変人バンザイ!!

不思議が好きで、立体写真を作ったり、星占いをアレンジしちゃったりする変人。

26愛読書『はてしない物語』をもう一度読み直し、今までの知識と経験を加味し咀嚼する。

2017-07-29 15:55:58 |  はてしない物語
今、地元一宮では、年に一度の大イベント、七夕祭りの真っ最中です。
猛暑の中、何か動画の素材に当たらないかと何度も出かけています。
特に、今年のミス七夕織物のお嬢様たちは可愛い!
よさこいやコスプレのパレードも企画され、これからも頑張って撮影に挑むつもり。
でもなんだかな~~?
華やかさの影に侘しさが隠れてるんですよ。
平日のシャッター通りとの格差があることを知っているから。
騒げば騒いだあとのシーンとした感じがたまらないんですよ。



P491

岩波書店、ミヒャエル・エンデ作『はてしない物語』の491ページです。

「剣のつかに手をかけ、力任せに・・・・シカンダの剣を抜いてしまった。・・・・怖ろしい響きが鳴り・・・・アトレーユに切ってかかった。・・・・天門の狭間から墜落した。・・・・悪夢を見ている思いだった。・・・・塔は猛火に包まれ・・・・戦場になり、戦死した無数のファンタージエン人の屍が」
エルフェンバイン塔に入り、帝王になろうとしたバスチアンと、それを阻止しようとするアトレーユの大きな戦争が勃発した。
いつか見た未来。
繰り返される愚かさ、それも必然なのか?

戦争を知らない世代ですから、戦争の狂気には距離があり、また聞きのことしか書けません。
もう一つの狂気、バブル経済は新入社員ながら真っただ中にいました。
私ながらに煽るサイーデの役をこなした銀行の罪は軽くないと感じていました。
銀行から借りてくれ!とやんやの催促。
土地を買えばすぐに値上がりするから返済は確実。
担保にして新たに資金も借りれます。
狭い土地を集めて、一括して広くすれば、さらに高く売れる。
地上げが横行し、一億総ねずみ講状態。
喫茶店では不動産屋と銀行幹部とマルボウらしき人物との奇妙な密談が堂々と行われていた。
上役は日々ゴルフ場がよい。
ゴルフ会員権はうなぎのぼり。
極めつけは海外、主に東南アジアゴルフツアー。
現地のコーディネーターはそれにカジノと売春をセットに売りだし、ほくほくの日本人が喜んでそこに参加した。
現地から手紙をもらったと、自慢げに話す上役のその中身は、タイ、チェンマイの幼い少女から。
貧しい現地の経済を応援してあげたんだと本気で話している。
これは狂気でしょう。
慰安婦問題がどうのこうのどころじゃない。
日本人の嫌いな一面、私も持っているスケベさ。
誰が悪いと詮索している場合じゃない。
こんなものはさっさと認めるべき。
もし今も元気なら、相手が幸せになっているかどうか確認し、もし不幸なら個人的に全財産を費やしてでも、お詫びするべきと思うが、どうだろうか?

地上げによる事件が多発し、政府がバブルを抑える方向に転換したらすぐ、バブルがはじけた。
ねずみ講の上の方の一部は確かに財を築いた、が、底辺にいた一般の人と年金を使って土地を買い、保養所をつくったが、バブルがはじけて維持費だけが重なり、年金を食いつぶした役人さま。
買ったはいいが売れずに借金だけが残った悲惨な廃墟。
銀行も被害をこうむったが、共倒れを防ぐ理由で国に助けてもらえた。
なんという理不尽さ!
こんな時代がつい最近、あったのだ。
このころの日本は好きになれなかったが、今は数々の苦難を乗り越え、景気は落ちたが人々はそれなりに平和を楽しんでいる。
ローカルアイドルやよさこい踊り、コスプレなど、独創性を発揮して全国に普及している今の日本は誇らしい。
七夕まつり万歳!!
今の日本が好きだ!!

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