La Ermita の記録

メキシコ隠遁生活の私的記録と報告
 @ユカタン半島。

焼き芋

2021年12月22日 | ユカタン諸々

ノルテ(寒波)がちょろちょろ来るようになり、最低気温が20℃近くまで下がる朝もある。最高気温は、ノルテが来る前に30℃くらいまで上がる以外は、27℃くらい。まだ12月ですから。2月には最低15℃まで下がる日もあり、ユカタン人はエラデス(極寒とか冷気みたいな感じのユカタン方言)と呼んで嫌がる。我々も。

で、焼き芋。ユカタン州には野焼き禁止条例があって、この植物がガンガン伸びるところで伐採ゴミを燃やせない。昔は刈った場所でそのまま燃やしてたが、今は一応ゴミ回収会社に持ってってもらう。もちろん有料。

でもまだ燃やしているのをとーきどき見かける。近隣住民(といってもだいたい別荘族)が通報すると警察が来るが、そうでなければ州警なんか元々悪いことだと思ってないので、無視している。うちは他人様の国に住まわせてもらってるということもあり、燃やさずいろいろ工夫していたが、2回続けて警官に「ゴミじゃなければ」「かまど使ってるし」と言われたので気にせず燃やすようになった。排ガス吐きながら来るゴミ回収車を頼まないんだから、そのほうがよほどエコロジー。

  で、焼き芋。

えーと、他の食料同様、品種改良による国産の美味しさには当然叶わないものの、普通に売っている。というか、サツマイモはメキシコとかこの辺が原産地である。ちょっと水っぽいというか、ホクホクという感じじゃないので、はっきりいって調理系のメニューだとイマイチだが、焼き芋だとちょうどいい具合にしっとり焼き上がる。

 

 あるマメ科の木の花。

  真っ盛り。

こちらはユカタン半島沿岸部固有種で、調べても日本には近似種はない。豆はならない。枝にトゲがあって、蟻がよく寄ってくるのでどこかから蜜が出るんだと思う(花が咲く季節には逆に蟻は減る)。

 

 仏像ホテル…じゃない、ジャパレス

まだオープンしない。敷地奥の複数のパラパに壁ができていたので、個室型になると思われるが、まぁ、何だかよくわからない。入口ゲートには「何とか鳥酒店」と書いてあるが、子ブッダのそばにカーサ・ブッダの看板が。これまた能がない名前というか、まぁ、どうでもいい。

 

 先日の夜明け。後光! 

 

おそらくメリダ(や他の都市)ではクリスマス一色だと思うが、村では米加人がそのムードになっている以外、まだ今のところ通常運転。コロナが終わるかと思われたときに計画したのか、今年はスノーバード(北の国からの避寒組)がめちゃくちゃ多く、エアビーや中長期貸別荘がどんどん埋まっているらしい。外人だらけ。

本来、クリスマスはメキシコでも家で家族と過ごすものだが、ここは観光地なので、家で静かに…じゃない組が来て騒ぐ。大音量の音楽で夜通しパーティーのメキシコ人が少なければ、クリスマスも多少静かかもしれない。

正月はニホンジンは「カラオケガンガン・箱根の応援ギャーギャー」を他人の気配のない静かなところで集中して楽しみたいんだが、今度の正月はどうだろう。。。


たま食堂、他

2021年12月11日 | メキシコ 日常生活

 ご存知ニッポン行きたい!たま食堂

旧市街から店を引っ越して、これまでの店はたこ焼き専門店にする。商売繁盛で、我が事のように嬉しい。で、用があってたこ焼き屋のほうに行ったら、特注鉄板をそのまま使おうとしていたので、シーズニングを手伝って(というか教えて)きた。

彼らはレストラン経験なしに商売を始めたんだが、テレビで散々流していたのは「日本食の作り方は日本からの留学生などに教わり…」という日本人が喜ぶ部分である。が、側で見たり本人たちの話を聞いたりしていると、苦労の原因は日本食そのものより、飲食屋経験がない、あるいは調理師としての教育を受けていないことのほうが多かっただろうと思う。オープン前に間に合ってよかった。

 メキシコ寿司のデリバリー。

一方、カリフォルニアロールからさらに寿司から進化した(離れた)メキシコ寿司の店は、コロナで出前が増えてどこも好調らしい。写真は、緩衣を来たような変な中国人(口角の脇にちょろっと髭が伸びているタイプ)をキャラにしていた「センセイ・スシ」。新キャラ出前忍者の絵も見える。

 

 麦わら。

 定番、藁人形(あそび)と、作りかけた何か丸いもの。

正月飾りのしめ縄用に、パラパを葺き替えた斜向かいさんからもらっておいた藁だが、稲わらと勝手が違う。丸いのは、上手くいきそうだったらカゴみたいにしたかったが、途中で投げ出した。しめ縄は一応できたけど、色がなぁ。あと、簾も製作中。

 

 遠くの異物に向かって吠え続ける犬。

800メートルくらい離れた現場で、コンクリ打ちをしていた。以前はうちと同様、人海戦術で屋根をかける現場ばっかりだったが、最近は重機を入れるとこも多い。だから、犬がうるさいこともしょっちゅう。

 小鳥を捕まえて食べている。

 おこぼれにあずかれず、羽の匂いを嗅いでいる。

結構グロだし、食べかすにアリが来るので勘弁してもらいたい。

 

 給湯器の掃除。

 水道料金の支払い。

アプリでもできるんだが、銀行のシステムが落ちてもニュースにさえならない、客もまたかと思うだけの国で、オンラインバンキングはなるべく避け、電気代も公社の事務所まで出向く我々が、田舎の市のアプリなんか使うわけがない。それに、窓口のお姉さんたちと世間話をすると、市長が発表するイケイケの計画じゃなくメンテの予定とか現実的な話が聞ける。

 

   最近やたら増えたトウゴマ。

更地にするタイミングによるのか、ガーッと伐採した後に生える植物が、土地によって違う。前からポツポツとは生えていたが、今うちの近くではトウゴマの小森がやたら元気になっている。自転車にさす油でも作ろうかと思ったが有毒なのを思い出して調べたら、とんでもない猛毒だとわかったのでやめた。

 草いけ。

秋なのになぜか花を咲かす種類が多いので、あれこれ切っては飾っている。他にはブーゲンビリアとか、よくわからない豆の木とか、よくわからないつる草とかの花。

 最近の夜明け。

もうすぐ冬至ってことで、ずいぶん南方から日が出る。


月食と、最近の近所

2021年12月01日 | ユカタン諸々

日本でも見えたんですよね、月食。ここメキシコは夜中から朝までバッチリだったんで、トイレに起きる(年寄りなんで2回)たびにちょろっと外に出て、堪能いたしました。

 携帯で撮るんだからこんなもん。

引っ越してきた頃は天の川もくっきりだったのが、隣近所が次々と防犯用照明をつけたので、今はどうだろ、埼玉の住宅街よりまし…くらいでしょうか。

防犯といえば、昔はみんな玄関先に裸電球を1個だけ灯していて、別荘だと丸わかりじゃないかと思ってたんだが、最近わざわざ柱を立てて設置しているサーチライト並みの光量のだって同じ。なんで室内のテレビか何かにタイマーつけるとかしないんだろう?

で、最近いつも人が増えた、家が増えたと言ってる気がするので、実際どんな感じなのかここらで報告しておくことにする。

 幹線道路からビーチへ向かうエントラーダ。

正面がメキシコ湾。もっと木がボーボーで細ーい小道だった。

 エントラーダと交わる小道。

村の中心部から離れると、だいたいこんな感じ。こちらも、昔は廃屋か?みたいな小さい家がポツリポツリ…だったのが、最近は売地が出るとすぐ売れて、新地主が何か建てる。拡大してもらうとわかるが、左手の二階建てはテラスに木材を使ってちょっとマヤ風オサレにしてある、金持ち(外人かユカタン以外の州からの移住者)の家。メリダ人は、金を持っててもこういう別荘にはしない。

 うちのお向かいさんとこの小道。

やはり売れた土地があって、家を建てるためのブロックが山積み。ニホンジンは、こういうのを目にするたびに「ここには地震がない!」と己に言い聞かせなければならない。地震なくても怖いけど。

 野生のポインセチア。

ポインセチアはメキシコ原産だそうで、種類も豊富、輸出もドンドンしてるだろうし、クリスマスに向けてもう街中に溢れている。この野生種というか原種は、なぜか毎年出る場所が違う。今年はうちの前の小道にも生えていた。控えめだけど力強くて、可愛いと思う。

 斜向かいさんちのパラパ。

 2年前の写真。

前回は椰子の葉で葺き替えていたが、今年は藁を使用。藁の方が虫がつかなくていいらしい。斜向かいさんはメリダのもっと南に大きな土地を持ってる人で、こういう金の使い方をする。外から移住してきた人は、当初はおしゃれな家を建てるがこういうメンテはあまりしないようで、散歩してるとボロボロになってるのを結構目にする。

 最近のビーチ。

もう完全に「このへんの冬の海」。打ち上がってるのはテングサとその他数種類の海藻が絡まったもので、先週まではちょろちょろ打ち上がってる程度だったのでテングサだけ拾ったりしてたんだが、こうなるともうゴミである。隣の州を悩ませているサルガッソーという海藻とは別物だが、この辺の人や外人には区別がつかない。嫌がって、もう誰もビーチへ行かない。

 冬のあいだに20回くらい来るノルテ(寒波)の前線。

これは海上だが、地上も空が広いんで、ぐわーっと迫ってくる雲はよくわかる。夏の雨季の雲は南から、ノルテは北から。