大伴宿祢家持攀非時藤花并芽子黄葉二物贈坂上大嬢歌二首
吾屋前之 非時藤之 目頬布 今毛見壮鹿 妹之咲容乎
我が宿の 時じき藤の めづらしく 今も見てしか 妹が笑(ゑ)まひを
大伴宿祢家持、季節はずれの藤の花ならびに芽子(ハギ)の黄葉(もみじ)の二つの物をよじり、坂上大嬢に贈る歌二首
「私の自宅に咲いた、季節はずれのフジがめずらしい。今、見たいものは、大嬢の笑顔だ」
吾屋前之 非時藤之 目頬布 今毛見壮鹿 妹之咲容乎
我が宿の 時じき藤の めづらしく 今も見てしか 妹が笑(ゑ)まひを
大伴宿祢家持、季節はずれの藤の花ならびに芽子(ハギ)の黄葉(もみじ)の二つの物をよじり、坂上大嬢に贈る歌二首
「私の自宅に咲いた、季節はずれのフジがめずらしい。今、見たいものは、大嬢の笑顔だ」