La Ermita の記録

メキシコ隠遁生活の私的記録と報告
 @ユカタン半島。

水、来ない、再び

2023年01月24日 | 設備/外構/庭

実に久しぶりに水道関係(水回りじゃありません)でトラブル。4ヶ月続いた断水は選挙のときだから4年前か。そのとき解決されてから、まったく問題がなかった。近所では開発が進んでキャパオーバーによる不具合がずっと出ていたが、うちはOKだった。

プログレソ市水道局の報告は、やれ配水管が破裂して修理するたから市内のどこそこのポンプ止めるとか、だいたい問題箇所自体は2日もあれば解決する問題で、その後、上流にある家庭の貯水タンクから順に満たされていくのを待っていればいいだけだった。4ヶ月断水でドンと貯水量を増やしたしな。

今回も大きな取水井戸からの太い配水管が破裂したから修理という告知は見ていて、数日後に村のポンプ場が1日止まる(原因不明)というお知らせにも気づいてたんだが、うちは結構下流なんで、あんな太い配水管=上流でトラブってたんなら時間かかるか…などとのんびりしていた。しかしその後、はて、まだ来ないんじゃ…と思った途端にうちの貯水量がピンチなことが発覚。

すぐに給水車(水道局の断水時サービス)を呼んだら、タンクローリーじゃなくて作業員が来た。4ヶ月断水のときのおじさんとあと2人。なんと、「ここ、問題が多いから見に来た」と言う。当時呼んでも呼んでも反応がなかったり、今でもガイジンたちは対応の悪さを常に嘆いているので、オンラインサービスがあるにも関わらず水道局まで出向いて料金を毎月払い続けてきた賜物である。

久しぶりなんで話が長くてすみません。結局、ポンプ場からの第一配水管から分岐するところでは問題なし、そこから向かいの家の敷地内を通ってくるんだが向かいの家を出るところまでも、水圧は低いが問題なし。

 向かいのうち方面から見たとこ。

相棒が立ってるあたりに、うちの貯水層への取水口がある。

  我が家から向かいのうち方向を見たとこ。

左の白い電柱のあたりが向かいの家を出たとこ=そこまではなんとか水が来ている。次に掘り出したのがうちの貯水タンクに繋がってるチューブで、そこではアウトだった。うちでは何にも変えてないんだが、人口が増えて水圧が下がってるから敷地内で少し高くなってるところを超えないんじゃないかとなった。写真のもう少し手前、大きなゴムの木が生えてるところなんで、根っこが育ってチューブを持ち上げたのか? そこで作業員「もう少し掘って下げるけど、人口増えてるんでそれでダメだったら貯水タンクの取水口を下げるしかない(これは我が家の作業)。けど、今日半ドンなんで来週また来る」

えーこの途中でも帰るのと来週本当に来るかどうかわからないのはメキシコではお約束ですので、はい、ありがとう、じゃあまた来週。結局、やっぱり来なかったんだが、まだ〜?と水道局にメッセージ入れたら、すぐ来てくれた。もう少し掘って下げる…をしたら、なんとか貯水タンクまで水が届くようになった。めでたしめでたし。

その、人口増で水圧低下というのは作業員と我々だけではどうしようもないので不安要素として残るが、市も頑張ってるんでポンプ増設とかで乗り切っていくんではなかろうか。

で、掘って埋めただけの状態で帰っていった(これもお約束)なので、あたりをならすとか始めた相棒が、ついでにその取水口を下げた。素晴らしい。

 ドリルのコードが繋がってるあたりにあった。

 ついでに位置を変えた。

タンクを入れてあるところはコンクリスラブを打ってあるので(重いから)、タンク自体の位置、つまりタンクについてる水が入る口の高さは下げられず、水道チューブからの取水口を下げるといっても限界がある。コンクリブロックが空いてた所の近くに別の穴を開けるのは無理なのと、少しでも距離を縮めるため。

  作業中。

 完了後。取水口での水圧もさらに少し上がった。

思えば、新築時、「ホリデーシーズンは水圧下がるから、貯水タンクを2個にする!とLさんがいばっていたのなんか、あの頃ならではであった。今の貸し別荘と住民数の多さを考えると、その程度の対策ではちょっと市内でポンプが止まったくらいですぐ水がなくなってしまう。

あー、ちなみにユカタン半島は地下水が豊富だが、人口増で吸う量が増えたため、カンクンがある隣の州では海水が入り込んで塩分が混ざる状態にまで悪化したらしい。で、そういう変化以外に、下水道整備も含めてなんでこんなに水で苦労するかと言うと、ユカタン半島が真っ平らだからです。世界遺産ウシュマル遺跡があるあたりで少し標高が高いものの、半島北部が本当に真っ平らだからです。半島北側のメキシコ湾沿岸から40キロくらいのところにあるメリダで海抜10メートル。そんなところでは傾斜による流れが一切期待できないので、ただでさえ貧乏なプログレソ(こちらは市内全域海抜0メートル)でこれでも、納得はいくのよ。


お正月

2023年01月14日 | ユカタン諸々

もう13日ですが、まだ松の内なんで許して。しばし別件で忙しかったもんで。ちょっと前の写真ばかりだが、お正月の報告も兼ねて。

 まだ日が出てないけど、元旦の朝。

 今年のお飾り

確か年末だったか、ちゃんとした注連縄だと思って買ってたら中国の雑草で作られていたというニュースを読んだ。日本にいてそれじゃいけません。経済的事情とかで承知の上で買うなら年神様も許してくれるだろうけど。

ってか、それじゃ海外にいる私と変わらねえじゃん。去年のお飾りは確か近所で屋根葺きに使っていた麦わらを試したんだった。工作目的で探せば何か売ってるんだろうけど、自然に生えているものとなるとここにはいい素材がない。ということで、これまで試して一番具合が良かった雑草を使った。先っぽが違うけど猫じゃらしみたいな草で、我々は芝生と呼んでいる。

あと、紙垂ってなんで毎回間違えるんでしょうね。ほんと頭が悪いとしか思えない。メモしてあるんだが、毎回間違える。型紙でも作っておけばいいんだが、間違えるせいで疲れてしまって、まぁいいか、もう何回作れるかわからないし…などと考え、翌年また間違える。ほんとバカかと思う。

  おせちとお雑煮。

一応、海辺なので白身魚は手に入る。ただし、こちらも途中で力尽いてしまって裏ごしをサボったので、かまぼこは「よく見ないで、黙って食べて」な出来上がり。エビと人参と卵も手に入る。他はここの食材でどうにか。餅は例によって餅粉のやつ。網がないので焼けないのが悲しい。

でも、2人だけだけど、お正月らしい気分になって良かった。

 1日の夜は、カレーと箱根。

ほんとに何度も同じことを書くが、時差のため、ここでは夕方5時に始まる。早起きしなくていいとか、見終わったらそのまま寝るとか、最高だ。

 2日。カレーうどんと復路。

ほんとに何度も同じことを書くが、時差のため、ここでは復路は2日だ。ただの引退者だが、まだ1日お正月が残ってると思うと最高だ。メキシコ万歳。

ところで、例年、クリスマスはメリダで家族と過ごして31日にこっちに来て一晩泊まる(=うるさい)人たちが多かったが、他州から引っ越してきた人や外人が増えて、今回はクリスマスと正月であまり違いがなかった。クリスマスは、うちのすぐ近所はメリダ人ばかりなので静かだったが去年までよりうるさかったし、お正月は除夜の爆竹に禁止令が出て去年までより静かだった。

この爆竹、ここの人は花火というんだが、日本人からすればただの爆竹だ。で、私はてっきり事故防止(よく花火工場で爆発事故がある)のためかと思っていた。外人仲間はみんな、騒音防止とかペットのため(犬が怖がる)というのが目的で禁止令が出たんだと思っていた。年が明けてメキシコ人に聞いたら、政府が個人事業主をターゲットにして「消火器を常備していない人は売っちゃダメ」というおふれを出したんだという。個人事業主といっても、食べ物なんかもそうだが、メキシコにはネグロ(黒)といって所得税の申告をしない現金商売が非常に多い。時期が変われば別の物を売る。そういう人たちを狙ったいじめだという。

どっちでもいいけど(ほんとは、そんなに近代化商業化しなくてもいい国なのにと思うけど)、確かに静かだった。おかげで犬があまり怖がらなかったのは良かった。

 年末に捕まった泥棒。

窓枠に引っかかって動きが取れなくなり、住民が気づいて通報。年が明けてからこのニュースを見た。年明け早々笑かしてくれて、本当にいい国である。

 交通事故を起こしたカドでお縄になった犬。

マジで、報道(といってもネットの地方紙だけど)の文面が、「逮捕!」となっていて笑った。バイクのお姉ちゃんをこけさせたらしく、飼い主とお姉ちゃんのあいだで賠償話がまとまらず、証拠保全などのためにプログレソ市のエコポリス(動物保護もエコのうち)に連れていかれた。

その後、お約束の動物愛護系クレーム(主にメリダ住民から)が出て、市が「健康チェックの後、快適なシェルターで一晩過ごし、翌日飼い主に返された」と声明を出していた。地元の反応は例によって、警察悪くない、飼い主をしょっぴけ!である。日頃からお騒がせな犬だったらしい。

それでは今年もよろしくお願いします。