はてしない物語でロコナを読み解く４

内と外を根本的に変える。
今までは社会で生き残れるように、ずっと、動きが直線になるように訓練されてきた。
これからは自然の曲線の動きになるよう探索の使命ができた。
社会に合わせるより、大きな自然に合わせる方法をだ。
元に戻るだけだから、たやすいことと思ったが、どっぷり浸かった社会の動きから抜け出すのは簡単ではない。



不安になる。
自分が変わると、周囲も変わってくる。
人や物が去っていく。
生きるための最低限の収入さえ確保できないかもしれない。
そもそも、自然の動きに合わせることがなんなのか？
ロコナに効果はあるのか？
どうすれば曲線の動きになれるのか？
怪しい宗教の勧誘に騙されているだけなんじゃないのか？
憂いの沼にどっぷりハマることになる。



自分の人生を体験できるのは１度だけ。
でも本の中には、いくつもの人生が詰まっている。
その気になれば、何千何万の人生が体験できる。
その中に、今の自分と同じ憂いを持った人生が見つかるかもしれない。
抜け出すための先人の知恵があるかもしれない。
ここでの「新しい名前」が何を意味するか？
ロコナとどう関係するのか？
さっぱり分かっていない。
分からないまま、とにかく先に進んでみる。