万葉集ブログ・1 まんえふしふ 巻一~巻八

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1627 大伴家持

2010-06-16 | 巻八 秋相聞
大伴宿祢家持攀非時藤花并芽子黄葉二物贈坂上大嬢歌二首

吾屋前之 非時藤之 目頬布 今毛見壮鹿 妹之咲容乎

我が宿の 時じき藤の めづらしく 今も見てしか 妹が笑(ゑ)まひを


大伴宿祢家持、季節はずれの藤の花ならびに芽子(ハギ)の黄葉(もみじ)の二つの物をよじり、坂上大嬢に贈る歌二首

「私の自宅に咲いた、季節はずれのフジがめずらしい。今、見たいものは、大嬢の笑顔だ」