La Ermita の記録

メキシコ隠遁生活の私的記録と報告
 @ユカタン半島。

2017年05月14日 | ユカタン諸々

またしても両親の渡墨にて、その準備とアテンドのため、更新ままならず。もう数回目なので大した準備はないんだが、猫のために使っていた客間を空けたり(床掃除・臭い消し含む)、カーテンをつけたり、窓&網戸をキレイにしたりと、結構バタバタした。

網戸は、網というより手作りならではの隙間にこびりついた砂の掃除。窓はたまにキレイにしてるんだが、前の週に嵐があったため、これまた砂埃がこびりついて掃除。

その嵐、なんと最大瞬間風速26メートルを超える猛烈な嵐で、かつ雨が一滴も降らない、日本人にはなんとも馴染みのない嵐であった。ユカタン名物トゥルボナダという。そして、トゥルボナダ(嵐)のうち5月上旬に来るものを、コルデナソという。聖なんとかという人が鞭でなんとか…という昔話が語源だそうで(要はよくわからない)、ここは年中聖なんとかの日というのがあるので、嵐が来た日の聖人名をつけて呼ぶ。今年のは、コルデナソ・デ・サンタ・クルスという。こんなの

夕方犬の散歩に行って、海の様子がいつもと違うからとっとと帰ろう…なんて話しながら早歩きで帰ってきたら、家の中に入った途端、猛烈な風が吹き始めた。空も暗くなってきたんだが、結局雨はパラパラのパ…くらいしか降らず、ただ窓の外ではヤシの木がゴーゴーと揺れていて、東南アジアのどこかの島に大型台風上陸みたいな状態になった。

そして、お決まりの停電。ヘッドランプとロウソクを出して、今回のはすぐには復旧しないだろうということで冷凍庫の開閉禁止、冷蔵庫も必要最低限、夕飯は常温のものでテキトーに済ます。

風が少々収まって屋根から近所を見渡すと、玄関の電気が付いているところがある(防犯のため、ドアの上の裸電球を留守中つけておく。留守だと言ってるようなもんだと思う)。地域の停電なら待てばいいんだが、うちだけとなると何か行動を起こさなければならないと思って、ちょっと外へ出てみた。近所のお兄ちゃんとすれ違ったので聞いてみたら、町中停電していると言う。あちこちの玄関の電気は?とたずねたら、みんなソーラーだと言う。

へー、そんなにソーラーシステムに頼ってたんだ。そりゃ、これだけ天気が良ければ、太陽光を利用しない手はない。どうせロクな品質じゃないだろと思って電源としては検討もしなかったんだが、確かに非常灯くらいなら大いに役立つであろう。

翌朝、犬には関係ないのでいつも通り散歩に行くと、東南アジアのどこかの島に上陸した大型台風の被害が半端ないみたいな状態で、ヤシの葉やゴミや建設資材が吹き飛ばされていて、ビーチも木の葉や小枝や打ち上げられた海藻で、すごいことになっていた。

そして、お決まりのなーんも気にしてない村民。ちなみにちったぁ都会のメリダでは、信号機が倒れる/街路樹が倒れて車下敷き/ショッピングセンターの大ガラス割れる…などの被害があり、小都会的な騒ぎになっていた。

そして! 翌日も停電は続き、浄水タンクへの給水ポンプが止まったままなので「こりゃ断水時の不便さ再び…か?」と思って心積もりしていたら、そのまた翌日(嵐の二日後)、近所の人が「公社に連絡しないと電気来ない」と教えてくれた。知らなかった。順に復旧するもんだと思っていた。電話したら、切った30秒後についた。

 

 玄関アプローチ。

風で地表の砂が飛ばされて、いろんなところがハゲチョロになった。もちろん、逆に砂山になったところもある。玄関だけはそのままではカッコ悪いので、改めて石灰と小砂利を敷いた。


マグロ

2017年05月03日 | メキシコ 日常生活

来たばっかりの頃はただの赤ん坊、かつ控えめな犬借りてきた猫と、どちらもお客さん状態でたいした手間もかからなかった。が、向こうも慣れてきたせいで態度がでかくなってきた。

犬小屋ができて、あとは普通に飼ってれば…と思ってたんだが、ここの気候と環境のせいで、虫やら寄生虫やらバクテリアやらの対策がえらい大変だ。しょっちゅうシャンプーしてやったり、1年くらい経てば落ち着くと思うが、ワクチンやらなんやら獣医に行く回数も多い。

だから最近、家のことに手が回ってない。まあ必要なことはだいたい終わってるので、引っ越して半年経った床タイルを洗いたい…とかその程度の話だが。キレイ好きとしては、犬猫それも子供の存在は結構な負担である。好きで飼ってるんだからストレスってわけじゃないが、中年二人で住んでるときの倍くらい掃除が大変だ。

 テラスの脇に穴を掘る犬。

 ご満悦。

 

ところで、うちには魚屋のおっさんが来る。ほぼ毎日、プログレソからこっち方面に行商に来るらしいんだが、うちはだいたい2週間に1回くらい寄ってもらっている。

海産物というのは、世界中のどこへ行こうが日本ほど新鮮なものはない。これはハッキリ断言できる。日本人や日本食レストラン向けに売れるものを扱っている現地人がいるところもあるが、現地のマーケットにはそういうレベルの鮮度のニーズはない。英語ならフレッシュ、スペイン語ならフレスコと口では言うし、辞書にもそう書いてあるが、意味が違う。日本で売ってるもの同様に新鮮な海産物はないと言っても過言ではない。

ここは漁村なので、タイミングさえ合えば比較的新しいモノは手に入る。が、どうせ火を通して食べるからか、締め方という観念は存在しない。それで魚は諦めて、だいたい海老とかタコを買っている。一度カニも買ってみたが、処理済みと言いながら殻がいっぱい混じっていて大変だった。ここの人はバリバリ一緒に食べてしまうんだろうか?

マグロもある。メキシコ湾の(おそらく)キハダ。最初に買ったとき、打ち身?とかもそのままだし筋とか考えずにぶった切ってあって、刺身にするのが大変だった。でも美味しかった。ニホンジンはマグロを喜んで買うと思ったのか、2度目は切り落としを3キロ持ってきた。安かったので買ったけど、やっぱり刺身はキレイに切ったモノを食べたい。で、サクの写真を見せて「こういうのがいい」と言ったら、こないだ予定外の日に「マグロあるー!」と持ってきてくれた。

 これは美味かった!