La Ermita の記録

メキシコ隠遁生活の私的記録と報告
 @ユカタン半島。

ハチドリの赤ちゃん

2023年03月23日 | ユカタン諸々

 生まれたて。

 巣。

成鳥はときどき来るが、巣を見つけたのは初めて。ゴルフボールくらいのサイズなので最初見てカマキリの巣かと思ったが、それにしては丸っこい。上から覗いたら、パチンコ玉より小さい卵が入っていた。2日後にヒナ誕生。何のヒナかなと思っているところに親鳥登場。そりゃそうだ、こんなに小さい巣も卵もヒナもハチドリ以外ありえません。赤ちゃんは、全長約 1.5cm で、頭が正露丸より少し小さいくらい。

 ちなみによくいる鳥(全長15cm くらい)の巣。

最近、砂地にヤシの木だけという庭の家が増えてきたので、我が家の大きな木は貴重なのである。

 

  最近の海。

ちょっと水がクリアになってきたが、海岸侵食がひどい。

 海藻サラダ。

まだほとんどいないけどどうにかトサカノリを見つけた。

 

 大きくてびっくりのカマキリに睨まれた。

 

 近所の家に突如現れた五三桐。

 入り口と車庫の間に表札がわり?の文字。

その表札がわり?のは、悔しいが読めない印相体?の文字か模様かわからない。文字だとしてふた文字の下に、漢字の一ではないただの横線一本。その下に、なんちゃってジャパレスがよく使うフォントで家の文字。商売をしているでもなさそうな普通の家なので、おそらく「何かニホンの紋章などを飾りたい」という変なメキシコ人かカナダ人であろう。

あまり通らない道なんだが、停電が続いたため周囲を見て回って気づいた。ちなみに停電にも慣れてきて、何分続くと半日コースとか、どのくらいの範囲だと作業員がこないと復旧しないとか分かってきた。前にも4日続いたことがあって、そのときは我が家があるほんの一区画だけなかなか普及せず、すぐ近くの別荘の玄関は人が住んでないのにすべて煌々と…ってな状態で非常にムカついた。今回もそれ。

結局丸3日間の停電であった。WBCのメキシコ戦があったので今か今かと待っていたがダメで、こんな国に負けるなよと悪態をついていた、関係ないけど。


隣地のいろいろダメな新築

2023年03月23日 | 新築

新築時にほぼ毎日通って現場を見学していたので、品質や工程の違いがよくわかる。

ここでは albañiles というワーカーが基礎から仕上げまでの全工程をこなす(辞書には組積工とあるけど、他のこともする)んだが、大丈夫か?と思うことがやたらある。それとは別に、ウォーターフロントに建っている豪邸でよくある「海に向かって一面ガラス張り」に憧れたのか、狭っ苦しい土地にそういう家を無理やり作っている。つまり、彼らにとっても造り慣れた構造じゃない。さらに、メリダから遊びに来たお向かいさんも酷評していたが、ありえんだろという品質である。

毎日何がしたいんだ?という謎が生まれては、なぜそうする?という苦笑いが残る。そのへんは施主が無理を言ってるのか建築士がアホなのか分からないが、1つ言えるのはワーカー達の技量を超えた「変な家」なのである。もともとうちを建ててくれたチームほど工事の質が良くない上に、彼らの知識と想像を超える造りなので、いろいろ間違え、つぎはぎ&ごまかしの部分がどんどん増えていく。

 夜間工事。

妙に楽しそう。暗いし、相変わらずの音楽にこのお茶目な照明で、気分はフィエスタなんじゃなかろうか。

 春分。

ツィビルチャルトゥンという遺跡があって、チチェン・イッツァと同じく、春分秋分にある現象が起こる。こういうの。写真じゃちょっとわかりにくいですが、それと同じ現象。一瞬だけ太陽光が穴を通るwww。

めちゃくちゃ暑い家になるのは必至だが、普通の家より不具合が早く出るだろうとお向かいさんも言ってた。本当に大丈夫かな。


カイミート、サポテ、ハバネロ、アップルバナナ、ウィトラコチェ

2023年03月12日 | ユカタン諸々

  カイミート。

ユカタンにしかない果物。実がなるほどの大きな木がどんどん減っているそうで(おそらく開発理由)、ますます州外では目にしない貴重な地物になってきた。

 サポテ。

メキシコ中にあるが、柿みたいな(本当にこればっかり)果物で、植物としてはめちゃくちゃ多くの種類がある。黒いのとかマメイとか。これはたぶん白だと思うんだが、ユカタンのは形がちょっと違ってとんがってるのと、柿みたいなヘタがない。

ほんのり甘くて日本酒にも合う(あんまり飲まないけど)。つまみとして紹介したら、切り方が日本らしい!と驚かれた。おそらくメキシコ人はテキトーに皮を手でガーッと剥くか皮付きのまま切ってスイカみたいに食べる。

  ハバネロサルサ

日本でもハバネロソースなるものは結構あるようで、瓶詰めの既製品だったりレシピを調べてもなんかあれこれ足したりしてますね。本場のはハバネロと少々の玉ねぎとニンニクをちょっと焦がして水入れて茹でてミキサーにかけるだけ。今回のハバネロは大当たりでめちゃくちゃ辛かった。というより、作ってるときから家中にカプサイシンが充満して、唐辛子に強いわたしでさえ、くしゃみが出た。

 隣(新築中の逆側)のアップルバナナ。

楽しみにしていたんだが、途中からなぜか新しく出る実がすぐ落ちてしまうようになって、もう諦めていた。まだ子供の小指くらいの大きさの実がついた房がどんどん落ちてありの餌食になるのは、本当に悲しかった。

が! なんと最初に出て人を期待させた3房が生き残り、熟し始めた! 植えた初年度としては上出来なのかもしれない。

 ウィトラコチェのアイス。

ウィトラコチェっていうのはきのこ売り場にあるんだが、こういう気味の悪いもので、正体は黒穂病といってカビ?菌?にやられたトウモロコシです。で、メキシコ人はタコスの具にしたりスープに入れたりしているそうだが、ユカタンではほとんど食べない。同じくトウモロコシが主食の他のラテンアメリカの国でも食べないらしい。トウモロコシの栽培か収穫の時点で捨ててるんだと思う。

我が家は日本人だけなので、当然、メキシコ料理として食べたことはない(ほら、ユカタン料理にはないから)。が、ここで健康的な食生活とかいう話に出てくるのは野菜と果物を多く…とかナッツを…とか脂と糖分は少なめに…とかいうのばっかりで、きのこ類と海藻類がまったくない。なので、スーパーにはパック詰で売られているこれを餃子の具にしたりする。ほら、なんとなくきのこを食べてる気になるんで。ほろ苦くて、ニラ代わりというか、ニラとは全然味が違うんだが要は香味野菜ですか。

 ちなみにスーパーではパック詰で売られている。

生鮮食品は個別包装なしがほとんどなんだが、パック詰だと輸送中に手間がかからないんで、ユカタンの僻地にまで届くんだと思う。

料理以外で使うのがアイス。それこそトリュフじゃないけどその苦さがよくて、試しに入れたら大人のアイスになることを知って愛用している。美味しい。その話を聞いた知り合いの日本人は、メキシコ人家族に大反対されて試せないでいるという。


隣地の新築工事の我が家への影響

2023年03月12日 | 設備/外構/庭

当然、覚悟はしていたんだが、空き地(藪と草むら)だったところに家が建つと、窓からの景色が変わる。2階テラスの大部分は逆側にあるので影響は少ないが、テラスからの景色も変わる。

  影響を一番心配していた、2階寝室の窓。

朝起きて、横たわったままの体勢からの景色。写真では伝わりにくいがこの窓はでかいので、遠くにドーンとヤシ畑と、バーン!と空が見える。とてつもなく気持ちがいい。そのままベッドの上で柔軟運動をすると(オサレな人がするヨガみたいなもん)、身体も目もスッキリさめる。

隣地は幅がうちの半分しかなく、敷地の6割の面積(残り4割は環境保護政策がらみの規制あり)に二階建てで家を建てるだろうと覚悟していた。目の前が壁(ここでは家の外壁は日本でいう塀を兼ねる)になると悲しんでたんだが、先日現場責任者に聞いたら二階建てになるのはもっと北側の狭い部分だけだという。ああ、よかった。

 玄関の室内側(めちゃくちゃ広い)にある窓

モロに影響を受けるのがこれで、朝コーヒーを飲みながらネットをするテーブルからの窓。いや、ネットをしながらは窓の外は見ないが、まぁここも小さいながらガラス4枚分なんで、この開放感はたまらない。朝日の美しさもたまらない。難を逃れた2階寝室の真下よりちょっと北。上と同様、遠くにヤシ畑が見えて気持ちいいんだが、ここは影響を受ける。

 受け始め。柱の鉄筋が立った。

 受けた。

 昼間。工事中。

一応、うち側の壁面もブロック積んだだけじゃなくて、仕上げのモルタルを塗るという。メキシコでよくある境界代わりなので、うち側にペンキを塗るならうちの工事。まぁ、仕上げを見てひどかったら塗るかもしれない。以前の隣地は草ぼうぼうで大きな木があった(蛍がいっぱいいたのに家建設のために切り倒した)んだが、そのときより塀というか壁ができた今の方が、うち側が広く感じられる。何か植えて大きく育つのを待つかもしれない。遠くにヤシ…はすごくよかったが、日本の庭みたいに狭苦しい庭も好きなので、これはこれで楽しみではある。

 テラスから隣地の南端あたりを見たところ。

切り倒した木や落とした枝とその葉などを放ってある。敷地への入口側(小道に面してる側)は北なんだが、家が建った後、どうやって搬出するんだろう。いや、どうにかするんだろうけど、ここに積んでいるのを見たとき現場監督能無しか?と思ったんだがやっぱりそうで、立てた鉄筋の位置が違ってて基礎を壊したり、動線がなっとらんくて工事が遅かったり、ひどい現場である。

彼らがアホすぎるのか、うちのワーカーチームがとてつもなく優秀だったのか、分からないが、とにかくLさんと彼が呼んできたチームには感謝しかない。