とあるTV番組で占いの話をしていた。
編集作業をしながら聞いたので正確じゃないかもしれませんが、占いは統計学でよく当たっていたという意見にコメンティターの学者がそれは話法で、どちらともとれるように話すので当たっているように感じるんだとコメントする。
そもそも、当たったかどうか確証がとれないとも話す。
サイトで生年月日などを書き込むと悪用されることがあるからと注意を促す意見もあった。
へぇ~~、悪いことをするサイトがあるんだ!と初めて知って、えっ!!それってここも含まれてるの?ってあわてる。
確かに、必要なら生年月日を尋ねているし、それに対する結果も、「かもしれない」とか「傾向です」とかの、にごす言葉を多用している。
断言すればするほど優秀な占い師なんだろうけど、断言したくない、占いに頼ってもらいたくないという考えからなんです。
騙すつもりはこれっぽちもないのに、少しでもお役に立てたらっていう気持ちなのに・・、もう何を言っても信じてもらえなくなっちゃった。
P201
岩波書店、ミヒャエル・エンデ作『はてしない物語』の201ページです。
「はてしない物語の登場人物・・・・虚無に入りこんでいっちまえば・・・・もうおまえという見わけはつかなくなる・・・・幻想になったり目くらましになったりして人間世界に入り込むんだ。」
人狼グモルクがアトレーユに諭す場面、今回はもう一言、「人間の頭の中の妄想になるんだ・・・・不安がっていろんな思いを持つようにさせ・・・・だめにしちまうものなのに、それを欲しがる欲望を持たせ・・・・絶望する理由なんかないのに絶望だと思い込ませたりするんだ。」
この本と人間社会をつなぐ虚無は虚しさ、人狼グモルクは恐怖、ファンタージエン国の生き物は虚無に飛び込み人間社会で偽りになり、人間をあやつり支配し、戦争を始めたり、自分は利口だと思い込みファンタージエンをたたきだし、ファンタージエンにやってくる人間がいなくなる、だからファンタージエンに虚無が拡がる。
そんな悪循環が悪魔の環になる。
人間社会に虚偽があふれている。
テレビやネット、新聞、週刊誌、政治や経済でも。
そもそも資本主義のかなめ、CMでも不安をあおり欲望を抱かせ、購買意欲をわかせ、会社が儲ける。
今流れている健康食品のCMでも、飲むと健康になりますという裏に、飲まないと病気になりやすいと不安にさせる意味が含まれる。
買って飲めば確かに効き目があり、消費者も健康になり、どちらもめでたしめでたしでチョン!!
これで済めばいいのだが、人間の体はもっと複雑でこの先がある。
健康食品で補っていた栄養素は、本来ある栄養を吸収する力を弱くする。
力を使わないと筋力が弱くなる原理と同じ。
吸収力が弱くなればさらに量を増やすか強い効き目のものに変えるしかない。
だからさらに吸収力が弱くなる。
さらに・・・さらに・・・。
悪魔の環だ。
おっといけない!
変な奴がまた経済を破壊するような事をしゃべってると思われる。
TENがTENがと謎めいたことばかり言って、ひょっとして、あらての宗教の勧誘じゃないか?
相手にしないで無視しようなんて思われる。
わたしも悪魔の環に近づいてるんだ。