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La Ermita の記録

メキシコ隠遁生活の私的記録と報告
 @ユカタン半島。

プロバイダ変更

2025年05月26日 | 設備/外構/庭
ブログの引っ越しには少々時間がかかるようなので、引き続きこっちに書く。


 お向かいさんちのアンテナ。

お向かいさんは個人でネットのプロバイダをやっている。海辺の家で使っていた大手モバイル通信会社の家庭用モデムを解約して、お向かいさんのサービスに変更した。

その大手のは、8年くらい前に携帯電話だけでなく家庭用インターネットへも事業を広げようということで始まったサービスで、当初数ヶ月だけの前売り的な特別価格でめちゃくちゃ安かったまま。今、ネット接続の一般家庭用契約には月500ペソ(4千円弱)くらいからスターリンクの1000ペソまであると思うんだが、なんと200ペソ。我々は大したことしないので速度はトロイがまぁ使えて、容量の限度を超えてもさらに遅くなる(ようつべが見られるくらい)だけなので、あまり問題はなかった。というか、有線が来てない村外れではほとんど選択肢がなかった。モバイルのモデムを今の村まで持ってきて(設置場所変更料100ペソ)そのまま使っていた。

メキシコあるあるで、よく切れるが謝罪の言葉も何もなく、いつ復旧するかもわからない。海辺では停電が原因で切れることも多く、本当に閉口した。前回日本に行っている間にうちの村全体で携帯電波が1週間止まって、相棒が困っていることを知ったお向かいの奥さんが「うちの旦那はプロバイダなのでいかが?」とメッセージをくれて、ああそれなら…ということになった。

 作業したのは半年ほど前。

道を隔てたお向かいさんちから光ファイバーを引く。

 ケーブルを受ける支柱。

相棒がゴミ屋敷との間のブロック塀の端に鉄パイプを立てただけ。ケーブルとモデムはほぼ実費で、配線作業は無料で繋げてくれた。月々250ペソ。たまに瞬断はあるがとても快適で、何より大手と違って切れたときどうなってるのか、知りたければすぐ聞けるのがいい。


浴室外の坪庭の塀がほぼ完成した(細かいことは残っている)。

 南面。

 南東から。

 東面。

入り口に階段がついた。写真右下にあるスペースは、坪庭からの排水管だそうな。庭なんでどうでもいい気がするが、浄化槽の蓋の関係で外より地面が高いので、確かに排水はできる。あとは扉だが、こちらは後回しになるそうな。

先にやってるのが、南面に写っている焼却炉兼かまど。一度使ってみたら、海辺の家での造り直しを含めると3回目なので、焼却効率がとてもよかった。我々は特にアウトドアというかキャンプみたいなことが好きなわけじゃないが、マヤ人に倣ってときどき煮炊きもする予定。

 玄関アプローチ。

車庫スロープの脇に、花壇と階段を作っている。相棒は石積み石張りにはまったらしく、他のことを放ってでもこういう作業を思いついてちまちまと続ける。ちなみに奥に見えるのがかまど。


 毎日夕方散歩している馬。

うちの犬は最初こそギャンギャン吠えていたが、最近では無視している。

 氷と戯れる犬。

プログレソ管内の大きな水揚げ場で、機械からこぼれる氷に体をすりすりして涼をとっている。たぶんユカタンで一番ラッキーな犬。ちなみに連日40℃です。

 村外れにある苗木生産の会社。

ユカタン州で初めて連邦政府のお墨付きを得た会社そうで、ライムの苗を育てている。1年ほどで1mくらいにまで育った。ライムに限らず柑橘類なんか、ここでは種からどんどん育つので、ハウスで大事に育てるなんてよほど優れた品種なんだと思う。

 我が家のマンゴーはまだ。

 ウアナは真っ盛り。

マモンというムクロジの一種で、マモンより小さい。直径2センチくらい。中に大きな種が1つあるので、果汁をちゅうちゅう吸う。皮を破って実ごと口に入れて、大きい種だけ上手に吐き出す人もいる。が、うちの近所には小さい子供が多いので、木から採ったその場で食べるのはダメという不文律がある。知らないうちに大人の真似して喉を詰まらせると大変だから、家の中で大人の目が届くところでしか食べさせない。

  麦茶つくり。

暑いときは麦茶に限る。が、この辺では売ってないので麦から作る。今後は、かまどができたんで燃やす物によっては放っておくだけでできるようになるかもしれない。

 村のピザ。

村というか、少なくともユカタンの個人ピザ店のはみんなこういう感じ。でも村のはメリダなんかより美味しい。作ってる人たちの舌がいいんだと思う。うちで頼むのはいつもこのペパロニとシャンピニョンで、他にメヒカノ(トマトとピーマンと肉)というメニューがある。どこでも同じ、この3種類。

チリパウダー、チリソース(黄色い袋)、ケチャップ、オレガノパウダー(これ、騙されたと思ってかけてみてほしい。マジでピザのランクが一段上がる)、そしてなぜかウスターソースもついてくる。オレガノはピザを食べるとき、ケチャップとソースとチリパウダーは普段料理するときに使い、チリソースは日本に行ったら土産として配れるように取っておく。

村に戻ってきた

2025年05月16日 | 設備/外構/庭
えーまたたま日本に行ってました。今回は3ヶ月、長かった。帰ってきたら一年で一番暑い5月。ユカタン中うだってますが、3月に雪に降られた冬嫌いには快適です。

ずっと謎だったバナナの葉柄。

ところどころでこうして束ねて置いてあるのを見て、一体何に使うのか、そもそも使うから置いてあるのかゴミなのかと、ずっと疑問に思っていた。

業者のおじさんがいて、解決。

この家の束を回収していた。

葉っぱはピブやタマレスを包む用なんだと知ってたが、謎の葉柄。トラックに次々と積んでいたおじさんは、家畜の餌用になる植物の回収業者だった。本当はいっぱい葉がついた木の枝のほうが望ましいが、今のような雨季の終わりなど品薄になる時期があり、この葉柄でも餌として重宝するとのこと。


明日売られる牛肉になる牛さん。

黄色い紙に「明日牛肉とシシュ販売」と書いてある。そういう紙が首にかけられていると、さすがに複雑な気持ちに少しなる。もう慣れたし、ヒトというのはそういう罪深い生物。


うちのチコサポテ。

村はマメイの旬、真っ最中。貰い物。

が、嫁が帰ってきたなら消費できるだろうとでも言わんばかりに、近所の人たちのお裾分けペースが上がってきた。前日までには別の家からマメイとバナナをもらい、ウアヤというムクロジ?の実、あとスイカがある。買ってきたバナナや、うちのとは別の種類のマンゴーもある。困った。

このバナナは三角バナナ。

我が家のマンゴーももうすぐ熟し始める。日本に行く前はあふれんばかりの大量の柑橘類にどうしようかと思ったが、今度は甘い系。ピューレにして冷凍するしか対策はない。



屋根の防水塗料を塗る前に掃除。

天気予報を見て雨の次の日を選んで、掃いた後、ひび割れ部分を修復。

マヤ人土建屋は必要性を感じないと手を抜く。我々と違って屋根防水は室内で雨水が垂れなければ良しとするレベルで、新築時、どうしてもマシヤで事足ると言い張るので防水塗料を塗らなかったが、案の定、大雨の後で室内の天井や壁にじわ〜っと水が滲んでいる箇所がいくつか出た。中の鉄筋などが心配なので、傷が大きくなる前に(彼らのいう仕上げの)マシヤの上に防水塗料を塗る。

彼らは気密性何それ美味しいの…な家に住んでいるので、天井の染みくらいそのうち消えるという感覚になるのも分かる。現場を見てて、逆にそこまでこだわるか?と我々が感じたこともあったので、家について語るとき何が重要なのかが違うのだとは言える。マヤ人の名誉のために言うと、納得すればあまり手抜きはしない。が、品質に関する二国間の隔たりは大きいし、世界が違いすぎてそもそも納得してもらうことは難しい。

うちは家のことは2人ですることになってて、まぁほとんどが分業だが大きいことは共同作業で取り掛かる。あたしが帰国するこのクソ暑い時期まで待っててくれなくてもよかったんだが、まぁ離れていると心が優しくなるというか、帰ったら一緒にやろうなんて言ってしまったので、このクソ暑い時期と相なった。

こういうひび割れを塗料で埋める。

下地を塗る。早朝なのでまだ暑くない。

本塗りも含めて4時間ほどで完了。

朝7時ごろから初めて、なんとか地獄の暑さになるまでには終わった。この日は40℃を下回っていたので、外での作業は村の基準で言うとキチガイ沙汰とまではいかない。

翌日、2階の屋根。

この写真は下地を縫った後。疲れて写真なんかにかまってられなかった。すみません。

とはいえ、「やっぱり冬のないところサイコー!」と思うほど、この暑さと湿気のほうが好きだし、実はすごく快適です。快適の理由は水風呂。

井戸水がタンクで少々温まったくらいの水温。


夜。かっこいい。

坪庭なので一応植栽もどうにかしようと考えているが、今は伸びてきた雑草も目に優しい緑ってことで特に不満はない。ずっと放っておくわけにはいかないが…。

いやぁ、もう天国。海と違ってわざわざ水着に着替えて出かけなくていいのが最高だ。まして海辺の村での最後の2、3年は、いつ行っても散歩ガイジンやメリダからのうるさい家族連れなんかがいて、ビーチも水平線も独り占めだった昔とは全然変わってしまっていた。それに比べて、誰にも邪魔されないこの環境。ときどき村の人が前の道を通るくらいで、あとは木の葉が擦れる音と鳥の鳴き声くらい。ほてった体がすうっと冷えていく。うー最高だ。

===

11月にgooブログが終了するらしく、近々引っ越しします。帰国してすぐで面倒なのでこちらに書きました。

坪庭の囲い

2025年01月29日 | 設備/外構/庭
相棒が去年の7月から造っている坪庭を囲む塀の、途中経過報告。風呂の窓の外にあって、湯船に浸かりながら庭を見るという風情のあることができるようにになる予定。

マヤの石垣を造ってくれたおじさんたちに頼もうと思ったが、見積もりを取ったら想像以上に高かったのでやめた。道からの視線を遮断して浄化槽からメタンガスを逃すための見苦しいパイプを隠すとなると結構な高さになるので、まぁしょうがない。で、相棒が自分で積み始めたはいいが、いつ完成するのか?w

 積み始め。

岩は、最初から敷地に埋まってたり基礎や石塀に使われた残りを使っている。岩には困らないが、ずいぶんとこだわりがあるらしく形が合うのを見つけ出すのが大変だと言う。まぁ、そう言うだけあって、マヤの石垣とはずいぶん違って、日本の城壁みたいな趣があると思う(褒めすぎか?)。

上の写真の西側から報告。

 こだわり中。

ちなみに奥に見えている白い棒みたいなのがメタンガスを逃すためのパイプ。当然だが、結構な高さがある。これを見えなくしたい。

 こだわり中。

ある程度の高さになった時点で、南面も延ばす。

 西面、ほぼ完成。

茶色い布(メキシコでよく日除けなどに使われる網状のシート)を被せてあるのが、浴室の大窓です。

 完成。

 南面。

 風呂から見るとこう。

こちらは外と違って表面が凸凹していて、遺跡のような趣がある。

 西面、南面完成。

 東面も積み完了。

 扉がつく。

 枠部分のペチペチ完了。

 窓の網布を扉部に移動。

これで入浴中に道を通る人の視線を気にしなくてよくなった。実際は、家は道から10m以上奥まったところに建っている。なので、立ち止まって想像を働かせない限り、この塀の奥にある窓の中で何をしているか全くわからないと思う。が、まぁ気分の問題である。

 内側、家と接した部分。

この上に照明をつける。よくある「椰子の木などを下から照らす」オサレな感じにはしたくない。もっと水平に近い角度で積んだ面と(その手前の植物?)を照らすつもり。

はっきり言って他にやってもらいたいことは山のようにあるんだが、毎日毎日これに精を出しているので、まぁいいかと思っている。初老の男の趣味ですね。

ーーー

 

斜向かいの家に搬入しにきたお兄ちゃんたち。あまりにデカいので聞いたら、岩のサイズには3種類あるという。写真のが大で、以前うちに搬入されたのが中。あと中小が混ざってるってのもあるらしい。こんなに大きかったら位置を変えるだけで大変だ。ちなみに値段は変わらない。造園的に大きいほど高いということも、作業しやすいから中が高いということもないらしい。現場で選る作業代をどのサイズにも乗せてるということか…。

伐倒

2024年10月25日 | 設備/外構/庭

えー、身内は当然知ってましたが、日本へ一時帰国しておりました。実に9年ぶりの日本だったが、今はインターネットのおかげで浦島太郎感はほとんどなし。ネットで見聞きしてたことを「ああ、こういうことか」とダイレクトに感じた程度だった。

さて、留守中に相棒に完了しておいてもらいたかったことがいくつかあって、相変わらず自分がやりたいことを優先していたため終わってなかったことのうちの1つ。デカすぎる木を切り倒す、あるいは天辺を切ってこれ以上伸びないようにする。隣のマリアに何人か業者を紹介してもらったんだが、誰も来なかったため。下見に来たときにはいついつ来ると言ってたので何が気に入らないのか分からないが、バックレられていた。今回はマリアが持っている果樹園で働いてもらってる人の仕事が終わるというので、続けてうちに来てもらえることになった。3人組。

 まずは敷地入り口の両脇の木を2本。

 この高さ。

1人がビーサンのままスイスイ登って、まずはマチェーテで枝を払う。

 お決まりのポーズ。

1本は3mくらいの丸太(電信柱状態)にしてもらい、もう1本はいろいろ密集しているので根元から切り倒してもらった。

 続いてマンゴー。

こちらもデカイ。この木は切り倒して栽培用品種を植えろという意見もあったが、たくさん実をつけるまで年数かかるし、自分たちが食べる分には何でもいいんで、せっかくの大木を残すことにした。ただし、高すぎるので4mくらいの高さで切ってもらう。

 完了。

葉っぱのついた枝がどっさり。これで低いところでたくさん身をつけるようになり、わたしのもぎ棒で簡単に取れるようになる。

 もぎ棒。長さ2.5m。

  続いて前庭真ん中のスギ。

これもヒョロ〜っと高いし落ち葉がいっぱい落ちるし、何よりこんな広い敷地なのに車で外出するときバックで道まで出なければならず、非常に邪魔な木であった。この高さまでビーサンで登って、重い電ノコを使うのすごい。

 枝をすべて払う。

そのあとは、親方たちがやったように根元で切り倒すんだが、枝を先に払うのといい、3人だけで思った方向へピッタリ倒すのといい、とてもプロフェッショナルな仕事であった。当たり前。

 最後に、家の後ろのジャングル。

ウアノとスギと何だか分からない木が3本、根元からひっついてそれぞれ大木に育ち、かついつだか知らないが近くで物を燃やした影響でスギの低いところがうろになっているという厄介者である。これは見た全員が、ハリケーンの襲来を心配したという代物。

 同じ要領で、枝を払ってから。

こちらも、雨季にも関わらず何とか生き延びた(ジャングルに戻らなかった)遊歩道の伸びる方向へピタリと切り倒した。

  搬出。

あとは、葉っぱがついた小さめの枝・ふだん使い用の細い薪・ピビル用の太い薪・板に加工するための大きな木材の状態に分け、別々に搬出した。葉っぱは牛の餌になるなど、それぞれに売り先がある。ピビル用の薪は、死者の日が近づいてこれからピブを焼く人が増えるので、値段も上がりつつある。いい仕事をしてもらえるなら、より彼らの現金収入が多くなるように、この時期に仕事を頼むのがいいかもしれない。

  板用。重そう。

 すべて完了。

板になる部分の丸太が太すぎるのでスライスしたときに出たおがくずと、切り倒す時に取れた葉っぱは、これから我々が掃除する。もうハリケーンシーズンは終わりに近いが、とにかく懸案事項がひとつ片付いてホッとした。

ーーー

実は、買い物もいろいろ片付けることもスイスイと捗る東京の真ん中の非常に便利なところに2ヶ月強滞在し、メキシコの田舎の州のそのまた田舎のちっぽけな村に帰ってくるんで多少の不安はあった。のどかなのは好きだが、要領を得なかったり諸事遅れてたり汚かったり…。嫌に感じたらどうしようと考えなくもなかった。が、帰ってきてみたら東京とはあまりにも別世界で、ぜーんぜん気にならないのであった。よかった。

 コツィート。

 だいたいこういう料理にする。

トルティーヤをロール状に丸めて揚げたものにトマトサルサやチーズなどをかけるスナック。ユカタンにしかないらしい。我が家では、このサルサをかける前のロールを、三角のトスターダの代わりに使う。

 モテない雄鶏。

まだ若いからだと思うが、いつも雌鶏に逃げられている。この鮮やかな外見にも関わらず、さっぱりモテない。外見だけじゃなく鳴き声も、我々には馴染みのあるコケコッコー。よく聞いてると、コッケコケーとかコグェーとかコケーッグォーとか色々で、文字通りコケコッコーなのは非常に微笑ましい。が、モテない。


石垣だらけ ②

2024年08月03日 | 設備/外構/庭

続きまして、犬の自由エリアの塀。道から覗く人など村の住民に「あの家は敷地内で犬を放し飼いしている」と思わせられるようにする。別に門でも作って敷地中どこでもOKにしてもいいんだが、ヒルベルトんちとの間も囲わなければならないのと、犬が苦手な人も庭に好きに散策できるエリアがあったほうがいいので、最終的にこうなった。

 西側に石垣。

 犬が奥(北側)に入れないように。

この石垣は道から30メートルほどのところにあるので、道からは犬が行けないエリアがあるなんてことは分からない。あ、防犯のためです。

その手前(家の脇)には、新築工事中に親方がコンクリを流し込んだ大きなラハが露出している。

 ここ。

石垣と合わせて「ワイルドだけど散らかってない」状態になって、いい感じ。

    端のコンクリ柱。

岩おじさん達に頼んだ塀が全部できたので、最後にメインの石垣とブロック塀の接するところの柱を立ててもらった。親方達がブロック塀を作ったときに残してあった部分。おじさん達は型枠の板を足場とか他のことには使わない。うちのこれみたいな石垣と接するところの柱専用なので、コンクリの表面が非常にきれいだった。型枠を外してから隙間に岩を詰めて完成。

 

 風呂の前の坪庭。

 囲いの石垣の基礎に着手。

こちらは背が高いので、これまでに紹介したような積んだだけの塀でなく、基礎みたいな造りになる。

 こんなの。

こちらもマヤらしい意匠で(遺跡でも見る)、モルタル多めとか、ブロック塀の表面にモルタルを塗ってそこへ石を埋めて飾っただけみたいなの(メリダの豪邸とか)もある。うちは、相棒から任せとけ(=口を出すな)と言われたんで、楽しみにしておく。ついでに言うと、坪庭の中の植栽や照明にも口は出せないらしい、勝手にしろw。

ーーー

  ウアノの芽。

ウアノは、シュロみたいにどっさり実がついた枝が、実が熟したタイミングだと思うが突然枝ごと落ちる。…というか、シュロの一種? 早く熟した実はその前に粒で落ち、枝が落ちると実が順にバラバラと枝から外れて転がっていく。それらをバタバタして拾えなかったため、ここへ来て敷地中で芽を出している。ウアノは葉が30センチくらいまで伸びるともう引っこ抜くのが大変なので、芽のうちに摘み取ってしまいたいが、この量! 毎日芽を摘んで回るのは大変すぎるんで、来年は絶対に実を拾う。

 

電気料金請求書配達人。

車で一軒一軒目の前に停まって、こちらが出ていくまで待っててくれる。メリダでは、敷地内に投げ入れて、後は風でどこかへ飛ばされようがお構いなしだった。海辺の村では、そういう配達があったり、なぜかお姉ちゃんが束を抱えて歩いて配ってたとこに遭遇して直接もらったり、役場に取りにいったり、全く別の店か何かが預かり場所になってそこへ行ったり…と目まぐるしく変わった。公社のプログレソ支店まで行って自動支払機で払ってたんだが、途中から請求書の紙がなくても払えるようになった。今はオンラインの人も多いです。

で、うちの村。なんとも親切である。オンラインに弱い年寄りや文字が読めない(携帯は使うけど電話とか音楽聴くとかだけの)人もいるので、請求書を店に持っていけば払えるやり方をキープしている。それも、一軒一軒、確実に手渡し。

斜向かいさん。

しばらく待って留守だと思ったのか、配達人が少し先の家まで進んでたら、15分くらいして出てきた。そこまで歩いて引き返す配達人。どうだろ?うちの村の世帯数って2千くらいだと思うが、何人の配達人がいるんだろう?

とにかく、こないだは黙ってても殺虫剤噴霧車が回ってたし、役場のアナウンス車(プブリモト)もマメだし、何というか至れり尽くせりな村である。

 

 シシュ丼。

先日書いたようにワサビを効かせて丼にした。前に食べたのより苦味が強かったので、さらし玉ねぎもつけた。玉ねぎだけならパンの方が合う。ワサビは思った通りバッチリ合う。つまり、シシュってのはディープ・マヤの料理だがトルティーヤには合わない味なのだ。

コチニータ・ピビルは、紫玉ねぎを付け合わせるとパン、つまりタコスじゃなくてトルタのほうが合う。肉だけならトルティーヤも合う。ユカタン人は、よく肉だけくるくる巻いて食べている。

ユカタン料理は、なんちゅうかメキシコの中央部や北部の「メキシコらしくて、美味しいタコスになる料理」とは違う。あちらのタコスはタコスとして美味しいが、こちらは日本でいう「どんなおかずでも、まぁご飯で食べる」みたいに「主食=炭水化物」としてトウモロコシを食べている感じ。タコスは売り物で見るだけで、家庭ではトルティーヤでおかずをすくってそのまま口に入れるという食べ方がほとんど。

マヤ人は太古の昔からトウモロコシを主食にしてきたんだが、どんなマヤ料理にも合うかというと実はちょっと疑問だった。が、最近わかってきたのは「トルティーヤ以外の形で摂る」ことも多いということ。もちろんユカタン以外の地域にもとうもろこしを使う料理はいろいろ豊富にあるが、メインの料理と一緒に食べるんだろうか。

先日書いたポソルも、水に溶いて飲むがトウモロコシの生地なんか水に溶けないので、実際はかき混ぜながら3分粥…というか、白く濁った液体は飲んで底に粒々残ったのは食べる。それを、おかずと一緒に食事の一部としてとる。他にも生地にして焼くだけじゃなくて茹でたり蒸したりいろんな食べ方飲み方があって、そうやって摂取している。「メキシコ=タコス」のイメージとずいぶん違う。


石垣だらけ

2024年07月30日 | 設備/外構/庭

マヤの石垣にとても満足して、造ってくれたおじちゃんたちの仕事っぷり(開始時間時間とか支払いに関する会話とか)も気に入ったので、追加の石垣をお願いした。元々造る予定だったんだが、親方チームで苦労したので仕事を見てから発注しようと話していた、ヒルベルトんちとの境界部分。

 まずは岩の搬入。

左がうちで、右がヒルベルトんち。うちのバカ犬がヒルベルトんち経由でどこかに逃げ出さないように…というのが当初の目的だった。他の事情がハッキリしたので、ここに造らなくても構わなくなったんだが、境界はきちんとしておこうという相棒の希望で造ることにした。

  この奥。長さ20m。

実際、ヒルベルト達と、どちらかが土地を売るかもしれないし…という話になったんだが、彼らにとっては特に冗談でもなさそうな表情だった。まぁそのときに造ってもいいんだが…。うちはともかく若い一家なら、その時々で住まいを変えることは当然あるだろう。ただ、今の時点で両家の動線を双方で考えて、石垣はヒルベルトんちの壁のところまで、電気を引く目的で作った道側の臨時境界は道に近い部分を残す。

 臨時境界。この部分は壊す。

 

 2日目、岩ももう1台分来た。

  ここまで。

 

 3日目、完成。

 家と家が隣り合うところまで。

ヒルベルト一家は前庭と後庭を分けたくなったとき、この石垣を利用できる。

 別角度。

うちも、ここまでにしておけば東側(この壁の脇)が狭っ苦しくならない。つまり、ヒルベルトんちに多少はみ出しながら歩けるwってことなんだが、その代わりというか前々から置いてあるヒルベルトの雇い主のバカでかい機械は、うちの敷地内に置いてあるまま。細かいことはなしw。基本、家の中以外、挨拶しながらお互いいつでも相手の土地に入っていける状態を保つ。

さらに、自分たちで造ろうと思っていたところを追加で発注した。

 西側。

その「ハッキリした他の事情」なるものの関係に合わせて、犬の自由エリアを確定するため。

 まずは自分たちで整地する。

 その奥に造ってもらう。

 

残念ながら風呂の外に作る坪庭の囲いは、見積もりが大幅に予算オーバーだったので、おじちゃん達には頼まず当初の予定通り相棒が少しずつ造ることにした。

 新築工事で残った砂利。

そのための岩を搬入できるよう、移動する。

  アプローチへ。

砂利はいろんな場所で利用できるので、位置には困らない。重いけどw。


マヤの石垣

2024年07月25日 | 設備/外構/庭

うちの敷地は隣のマリアの亡きお婆さんのもので(相続の関係でまだ売買契約が完了してない)、当然、マリアの家との境界には電気を引くためにつけた臨時の柵以外何もない。隣のゴミ屋敷との間にあった低いボロボロの石垣は、すっきり高めのブロック塀にした。あと、前の道との境にも、ずーっと前から放ってあったというボロボロの石垣がある。

  こんなの。

今回、これを新しく積み直してもらった。

亡きお婆さんは今のマリアの家側に住んでいたのか、うち側は植物が植わってただけだったのか、元は道に沿ってずっと続いていた。それを、建設資材を搬入するために我が家の入り口になるところだけ壊してあった。どう壊したかはお察しのとおり、テキトーに岩を落としただけ。

ちなみにこういうマヤの石垣をアルバラダという。畑の境界などは高さ70センチくらいの低いものもある。メリダでも古い地区の家はこういう石垣だったけど、今も残っているかは知らない。海辺の村では逆に、マヤっぽいというお洒落理由で採用するガイジンがいる(多くは防犯目的のめちゃ高いブロック塀を好む)。

この辺ではフツーにあって、風化したり壊れたり一部の岩を崩して別のところに使ったりと、うちみたいなボロ塀もある。

  まずはツラの確定。

  うちにあった鉄筋で。

 地面に接する岩以外すべて下ろす。

この後、マリアんち側から積み直していく。

  

片方から順に高くしていくのではなくて、一旦離れたところに置いて、間は後から埋めたりもする。

  

  1日目、ここまで。

 

 2日目は続き。

 内側から見るとこう。

 昨日と同じ要領で。

 途中、金槌が壊れて修理。

この金槌は、岩をぶっ叩いて砕くためのもので、とてつもなく重い。

 こちらは割るためのタガネ。

入り口のところまで終えた。少し高めになるようにきちんと積み直しているので、当然岩は足りなくなる。本日、オンボロピックアップにて1回目が搬入された。

 

 3日目。

入り口の逆側、ゴミ屋敷との境界まで。まずは、位置を確定する。こちら側はマリアんち側よりひどい。長年ゴミ屋敷が積んでいたゴミがはみ出していて、角のところはその重さで崩れている(今はブロック塀があるし、うちの影響で、きちんとゴミ出しも始めたw)。おまけに道から内側に少し凹んていてまっすぐになってない。

 こんな感じ。

 まずは地面に接する岩の位置を直す。

  

やたら大きい岩もあって、めちゃくちゃ大変。

  面を整える。

1日目2日目と同様、積んでいって、

  完成!

  改めて以前の姿をw。

素晴らしい!

マヤの穴太衆。道側から見て表面に凸凹がなくスッキリ整っているという見映えと、自然のままの形の岩を載せた安定性の、2つのバランスの最適解を見極める。ホント、重い岩を扱う筋力もさることながら、ここの岩を熟知しててすごい。

入り口の部分にはないので全部で20メートルくらいを、2人で3日で完成させた。ちなみに彼らに払ったのが3千ペソで、買った岩が900ペソ。最近ペソの動きが激しくて正確に計算するの意味ないんで、感覚的に「材料工賃合わせて3万2千円くらい」といったところでしょうか。


終わらせた工事 ①

2024年06月29日 | 設備/外構/庭

えー、1週間たちまして、今は新居にいます。が、まだ完全に住める状態じゃないので、邪魔なんでまだ引っ越してない犬猫の世話と、シャワーを浴びるために借家に毎日通ってます。風呂とキッチンができたら奴らを連れてきて、借家の掃除をして、引越完了。

なんでまだこんなことをしているかというと、親方が20日に約束した「あと2日、22日の土曜までに全部終わらせる」が、例によってその通りにならなかったからですねw。ただ、こちらは「2日じゃダメだろ、23日の日曜も来なきゃ無理だろ」と思っていたところ、約束通り終わらなかった翌日曜、他の現場で屋根をかけていた。で、「やっぱり逃げた、あてにならん、もう来なくていい」とブチ切れた。

その前からヒルベルトに引越を手伝ってくれる人の紹介を頼んでいたんだが、24日の月曜にできるとちょうど言ってきたので、決行することにした。ちなみに、海辺の村から来たとき使ったようなきちんとした引越業者でなく、ただのこの辺の村で荷物運びをするおっちゃん達です。フレテという。車も小さいので何往復かすることになるという(全然OK)。

24日の月曜、借家で荷物を積んで新居に行ったら、親方チーム+設備屋が当然のことのような顔で作業をしている。風呂以外の設備とドアの取り付けは、彼ら自身も「しなければならない」作業と認識していたらしい(本当は他にもいろいろ直すところがあるんだが)。前の週の土曜日まで…など、まったく御構い無し。

で、あなたがした約束に合わせて引越日時を決めておいたので、今日は引越が優先だと言ったら、結果的にその日はいろいろ中途半端な仕事をして帰っていった。日中、建築資材屋の掛けを我々だけで行って清算したのも、「ああ、これ以上は延ばせないのか(バラバラといろんな物を買いに行ったりできないのか)、言い方変えればやらんでいいのか、ラッキー」と親方に思わせたんじゃなかろうか。別に関係悪化とかじゃないですよ。我々側の原因としては、マヤ人の認識を予測しきれなかったことがあるが、我々側が悪いわけじゃありません。

そういうわけで、ここ1週間の苦労を連投する。まずは、

 

【6/22, 24の作業】 風呂の蛇口、湯沸かし器設置、モップシンク、ドアノブ取付

 

  混合栓の取り付け。

途中、水が出なかったり漏れたりしてガタガタ言ってたが、日本から取り寄せたものに不要な部品も余計な部品もないことは確認済みだと言ったら、最後にはどうにか取り付けていた(もちろん少し曲がっている)。

 

  ガス湯沸かし器の設置。

給水用の管を繋いで、湯沸かし器まで水が来ることは確認したが、ガス管をつなぐパーツがないとかどうとか。結局繋げないでドロン。

 

  モップシンクの台。

 完成。

コレが曲者だった。午前中に親方が台を作って、午後は設備兼組積工に変わって、完成したかに見えた。が、排水口のために差してあるパイプは、

 下から見るとこう。

パイプは差してあるだけで、型枠代わりに使ったタイルに穴が空いてないw。午後の彼は上ばかり作業していたのでそれに気付かず。後で我々で直す。

 

 ドアノブ取り付け。

我々と引越し屋が到着したとき。奥の寝室の2ヶ所を親方とベテラン2人でつけていた。ほら、きれいに付いただろ?と言われて確認したらOKだったが、その後、引越し屋に家具や箱の搬入先を指示している間に付けたドアは、手抜きというか、ちゃんとできてないじゃんというか。海辺の家では塩害でノブが壊れて、相棒が何度か付け替えたんだが、結構大変である。ドア屋に頼めば?と言ったのに自分たちで全部できると言った結果がコレ。玄関脇トイレのドアには、

  ラッチに隙間。

どうにか閉まるようにごまかしてある。そのためか、ドア枠自体もまっすぐ付いてないし、ノブを付ける穴の位置も一度では決まらなかったらしく傷跡が残っている。おまけに開く向きも指定したのと違ってたので、ここはあとから専門業者に別のドアをつけてもらう。ちょうど別の「言っておいたのに忘れてる」箇所で扉が必要なので、このドアは取り外してそっちに流用する。

 

 水道の取水口にセメント。

こないだ水道局が来たときに付けたパイプが地面から飛び出していたので、モップシンクを作ったあまりのモルタルを打ってもらう。

 車庫の入り口。

先日よく分からなかったやり直し(前の記事の最後)。床面タイルの貼り終わりがスロープのコンクリよりタイル厚の分だけ高いので、タイルが壊れないようにモルタルで小さいスロープをつけたと言う。

ここの大工にとって重要なのは、「基礎掘り!基礎造り!ブロック壁!コンクリ屋根!床タイル!内外壁の仕上げ!」のみだとつくづく思う。だから、こうんな「竣工遅れてる!風呂台所ちゃんと終えて施主に引き渡ししなければ!」ってな段階で、こういう細かいことに人員を割く。

考えてみれば、マヤ人はたらいで行水するし調理は薪を使うような人たちなんで、家なんか壁で囲って屋根がついてればOKなのである。親方と初めて会ったとき、メリダやプログレソ方面でも工事をしたことがあると言っていたので、ある程度「今の家」も経験あるかと早合点したのが悪かった。きっと孫請けだったのであろう。


市の水道

2024年06月14日 | 設備/外構/庭

本日は、市の水道が来る日。12月頭に申し込んで、ウェイティング・リストに乗っていた。申し込んだときには2ヶ月後と言われたが、延び延びになって本日。

 トゥクトゥクとバイク3台。

道具を運ぶトゥクトゥクのお兄ちゃんと、同じくお兄ちゃん3人が来た。現場の若い衆(ほとんど子供)と同じくらいなのでビックリした。配水管は、うち(写真左側)でなく、道を渡ったお向かいさん側を通っているという。

 PVCの配水管。

海辺の村では金属管だったが、こちらは水道が整備されたのがもっと最近なのでPVC。さらに、海辺の村では黒ホースで各戸まで引いていたが、やはりそれ用のPVCだった。あちらでは管が破裂して水漏れして、その結果圧が下がって水が来ないなんてことがしょっちゅうだったが、こちらではそんなことはなさそう。

  それ用の管、埋め込み。

 電源はうちから。

4人のうち2人はアスファルト掘り部隊だったようで、それ用の管を埋めたら帰っていった。

 配水管に取水口を付ける

 取水口を開ける。

 縦管を繋ぐ。

長さは合わないし、固すぎて差せない様子。というか、そのへんを確認してから取水口を開ければこうして手で押さえてなくていいんだがw。

 親方がホースを広げる。

 完成。

うちの石塀の中まで引いて、とりあえず蛇口をつけた。新しい石塀を作ってから、しっかり固定する。

井戸があるので、実のところ水道はいらない。が、メキシコでは免許の更新とか税務署でのやり取りとか銀行口座開設とか、ときに公的でないものまで、住所を証明する書類が必要で、手っ取り早いのが電気や水道の請求書なのである。それがないと必要書類が2種類になったり、我々の場合わざわざ移民局まで行って一筆書いてもらったりしていたので、それぞれの名前が載っている住所証明をさくっと提出できるように、水道も申し込んだ。

とはいえ、それだけというわけではなく、井戸から配管したり長いホースを伸ばして木に水やりするのは大変なので(敷地の長い方の辺が40m)、道側にも蛇口があれば便利なのである。海辺と同じく、メーターなし。料金は月々300円くらい。

 

 浄化槽掘り、着々と。

前日までと変わって、最初から掘っていた作業員が来た。正の字が増えて、終わりが見えてきた。

 問題発生。

手抜きして挿してあった排水管のルートを変えようとしたら、準備しておいた太い管のすぐ外に、ラハ発見。すでにいろいろ造ってあるため、基礎掘りと違って力任せに砕くことができない。

 太い管を抜く。

さらに周囲のモルタルと岩1つを取り除いて、排水管を通す。

 家から出る方。

直角にならず無理やり繋げたが、何とか完了。

 蓋も。

容量が15立米もある(海辺の家のは2立米弱)ので、汲み取りの必要はほとんどない。我々が死んだ後のことは知らない…というくらい。万が一必要になったら、この辺の業者なら何も気にせずどこか壊してホースをぶち込むのであろう。

 

 西側外壁の脇。

とにかく足場の悪いところ。ほぼ屋内工事を残すだけになったので、これ以上庭にモルタルや瓦礫を落とされることはないということで、集めて埋め始めた。

  芽。

雨季が来て結構な雨が降った翌日、庭中にいろんな芽が出ていた。大きな木になるものやつる草などいろいろ。これが全部育ったら本当にジャングルになる。なる前でも厄介なので、目についたらひっこ抜く。


マヤ仮名

2024年06月11日 | 設備/外構/庭

浄化槽のために掘り出している礫岩の中から、黄色い粘土(この記事の真ん中へん)に続き、薄緑色の粘土を発見した。

 薄緑色。

 黄色。

あと庭には赤い岩も転がってるんだが、そちらは砕いてみないと粘土になるか分からない。でもマヤの陶器に使われてるから、可能性はある。

で、その薄緑。遺物の青・緑系の色はマヤブルーか翡翠(ここ産ではない)が多そうだが、長い年月で欠け落ちたり劣化したりすることもあるだろうから、こういう色の粘土も使ったかもしれない。古代文明はともかく、面白そう。(ただ、どうやって焼く?)

その浄化槽は、残り2立米を掘り始めた。

 地上あたり。

  ズームしていくと

 こう。

底で水平方向に穴を広げている。

 立ち上がり。

風呂の外に坪庭を作るのでリクエストしたんだが、それに排水管が刺さっている。

 引っこ抜いた。

掘り始めに縁を固めたとき、排水管の傾斜を考えて太い管を挿してあった。

 準備しておいた管(4月)。

掘り出した礫岩で埋まってるので手抜きして立ち上がりを通してあった(勾配が取れない)が、これは手抜き工事なため当然やり直し。

 

 エアコン室外機を載せる台。

 完成。

わざわざ大きい岩を砕いてコンクリに混ぜようとしていたので、庭に散らばっている割れたブロックや割れたタイルやセメントが固まったものなどを入れるように指示した。瓦礫が残ったって困るだけなのに、何考えてるんだか…。

 

 切り倒した木のあたり。

先日、切り倒してもらった(この記事の後半)木のあたりに埋まっているゴミを片付けて地面を均してたら、さっそく休憩場所にしていたw。自分達はゴミをポイ捨てするくせに、我々がきれいにしたところへ飲み物休憩や昼ごはんを食べる場所を移動する。まったくw。

 

  サクベ、ここまで。

 

前にきれいにしたミニ・セノーテは、きれいな岩肌の大きな穴になってたんだが、知らないうちに「鳥や動物が飲めるように」と作業員が水を入れていた。2日くらい放ってあったんだが、案の定、ボウフラが湧いた。それも大量!

井戸から流れ出る水を見て、所詮たまり水なんで一気に興味を失ってしまっていたのもあるが、ボウフラはとんでもない。工事が終わっても、雨季には防ぎようがない。

 埋めた。

いらない岩を入れたかったが、蚊の野郎はほんの小さい水たまりでも卵を産む。土ではつまらないので、岩混じりの砂の砂だけを入れた。ついでに、マヤ仮名で我が家のイニシャル(一文字目)を描いた。

ちなみにマヤ仮名というのは古代のマヤ文字を単純化したもの。マヤ語の勉強を始めたとき、ローマン・アルファベットで a だの á だの a´ だの  áa だの tza だの tz´a だの dza だの書くのが非常にうざったく、どうにかならないかと思っていた。実際、マヤ文化好きーなメリダ人の間に起こる「それ間違ってる」や「その語源、違う、別の言葉」といった議論の原因は、彼らは自覚していないが絶対にこの面倒くささにある。

 こんなの。

それでとりあえずカタカナで書き始めたんだが、ふと、なんでマヤ文字があるのに仮名を作らないのかと不思議に思った。ランダという宣教師が焚書したせいでマヤ文字は歴史上の過去のものになっている。考古学の範疇。それは分かるが、解読が進んだのだから、西洋のアルファベットを使ってこんな面倒臭い書き方をするより、表音文字くらいリバイバルさせればいいのにと思ったのだ。ほら、漢字から平仮名やカタカナを作ったみたいに。

 古代マヤ文字のカレンダー。

ある日、マヤ人の友達とその話になって、1人が「いや、マヤ語にも文字がある」と言って上のみたいな káabá とか書き始めたので、「違うそれはマヤ語じゃない、ローマン・アルファベットだ、君たちが侵略だなんだと批判しているスペイン語での表記だ」と言った(ついでにカタカナでマヤ語を書いて、日本語で表記したらこうなるんだと説明した)ら、もう1人が非常に興味を持った。他にも「そういうふうに考えたこともなかったが、確かに」と言う人が数人出てきた。

が、彼らは学校でスペイン語を覚えた母語=マヤ語話者で今では完全なバイリンガルだが、文字セットはローマン・アルファベットしか知らない。マヤ語の専門家でもない。マヤ語は基本的に話すためのもので、何か書くときはマヤ語を使わずスペイン語で書く。人によっては上の黄色いやつみたいになら書ける(逆に言えば、スペイン語を解しないマヤ人は、実質文盲である)。

自分たちにはマヤ仮名というものが分からないからちょっと作ってみてと言われてしまって、ある日本人に協力を求めた。結果、わたしがテキトーに単純化するよりすごいものができた。由緒正しい古代マヤ文字とその決まりに則った、かつ文字セットとしてもとても美しい仮名。

これまでアルファベットで書くことに何の疑問も持たず、日本語の漢字→仮名の知識などまったくない社会への提案なので、すぐに「さあ、使いましょう!」とはならない。少しずつ話を聞いてくれる人を探して、どうか?と聞いていくつもりなんだが、いかんせん家ができて落ち着くまでは身動きが取れない💢。とりあえず、自分ちにだけ書き記したというわけです。