La Ermita の記録

メキシコ隠遁生活の私的記録と報告
 @ユカタン半島。

有機ゴミ

2016年07月29日 | 新築

<本日の工事>

① 岩入れてモルタルでつなぐ(続き)
② 土台と柱(続き)
③ 玄関前に生えている木の除去

 

 東側の土台。写真奥では、柳沢くんとタラちゃんがフーチングの続き。

 西側居室の角の柱の型枠。

 室内側に足場を組んで、コンクリを流し込む。

 外側から見るとこんな感じ。

 運び部隊が、窓からコンクリの入ったバケツ缶を手渡す。

 型枠からコンクリがはみ出してきて、型枠用の木材を足す。

 鉄筋を足す。

 足した部分を針金で固定する。

今日は到着するはずの割栗石が来ず、さらに昼過ぎに大雨になったこともあり、全体的にまたーりとした進行になった。5時過ぎには、タラちゃんが基礎の保護のアスファルト缶をひっくり返したり、柳沢くんが地縄に足引っ掛けてつまづいたり。でも「気を抜くな!」というより「みんなで笑っちゃう」雰囲気で、見ているほうも可笑しい。

安全基準どうよ?という声が聞こえてきそうだが、実は見ていてもあまりハラハラはしない。彼らの身体能力の高さのせいだと思う。いつも重い物を持って足元の悪いところを歩いている(ビーサンで)から、体の根幹が鍛えられている。

 

 我々は昨日の続き。右に見えるのは今朝到着した砂と砂利。

しぶとい根っこを除去して、地表をきれいにする。海のブドウのバカデカイ根っこから、やたらと生えている小さいサボテンまで、結構もじゃもじゃでなんとなく見苦しかったのが(写真じゃわからないかもしれないが)キレイになった。

刈った枝や根っこや葉っぱは、とりあえず隣(一番奥)の土地の前に投げておく。実際は小道であるべきところに木がボーボーと生えているので、そのあたりに。日本だと刈り取った植物は業者がゴミとして撤去しないとうるさいだろうが、ここらへんは「有機ゴミはすべて地に還る」というスタンス。さすがにプラスチックは我々が拾い集めているものの、植物は気にせず一箇所にまとめて終わり。将来、腐葉土となる。


難関、角の柱の鉄筋

2016年07月28日 | 新築

<本日の工事>

① 岩入れてモルタルでつなぐ(続き)
② 壁と柱(続き)
③ 玄関前に生えている木の伐採(続き)

 

 セノーテの部分に柱の鉄筋を立てる。

 角なので大変。

親方とマヤさんとホセくんが壁を作っているあいだ、柳沢くんとタラちゃんはそれぞれ1人で基礎の岩積みをしてたんだが、ここは東南角の大きい鉄筋なので、5人で一緒に取り組んだ。鉄筋の周りは、コンクリートを流し込むと同時に小さめの岩かブロックを投げ入れていたが、ここは大きさの関係か強度の関係か、鉄筋の周りに割栗石っぽく岩を積んでいく。

タラちゃんが穴に入り、運ばれてくる岩を下ろして積んで、同じく運ばれてくるコンクリを流し入れる。岩もバケツ缶も大きくて重いし、狭い穴の中で身動きするのが難しいので大変そう。手渡すほうも、掘った穴が崩れないように足場に注意しながら重い物を差し出すわけで、これまたすごく大変そう。

 大きい鉄筋は板で四方から押さえておく。

 その間に、追加のセメントと鉄筋が到着。

 

 我々は昨日に続いて玄関前の伐採。

 こちらは昨日の作業終了後。

わかりにくいでしょうが、白い枯れ木っぽい低木の手前に大きな海のブドウの木があり、昨日それを切り倒して、今日は根っこを退治したわけです。直径4メートルくらいに太い根が伸びていて、こちらも大変だった。

ついでに、根っこの周りにあったアリの一大コロニーを破壊。女王蟻がよたよたと道を横切って行ったので、アリさんたちは道の向こうの茂みへ移動するはずだ。海のブドウは落葉樹でここは土がいいので、借家でせっせと育てているパパイヤとマンゴーの苗木を植えるつもり。


自宅に極小セノーテ

2016年07月27日 | 新築

<本日の工事>

① 根切り(続き)
② 壁と柱(続き)
③ 玄関前に生えている木の伐採

 

 右端に見えるのは、昨日コンクリを打った柱。

 相変わらず、足場が見ていて怖い。

 建物真ん中(2階が乗るところ)の太い柱の鉄筋。

 細い方の鉄筋もニョキニョキ立っていく。

板の数が限られていて、かつ足場にも使っているので、型枠はだいたい柱2本分を同時に作って、できたら場所を移す。途中、またしても雨か!という雲行きになり、ちょっとバタバタしたが結局降らず。問題なし。

 基礎のために掘った部分に、地下水が滲み出ている。

井戸が掘れるねと騒いでいたときには気づかなかったが、時間が経って砂が落ち着いて見ると、すごく透き通っている。これの大きいのがセノーテになるわけで、ユカタンには川はないが水は豊富…ということがよく分かる。

 

 うちの真ん前の部分の低木を切り倒す。

 先月はこんな感じ。

右手のブッシュがちょうど玄関前くらいになるので、サボテンを残してすっきりさせた。Lさんは「重機を入れてバーっと」と言っていたが、なんとなく「機械は入れないんじゃないか」という気がしてきたので(笑)、自分たちで。

大きな海のブドウが生えている部分は、地面が盛り上がっている。生えていないところは砂が流されているわけで、大きな根っこが地層を固めているのがよく分かる。そうはいっても、たいした高低差ではないので、どこかが崩れてくるといった心配はない。


不法私有地

2016年07月26日 | ユカタン諸々

本日、メキシコらしい面白いことがあったので、記録。(通常の工事レポートは、ひとつ下にあります)

 

うちは21号線を折れてビーチに向かう道 (名前はマエバ) から、もう1回右に折れたところにある。マエバは左側右側とも木がボーボーで、車が1台通れる程度の幅に狭まっている。

 これがマエバ。

マエバから折れた先は、どこからが人んちでどこからがうちか、見ただけではさっぱりわからない。

 マエバを折れたところからうちの土地に向かって撮ったグーグルのストリートビュー。

これはおじさんが「売ります」広告に使っていた古い写真だが、一番右の白い家が建っている土地が、マエバから一つ目(木のせいで、道に面した土地とは言えない)。真ん中あたりに写っている小さい家が建っている土地が、二つ目。その向こうがうちで、白い砂地のところが一番奥(行き止まり)の土地。つまり、マエバを折れると4軒並んでいる(一番奥は家が建ってないが)ということ。

 上の写真の真ん中あたりで奥を写すとこんな感じ(8月8日撮影)。

ちょっと前に、裏の家のおじさんから「本来マエバの一部であるところを、誰かが誰かをだまくらかして売ったらしい」と聞いていた。車が通るところ以外は木がボーボーで歩道もへったくれもないので、私有地だと言われれば信じられる状態ではある。Lさんと我々は、「バカだな、きっと買ったのはカナダ人だ」などと笑っていた。

ところが昨日、マエバを折れるところの角に「売地10x42メートル」なるビニール看板が掲げられていた。ホリデーを海辺の家で過ごそうと遊びに来ていた隣と隣の隣の家の人たちが、書かれていた番号に電話してみると、「どうにかして」マエバの一部分を私有地化したんで売っても問題ないと言われた。

隣の隣(マエバから1軒目)は、本来の道の端を起点にして幅20メートルの土地だが、マエバの車道部分から10メートル幅の売地ができたとすると、境界を越えてくる。

 こんな感じ。

そこで今日、どうやってうちの土地の位置を決めたか、Lさんに尋ねてきた。Lさんは親方と一緒に裏の家の角から計測したんだが、うちの端から隣が幅10メートル、隣の隣が幅20メートルとすると(ってか、本当はそうなんだが)、そこから歩道であるべき部分となり、辻褄は合っている。

彼らとLさんがいろいろ話した結果、だまくらかして売った人間か、あるいは騙されたと知った買い手のどちらかが、市役所を買収して10メートル幅の土地を不法に私有地化したという結論に達した。

それだけでも驚きなんだが、金でどうにかしてしまう人間にはかなわないとばかり、隣と隣の隣とうち(Lさん)は、それぞれの土地を道からでなく10メートル幅の土地を起点にして区切ることに同意。つまり、玉突き状態で少しずつ奥へ移動するとのこと。

隣も隣の隣もうちも、土地のほぼ真ん中に家を建てているので、ちょっとくらい境界がずれても、左右のセットバックの幅が変わるくらいで大した問題はない(メキシコ的には)。

そのマエバから折れた、我々3軒の入り口が面している小道(19B通り)は、一番奥の土地のところでカクカクと折れてもっと先へ続いているはずだが、木がボーボーなので行き止まりになっている。つまり、マエバの1本向こうで21号線から折れる道にも同じく19B通りがあり、我々の土地の方へ向かっていて、我々側の一番奥の土地の先で行き止まりになっている。

うちら側の一番奥の土地は買ったまま放りっぱなしで、みんな持ち主に会ったことはないという。10メートル幅の違法私有地の影響で、その土地が狭くなるのか、カクカクと折れる19B通りが狭くなるのか、知ったこっちゃない、とにかく我々3軒は「最悪、境界線がずれるならずらす」ということで落着した。

一応、近いうちにLさんが、我々が抱き込んだ例の市役所の人間に会って、探りを入れてくるという。

「贈収賄 どうにかなるからされてもOK そうは言っても 誰かババ引く」


柱のコンクリ打ち

2016年07月26日 | 新築

<本日の工事>

① 壁(ブロック積)
② 根切り&フーチング(続き)
③ 柱のコンクリ打ち

 

 壁のブロックは、コンクリでなく、岩を砕いて砂状にしてブロック型に固めたものだった。積み出すと早い、早い。

 午後は足場を組んでの作業。砂地(それも掘り出した砂でできた山)にブロックを積んで板を渡しただけ。見ていて怖い。

 その間、柳沢くんは穴掘り、タラちゃんは再び割栗石で基礎作り。

 3時頃、念願の雨!

ラ・エルミータから200メートルくらい離れたところに高いココナツの木が何本か植わっていて、その葉に雨が当たる音が聞こえて靄ってきたと思った途端に、我々がいたところもどしゃぶりになった。まさに「雨が迫ってくる」感じ。

15分くらいで止んだんだが、言われていたとおり砂地が水を吸って、水たまりさえできなかった。止んだ途端、強い日差しで何でもどんどん乾いていくが、タラちゃんが根切り底に塗っていたモルタルは雨で全部流れてしまっていて、一からやり直し。

 柱の型枠。

日本だと壁の前に柱が立つので、見てて変な感じがする。積み終わったブロック壁の角に鉄筋だけがニョーッと出ているところに板を立てて、壁のブロックに固定する。

  上からコンクリを流し込む。

逆光で見にくいですが、じょうごみたいになるように型枠の上に割ったブロックとか板切れを乗せて、よく見えなくてもこぼれないようにしていた。

 こんな感じ。すごい腕力。

 

Lさん直伝のココナツオイル作りは、乾燥のため干してあったコプラを鳥に盗まれて撃沈。昨日の記事に、ボリの写真を載せて少し追記したので見てみてください。


壁とココナツ

2016年07月25日 | 新築

<本日の工事>

① 壁(コンクリブロック積)

 

 南西部端から、壁が始まった!

   

親方とマヤさんで、1段目を積み始める。水平のラインは、張った紐で確認しながら。垂直のラインは、2番目の写真の吊り道具で確認しながら。2段目からタラちゃんも入って、一人あたり4メートルくらいの幅を担当して積む。端のブロックは、トンカチでコンコンと軽く叩いて割る。

タラちゃんとマヤさんの仕事の差は一目瞭然。マヤさんはすごく丁寧で、目地もキレイ。タラちゃんは早いが(以下略)。ブロックの穴がちょうどうまい具合に鉄筋のところに合わないと、親方が隣からどうするか指示を出す。マヤさんはちゃんと計算して積んでるので、そういうことにはならない。

なんとブロックの穴の部分は、何も詰めないで空洞のままにする。ここではそういうもんなんだから気にしない。

 

ホリデーシーズンだからか、ヤシの実の行商が来る。ジュースとプリンとパイと、ボリというココナツミルクのちゅうちゅうアイスを車に乗せてくる。ジュースは、ヤシの実をその場で切って穴開けてストローを差し込む。昔、東南アジアで売ってたのは冷えてなくて生ぬるい多少甘い汁といった感じだったが、ここはヤシの実を氷で冷やして持ってくるので美味しい。東南アジアも最近は冷えたものを売ってるんだろうか。

 ジュースを飲んだ後はマチェーテで割って、中の果肉を食べる。

 右が買ったヤシの実。左が熟しすぎてそのへんに落ちていたヤシの実。

落ちていたヤシを割ると、中にコプラというジュースが固まったもの?がある。ココナッツオイルの材料になる部分と、スポンジみたいなものに分かれていた。スポンジみたいのは、そのまま食べられる。ジュースくらいの甘さ。

 コプラは2、3日天日干しして粉砕してどうにかするとココナツオイルになるそうで、とりあえずそのへんで干してみる。まあ、ココナツオイルが取れるとは思わないが、とりあえず野生児Lさんの言うとおりに。。。

 

(7/26追記)

 Lさんの弟くんが、ジュースを飲めるココナツを採ってきた。今回は転がってた熟しすぎを拾ったのでなく、ちゃんと木に登って盗んできたんだそうな。

 ボリ(ちゅうちゅうアイス)を手に弟くんを顎で使うLさん。


ホリデーシーズン

2016年07月23日 | 新築

<本日の工事>

① フーチング(続き)
② 道路をインベードしている木の伐採

 東側外壁の根切りが終わって、基礎もずいぶん進んだ。

 親方は、コンクリ保護(防水・防腐と思う)のため、出来上がった土台にアスファルト系の何かを塗る。

それで思い出したが、現場事務所(小屋)の屋根の波板、あれはフェルトにアスファルトを染み込ませたものではなかろうか。

 我々は引き続き、道路部分の木の伐採。

ホリデーシーズンの週末ということで、パラグライダーで遊んでる人がいる。プログレソあたりだとすごい混雑だろうが、チェレムではそれほど危なくないのかも。

 

土曜の今日は半ドンで、1時頃で終わり。ホセくんとタラちゃんはバイク二人乗り、柳沢くんはLさんの車に同乗させてもらって、帰宅。親方とマヤさんは残業。……といっても、細かいところを確認したりしてまたーりと過ごすようだった。

 

  急に人や車が増えた。

チェレムの中心部では、今まで閉まっていた店もどんどん開店。レストランも賑わっている。21号線の下りは、一部渋滞。メリダとプログレソの間の自動車道も、下りは結構混んでいた。

 

 チェレムからメリダ−プログレソ自動車道へ抜けるバイパスからの景色。これは海ではなくてラグーン。あまりに空が広くて、「ユカタン半島北部のどこで雨が降っているか分かる」感じ。現場を出たときは晴れていて、自動車道の途中で土砂降りになった。仮住まいのラス・アメリカスでは降った形跡なしだったが、5時頃雨が降った。


ビーチ!

2016年07月22日 | 新築

<本日の工事>

① 根切り&フーチング(続き)
② 土台(続き)
③ 道路をインベードしている木の伐採

 

 腹が減っては戦ができぬ。

食べているのはトルタといって、トルティーヤの代わりにパンを使ったタコスです。中身は、味付け豚肉を焚き火で焼いたものと玉ねぎとトマトと少々のシラントロと特製サルサ。めちゃうま。

 トルタ屋。

この屋台はメリダとプログレソを繋ぐ自動車道に乗るグロリエッタ(ロータリー)にあるのだが、プログレソに向かう側にあるので、今まで存在を知らなかった。村の入り口に屋台用車両(?)が置いてあって、その奥でドラム缶のかまどを使って、一晩マリネした肉を焼いている。美味しくないわけがない。

 今日は家の中央部分の土台。最初に鉄筋。

 次に型枠。メキシコ人の友達曰く、とても早く進んでいるように見えるそうな。

 その間、我々は道幅拡張の続きに取り掛かる。

こないだ我々がいない間に隣の隣の土地の持ち主が来たそうで、右側の背の低い枯れた椰子の木はその家のおばさんのお気に入りなんだそうな。電力会社の車が思い切り踏んづけていったとうちの親方から聞いて、今は添え木をしてある。

家の前の道がボーボー(写真の左側)だから踏んづけられるわけで、どうにかしろよと思うが、木がのさばっているせいで我が家の土地も同じく道路化している。このあたり一帯の伐採に取り組んで、ロプ・ノール湖ごとく位置を変えている道を、なんとか元の位置まで押し戻したい。

 これがおじさんが広告で使っていたストリートビュー(おそらく3年くらい前のもの)。おそるべし、ユカタン植物の繁殖力。

マチェーテにも慣れてきた。ジャングルを進む特殊部隊よろしく左右にバッサバッサと切り払うか、チャンバラ風に動かすと、よく切れて楽しい。

 

 

久しぶりにビーチまで行ってみた。冬と潮流が違うため、砂が巻き上がらずに水がキレイ。ホリデーシーズン突入で、ちらほら人がいる(6月までは人気がなかった)。週末はもっと増えるらしい。

 


土台

2016年07月21日 | 新築

<本日の工事>

① 西側外壁の土台
② フーチング(続き)

 土台部分の鉄筋。

 寸法その他、重要な部分は親方が手掛ける。土台も、コンクリ運び以外は親方自ら。

 型枠完成。日本のより厚い板を使っている。

 その間、新たな割栗石到着。

 柳沢くんとタラちゃんが、東側外壁部分の根切りに着手。あわれ柳沢くんは、またしても大きな切り株&根っこと格闘。

 マヤさんも加わった。

 土台のコンクリをホセくんが運ぶ。セメント・水・砂・砂利の運搬に始まり、混ぜ合わせて運んで流し入れるとこまで一人なので(他の3人は根切り)、めちゃくちゃ大変。

 親方がコテを使って整えていく。

ちゃんと型枠も濡らしてたし、意外と丁寧な仕事だと思った。ただし、影響を考えて問題ないところは大雑把。コンクリがフーチングの上にちょっとはみ出るなんてのは、ご愛嬌。


テキトーと丁寧

2016年07月20日 | 新築

午前中用があって、帰宅して少し休んでいたら、雷が鳴って空が暗くなってきた。今は雨季で、ほぼ毎日、午後3時頃から7時頃の間に1回はこういう状態になる。日によってスコールになったり、雨雲が移動してそのまま降らずにまた晴れたりする。あと、たまに夜暗くなってから雨が降ることもある。

ともあれ、海岸あたりで雨が降るとどうなるのか、前から知りたいと思っていた。プログレソの米国人おばさんは「町中水浸しになる」と言っていたが、それは舗装された道路と家ばかりのプログレソ中心部の話だ。チェレムのビーチ近くは地面のほとんどが砂地で、ラ・エルミータが建つ土地も同様。

そういうわけでちょっと遅めの時間に現場に行ってみたら、そっちでは一滴も降らなかったとのことだった。確かに、メリダ中心部で大雨になっても、仮住まいの北部メリダでは降らなかったりするので、地形か何かの影響があるんだと思う。

たまーにハリケーンが直撃することもあるので雨の影響を知りたかったんだが、今回は叶わず。Lさんは「強い雨くらいなら全部地面に吸い込まれる(から心配ない)」と言う。まあ、今後の課題。。。

 

<本日の工事>

① フーチング(続き)
② 柱の鉄筋立てる(続き)

 リビングと西側の部屋を隔てる壁の部分の基礎が始まった。

 大きい柱のところにコンクリを打つ柳沢くん。範囲が広いので、バケツ缶での往復も多くなる。この柱周りのコンクリには、中ぐらいの岩を入れたり、型枠代わりに使ってセメントがくっついたコンクリブロックなども入れてしまう。砂利と同じ効果なのか、よくわからない。

 コンクリの用意。セメントと砂で土手を作って、そこに水を入れ、上から砂利を入れて外側から混ぜていく。もんじゃ焼きと同じ。

 「やあやあ、みんな元気か! 何かあったか!」と騒がしくLさん登場。現場は、休んでた人は休み続け、何かしてた人はそれを続け…という感じ。監督が来たからといって雰囲気が変わらないところがいい。

 マヤさんが作った基礎。

ニューフェイスの若者くん(本名タラタン、ニックネームはタラちゃん)が作っていたのも見ていたが、それに比べてとても丁寧なのがわかる。タラちゃんは岩を適当に積んであとはモルタルでくっつけているが、マヤさんのは「小さめの岩も使って石積み自体をしっかり作り、モルタルはどうしようもない隙間を埋めるために使う」という感じ。

でもLさん曰く、「何も変わらないんだから、仕事が早いほうがいい」らしい。日本人が見ていると「いつかその違いが出る!」なんて考えてしまうが、おそらく、地震のないユカタンでは実際「何も変わらない」んだと思う。

けど、Lさんがテキトーなのも事実。概算見積りを出してもらったとき少しオーバーしていたので、天井高を少し下げて床レベルも一部上げたんだが、上げたはずの部分がオリジナルどおり一段下がっている。それはそれでいいんだが、予算内に収まるように2点変更したんだから、天井高の変更1点じゃ収まらないんじゃないかと言ったら、大丈夫だと言う。

いろいろ説明してくれて、それぞれの説明は理にかなっているものの、全体では理屈が合わない。これはLさんの話にはよくあることで、逆に「他人を勢いで納得させる」という彼の素晴らしい武器でもある。

Lさんは我々という福の神に出会い、ここんとこ大きな仕事をどんどん請け負いつつある(出会った頃はまったく仕事がなくて困っていた)。今となっては、ラ・エルミータは彼にとって「オトモダチの家」、趣味みたいなもんなので、見積りのときにされた話はあまり気にしないことにする。