La Ermita の記録

メキシコ隠遁生活の私的記録と報告
 @ユカタン半島。

屋根のメンテ完了。

2022年06月08日 | メンテ/修理

 これで今年の分は完了。

始めたときのはこちら。タイルを屋根全体に張ってないのは、防水塗料による修繕はほぼ5年に一回するんだそうだが、毎年少しずつ…に分散したため。あと、自分たちで大きい面積を直すのは年取ってからだと無理だけど、少しずつなら誰かに発注せずともできる状態が続き、かつタイル部分は修繕しなくてよくなるかな?と。

 

えー、またしても「メンテ」カテゴリーでどうでもいい近況を書きます。

   ジュラシック遊歩道の看板。

プログレソの向こう側にある市有地?にできた、全長4キロくらいの遊歩道。なぜジュラシックなのかは、こちら。街中のしょぼい石碑(ブロックだけど)とは別に、きちんと観光客を呼べるものを作ったわけですね。

 こんなの。(c) Por Esto!

くねくねした歩道と恐竜の実物大模型?置物?つまり本物の化石とかじゃないんだけど、何もない湿地帯というエリアを上手いこと利用して作った、市の自慢の施設である。結構な数の恐竜がいて、中には動くものもあるという。

で、上の3枚は、

メリダからプログレソへの自動車道の終点にあるオブジェと、その自動車道の途中にある大看板で、リキ入ってるw。

プログレソの住民は平日入場料が半額になるそうなので、開店直後の賑わいがなくなったら行ってみるつもり。(日本のどこかのレックス徒競走みたいに着ぐるみを着たくなるが、暑さで死ぬので自粛)

 

 イグアナのけいくん。

怪我が乾いてちょっとよくなった様子。

 

 新しく買った犬の餌の袋。

まだ少し残っているので外(洗濯場)にそのまま置いておいたところ、何者かにかじられている(底の方)。実はその前夜、猫が2匹とも洗濯場に向かって尻尾を膨らませていたがヒトには暗くて見えなかったんだが、正体はそいつだ。その次の夜にはテラスに現れ、同じく騒いでいたので電灯をつけてよく見たら、なんと猫だった。このへんはあまり野良猫がいない。生まれてもすぐ死んじゃうんだと思う。となると飼い猫の夜の散歩だが、珍しい。

 ついでに。

こいつは、顔に牛乳を飛び散らせる。

 黒いほうの猫は皿の外に飛び散らせる。

 

 仏像レストランの宣伝。

すみません、何度かバラバラと報告している、入り口に大きな仏像が置いてあるレストランです。こないだその辺をフラフラしている相棒に、メキシコ人の女の子が声をかけてきた。見ると、日本語の生徒(もうやめた)で、なんと一緒に歩いていた彼氏がこのレストランの人間であった。

アカプルコのあるゲレロ州から一家で引っ越してきて、家族でやっているという。彼氏本人は、中華料理をマスターしたと言っていたが、まぁ料理教室かその中華版コースを受けたんだと思う。日本食はないのかと聞いたら「そのうちに」と言っていたが、会った日の4日後くらいに「カレライス」を始めた。元生徒の彼氏一家の店なら応援したいが、きっと「うちで作って食べればよかった」と思うだろうから買わない。翌朝ガイジンが「美味しかった!」と載せていた写真を見たが、正解だった。

ちなみに値段は、観光地だし普段はほぼガイジン目当てだから多少は高い。中華だと、130ペソで3人前くらいの量。が、そうはいってもまだ店内で食べられず配達か持ち帰りだけなのを考えると、そう高くはない。まぁ、メキシコもインフレがすごいんですが。

 

 うちのピザ。

別に本格的でもなんでもないが、自慢のピザです。出来合いの生地は、スーパーに不味いの、メリダのコストコに高いの(そんなに美味しいかなぁ…)が売ってる。が、我が家は生地もソースもうちで作る。味は最高(自分で作るんだから当たり前)。

 

 悲惨なビーチ。

いつも遊んでいるところから、突堤3つくらい先。5年前には幅40メートル弱くらいあったと思う。年々海岸侵食が進み、とうとう満潮時にはこんなんになってしまった。来年は、濡れずには散歩できないかもしれない。

 

 最近の朝。

もうすぐ夏至なので、北のほうから太陽が昇る。


屋根のメンテ

2022年05月16日 | メンテ/修理

お断り:新たに「メンテ/修理」カテゴリーを作ったけど、別に大したことしたわけじゃないのでいつもの近況報告になります。

 

 屋上(一階屋根の防水)

土地が広いのを喜ぶあまり家を大きく作りすぎたせいで改修コストで悩むばかりで、建てたっきりずっとメンテを怠っていた。普通は屋根の防水用の塗料を、品質にもよるが5年に一回くらい塗り替える。コスト削減で大体の作業は自分たちでするんだが、手間がかからないのは何かとか、もう年寄りだし屋根かけた方がいいんじゃないかとかアレコレ考えているうちに(真剣に検討しないうちに)雨季到来…が続いていた。

雨季と言っても、うちの近所のあたり(ほんの狭い範囲)は特異地区でユカタンの他の地域みたいに降らないし、メキシコの中央部みたいに「毎日1回すごい雨」とかにならない。雨季でも降られるのはどうだろ?10日にいっぺんくらいですかね? ほぼ毎日、ちょっと離れた所を雨雲らしき雲が通過してはいくんだけど。(いや、だから降らないならいつでも作業できるんだけど)

ハリケーンとなると話は別だが、こっちの家は床は全部タイルだし(浸水しても掻き出せる)、窓際に何か置いてあるわけでもない(広い)ので、窓から水が入っても別にどうってことはない。それがサボってた一番の理由だが、ただ天井のしみが晴れたら乾いてなくなるのに、1ヶ所色が変わってそのままってところがある。鉄筋がやられたか?と思うんだが腐食してモノにならないとこまでは行ってないはずなので、まあ、そこだけは防水やり直しでどうにかならんか…と。

 茶色いシミ

えーと、日本の感覚では物事語れない国なんでつっこみはなしで。あと、まだ終わってません。面積はこの3倍を予定。

で、防水塗料でもいいんだが犬が剥がすのでタイルにした。屋根全部に貼れればいいんだが、ほら、犬が走りづらいし肉球が熱くてかわいそうだから。

 

はい、じゃあ近況を。

 村の墓地拡張工事を視察する市長。

このブロックで造ったものが何なのか、よくわからない。形からすると土葬? 毎回掘らずに済む(あらかじめ区画を割り当てておく)ってのが目的なのか? お骨を入れるにしては形が棺桶型というか…。機会があったら村の友達に聞く。

 ソフトボールの試合のチラシ。

上が村のチームで、去年の9月ごろ、今はコーチか何かになっている人がボールとバットを寄付して結成された。

 これだけ。

下はチーム・アマソナス(スペイン語じゃなければアマゾナス)。ユニフォームがイピルというユカタンの民族衣装(ってか、まだみんなよく着てるけど)と裸足なため、有名になった。

 (c) Milenio

応援に行くつもりだったけど、当日外人コミュニティで話題になったのでやめた。外人コミュニティには、一緒につるみたくないんだが、ネットが止まったり停電したりした時の情報収拾のために入っている。話は飛ぶが、最近、この辺の人気が高くなって移民が増えて、古参がずっと前に受けたメキシコ洗礼について文句言ったりちょっと洒落たレストランばっかり褒めたりして、うざったい。ちょっと前までは、我々同様こんな辺鄙なところがいいという外人しかいなかったのよ。

 狂い咲きならぬ狂い成りの海のぶどう。

5月は1年で一番暑い月で、例年だと40℃超えの日も数回あるが、今年はそんなに暑くならない。それでかどうか知らないが、38℃くらいまで上がった日の翌日、熟した実を発見。海のぶどうは年に3、4回実をつけるけど熟すのは8月だけだし、1本の木全体じゃなくてこのひと房のみ。

 イグアナ。

イグアナ自体は珍しくないが、彼は背中を怪我してると思う。たてがみじゃなくて背ビレじゃなくてトサカみたいなものはトゲというらしいんだけど、それがない。

 この辺によくいるタイプ。

こないだ、「あれ、背中に赤い線がある」と思って見たらすぐ逃げたやつだと思う。ちょっと治ったっぽい。

 海藻の標本。

 で、遊んだ作品。

去年、食用可海藻の研究を始めたんだが、専門家によるデータがとんと見つからないので、別のブログよりもう少しちゃんとした記録をとるかな〜と思って。ただ、ちゃんとした標本作りは大変すぎるので、まあこのへんで。ちなみにこれが「カンクンのビーチを汚して観光業に大打撃を与えている」サルガソです。

  うちのあたりはこんな感じ。

ただ、食用になる海藻がまったくいない。去年の今頃はもういた。研究が進まなくてつまらん。

 最近の朝焼け。


初汲み取り

2021年08月07日 | メンテ/修理

夏休み真っ盛りで、人は多いしうるさいし。

メキシコ人は声が大きい。そしておしゃべり好き。コロナの状況が日本より悪いのはこの点も大きいと思う。音楽もガンガン。

来ているのは主にバケーション客で、それとは別に今年は、コロナ感染者の多い都市を避けて臨時で住んでるメリダ人もいる。そしてプールを作って大喜びが継続中の隣家。あと、今年はコロナ対策で、プログレソのビーチが夏休みのあいだ週末だけ閉鎖されている。だから本来プログレソの近くに泊まるはずだった大勢が、東西の村に場所を変えて来ている。それも、去年よりはるかに人が多い理由。

 プログレソでは障害者サポートイベント。

スタッフがきちんとついて、海に入ってもらうというイベントで、メキシコ国内の他のビーチでもやっているらしい。閉鎖されて人がいないので気持ちよさそうだけど、もしかするとワイワイとしたビーチに行きたかった人もいるかも。でもまぁ、いいことだ。

 

 予備ポンプのオーバーホール。

うちでは以前の苦労(4ヶ月の断水)が嘘のように、水がちゃんと来ている。が、いつ問題が出るかわからないし、周りの別荘は平日いない分管理も難しいということで、このポンプは近所の助っ人なのである。

 

 隣の隣は、隣との間の大きい松の剪定。

隣と隣の隣は姉弟で松の木の木陰も共有しているが、日本の松と違って葉が落ちる量が半端ない。プールを作ってゴミに困った隣がお姉さんに少し切れと頼んだんだと思う。少しどころか豪快に枝を切り落としていた。

で、松といえば松竹梅的にありがたく思っちゃうのが日本人で、さっそく松葉をもらってサイダーを仕込んだ。実は前回は黙って葉っぱをもらって作ったんだが、彼らにとっては剪定ゴミなんで、もっと持ってけ…と言いたそうな顔をされた。

  

サイダーと言いつつ、微炭酸。口がきちんと閉まる瓶を使ったら、もっとガスが強くなると思う。爽やかで美味しい。

 

美味しい話の後で申し訳ないが、

 バキュームカー。

 汲み取り作業。

道を間違えたのか、うちの目の前の小道でUターンに苦労していたので、回収日に出していたゴミバケツの位置を変えるついでに声をかけた。

ここの浄化槽は基本土に還す方式で、うちの建設を請け負ったLさんからは「死ぬまでもつ」と言われていた。田舎の婆ちゃんちはポットン便所だったが、子供だったからよく覚えてないし、ネットで検索しても日本の浄化槽はこんなに原始的じゃないようで、よくわからない。けど、以前このあたりをバキュームカーが走ってるのを見たことがあったので、やっぱり汲み取りが必要なんだろうなぁとは思っていた。

運ちゃんに聞くと、もたせばもつが、去年のハリケーンで水位が上がったし、歯垢と歯石の関係みたいなことがあって、長年放置するのはよくはないらしい。運ちゃんが「今タンクが空だからできるよ」と言うので、お願いした。業者数字だが、運ちゃん推奨は2年ごとだそうで、Lさーんという感じ。

 

ところで、テングサか⁉︎と思って以来、海藻研究にはまっている。①上手くすれば入手不可な食料品をゲット、②まだ食料品じゃないから捨てても後ろめたくない、③コストゼロ…などの理由で、自由研究にはもってこいなのである。ただ、メキシコ湾なんで、日本の海岸で拾うようには上手く行かない。

だから研究を続けてる(記録は別ブログでしっかりとっている)んだが、ここでは海藻ラビリンス以降、生で食べるのでなく食品的に成功した品を。

 ジャマイカン・シーモスドリンク

 コーヒーゼリー

 板海苔を作ろうとしたがダメで、代わりに枯山水

 餅


2020年07月12日 | メンテ/修理

しばらく放っておいたら、意外とアクセスしてくださる方がいらっしゃるようで(失礼)、こないだすごい嵐が来たのでそれについて。

 トルメンタ(嵐)クリストバルの経路

6月上旬、太平洋側で発生したサイクロン。多くは北西に向かって海上を進むか、上陸してもやはり北西方向に進むのが、なぜか今回北東方面のユカタン半島を縦断した。上陸した時点で、名前がサイクロンから嵐に変わるみたい。ちなみに、カリブあたりで発生するとハリケーン。

北へ進むということは、嵐の進路前方の天気が悪くなるわけで、ユカタン半島全域が3日間に渡り暴風雨、ようやくメキシコ湾へ抜けたときには、各地に結構な被害が出ていた。

基本的にメキシコでは、大雨が降るともれなくあちこちで床上浸水するんだが、海辺の近く(つまり砂地)のうちの村でも今回は水没した地区が出た。大人の腰の上くらいまで水が来て、村の中心部にある教会へ避難したらしい。

うちの近くは、200mくらい先のウォーターフロントでも、東西に300mくらい離れたところでも浸水していたが、うちがあるとこだけ少し地面が高くなってて(そこを買ったのは偶然)、家への浸水は逃れた。

が! 屋根の防水と窓枠が経年劣化(って、まだ4年弱だ!)し、天井と壁と窓から水が入ってきて、夜通し床の水をかき集めては捨て…となった。

と! 自分たちで増やした地下の貯水槽が浸水した。

 うちの地下貯水槽

地面に大きなスペースを掘って、そこに市販の貯水タンク2個を入れて水道水を貯めてある。タンクがあるもんだからスペースの壁には防水しておらず、村(というか、ユカタン半島全域で)地下水位が上がったために、こんなことになってしまった。

で、この汚い水の中にポンプが1週間以上漬かっていたわけである。嵐がさった後、蛇口から水が出なくなって気づいた。当然、こんな汚い水にヒトが入ってはどんな感染症に罹るかわからない(ここの浄化槽は、浄化しない槽、つまりコンクリで囲っただけのスペース)。中のタンクにはちゃんと水があるので、予備のポンプで水を上げる作業(自動化されてない)を、1週間たって水位が下がるまで続けましたとさ。

 

水を確保すると同時に、カビとの戦い。

二階の天井は、暑さ対策で石膏ボードみたいなのを吊ってあるんだが、屋根からの浸水で濡れてしまってカビ始めたので、一部切除して換気。今も穴が空いている。

二階の一部がワードローブ部屋になっていて(今時の言葉で言うウォークインクロゼット)、なかなか換気が進まないので、今後のために通気口を作った。建てるときに気づけばよかったんだが、3年で防水がダメになる施工の悪い陸屋根なんて、日本じゃありえないでしょ。

  

 上と下に2つ。

だんだんブロック造の家に慣れ、配線の変更とか排水パイプの増設とか、必要であればどんどん穴を開けるようになってきた。

その他にも細かい「被災後の作業」は山ほどしたが、キリがないのでこのへんで。

ああ、そうだ。メキシコならではのインフラ壊滅への読みは甘かったが、元消防団員として持っていた知識は総動員。窓対策や土嚢の準備の他、食料確保もしていた。日本人ならカレー。嵐が来る前に3日分のカレーを作り、皿洗いの水もふんだんに使うとポンプで上げる作業が面倒なんで(驚くことにほとんど停電せず、ポンプさえ無事であれば水は問題なかった)、三日間カレー。海外に住んでると、3日間続けてジャワカレーなんて天国なのである。