La Ermita の記録

メキシコ隠遁生活の私的記録と報告
 @ユカタン半島。

犬小屋

2017年04月24日 | 設備/外構/庭

こっちの人は、ペットの睡眠場所だけはだいたい決めているが、そもそも犬も猫も放し飼いが多い。前の猫が死んだときも「次はちゃんと自分のテリトリーを教えなきゃダメだ」と言う人が多かった。もちろん、「テリトリーを教える=散歩して自分で帰ってこられる」という意味である。

犬を飼うのは初めてということもあり、どこでどう過ごさせるかで、結構悩んだ。連れてこられた初日は玄関で寝かせた。翌日からテラスに移動し、前の猫のために作った段ボールハウスを出してやった。

でも、番犬にするために飼ってるんだし蚊などの虫対策も考えて、1階の屋根で寝かせようと前から話していた。仮の場所に慣れてしまう前に、本番犬小屋を作った。

 場所はここ。南側のテラスの上。

 壁、完成。

屋根の防水加工は特殊モルタルなので、犬小屋には土台も何も作らず、そのままガンガンブロックを積んでった。

 床。

まあ、あってもなくてもいいんだが、壁の防水をちゃんとするのが面倒なので、代わりに床下を作ることにした。パレットを使えばラクなんだが、ここではパレットは異様な人気である。高くはないが、出物があるとすぐ売れてしまう。どこにでもゴミが散らばっている土地柄で、いかにもそのへんに捨ててありそうだが、パレットに限らず何か作るための材料になりそうなキレイな物は一切見かけない。逆に、ボロッボロに見えても捨ててあるわけでは決してなく、使われているか使う予定か売る予定の物である。

屋根材にも金がかかるので、床はそのへんの木で作ることにした。サボテンの寿命サインのツノがまっすぐなんだが、シーズンが終わったらしく、あんなに突き出ていたのにほぼ全滅して(枯れて使えない状態になって)いた。

屋根材はいろいろ検討したんだが、よさげな物は妙に高い。犬小屋に限った話でなくラ・エルミータの建設も、工賃より材料費が大きかった。そういうわけで、新品で一番安い波型ラミ板に決定。半透明だが、昼間はどのみち暑いのでテラスに降ろしてあげて、夜だけここで寝かす。

 できたー!

 屋内はこんな感じ。手製パレットの上に布団を敷いた。

ブロックとそのへんの木とテキトーな板製だが、プログレソ市内の貧しそうな地区に建ってるのも、そういう造りの家である。ヒトだって住めるんだから、犬には上等だ。


セマナサンタ

2017年04月17日 | ユカタン諸々

日曜の昨日までセマナサンタ(イースターみたいなもの)で人口爆発状態だったのが、ホリデー滞在者はほぼ帰ったようで、今日はまあ静か。とはいえ、まだ1割ほど残っているようで、本格的に「いつもの静かなチェレム」に戻るのは明日以降になりそうだ。

どのくらい人が増えたかというと、うちの周りでちゃんと居住している家は10軒に1軒くらいしかない。もっと少ないかもしれない。あとは別荘かレンタル別荘で、中には「廃屋か?」という姿の家まである。それが、建っている家すべてに誰かが泊まっている…という状態になった。とにかく、うるさい。

普段だーれもいないビーチは、イモ洗い状態。普段のーんびりのセントロ(村の中心部、四角い公園の周りに役所とちっさい市場と教会がある)は、遊園地の乗り物や出店でごった返し。道幅が広いにもかかわらず、買い出し観光客の車で渋滞。他県ナンバーどころか、中にはオンタリオ州のナンバープレートをつけた車もいた。

一度、停電、というか瞬電があり、普段だったら我々二人で「・・・、またか〜」ってなもんなんだが、真っ暗になった途端、うわーっだのイェーイ!だのという雄叫びがそこら中で上がっておかしかった。

ちなみにうちのお隣さんとお向かいさんも、一家揃って遊びに来ていた。お向かいさんとこは、こないだうちから水道を引いたんだが、その続きのいろんな作業が終わらず、休暇中も男性陣が働いていた。

 屋根の上に、上水タンクを設置。

こんな混んでるときに来なくても…と思うんだが、なんというか、メキシコでは「休みのときはみんなで休む」という感覚が徹底していて、少しでもずらしたら「空いてる/安い/安全」などとはあまり考えないようだ。

 

その間は、ナタリーたちも姿を見せなかった。フラフラしてたら危ないと分かっているのか、うちまで来なくても残飯であふれていたのか。

  これは先週の平日。

来ないとなると、ちょっと寂しい。明日くらい、戻ってくるかも。

 

 花壇の脇のキレイな植物。根がついたようで元気になった。

 花壇のシラントロ(パクチー/コリアンダー)。

食べるために栽培してるんだが、花が咲いて食用できそうな形の葉っぱがなくなってきた。種になってまた生えてくるなら、それはそれでいいんだが。。。


犬猫

2017年04月07日 | メキシコ 日常生活

5日、飼っていた猫が死んでしまった。一緒に日本を出て1年5ヶ月。

うち1年は借家で、日本にいたとき同様、完璧な家猫だった。1度、近所のメス猫を追って玄関ドアから脱走したことがあったが、根が臆病で、隣家の車の下で丸まっているところをキャッチ。ことなきを得た。

エルミータに引っ越してきて5ヶ月。2月に1度、どこからか脱走して、隣の空き地(とはいっても木がボーボー)に生えている海のぶどうの木の下で丸まっているところをキャッチ。ことなきを得た。

今回は、夜中に脱走したらしく、朝、エルミータから100メートルほど離れた道端で死んでいるのを見つけた。おそらく車にはねられたんだと思う。日に5台も通るか通らないかという田舎の小道で、なんたる運の悪いやつ。外傷がなかったので、頭ぶつけたか何か。はねた人か別の人かが、芝生が生えているところに寝かせてくれてたようだった。

 QEPD(スペイン語で「安らかにお眠りください」)

 エルミータの敷地内に墓を作った。

涙にくれながら「寂しいから次の猫を探そう」ということになった。こいつの前の猫が死んだのは6年前の10月で、これから冬というときに子猫をもらってきたら匂いとか大変なため、半年待ってこいつをもらってきた。今回は暑いし家も広いし何の問題もない。飼い主の悲しみを癒すには、とっとと次のを飼うに限る。

昼頃、メリダの「犬猫あげます、もらいます」グループの情報を見てみたら、トップに載っていたのが「家の前に子猫を4匹捨てられて困っている」という投稿。さっそく連絡を取り、うち2匹をもらってきた。

 両方とも体重250gくらい。

目は開いてるが、脚はまだボーゲン。黒ぶちを「蕎麦」、茶トラを「胡桃」と名付けた。まだミルクを飲ませるのにスポイトを使う。

それが一昨日の晩で、今朝もバタバタと世話をして、筆者だけ別に用があったので出かけて帰ってきたら、なんと子犬がいた。

子ナタリーではない。以前、お向かいさんと家のセキュリティーの話をしていて、「周りの友人がみんな犬を飼えと言うから、そうしようかと思っている」と言ったことがあった。そのとき「知り合いのところで生まれたから、母犬から離しても大丈夫になったらもらってきてあげる」と言われたので、カチ(前の猫)はちゃんと仲良くできるかなぁなどと考えていた。それが今日、お向かいさんから「今から届けに行く」と電話があり、1匹置いて帰ったそうな。

 

名前はコンプロバンテ・デ・ドミシリオ。スペイン語で「住所証明」のこと。メキシコ入国以来、手続きという手続きすべて(特に免許!)で入手に苦労してきたため、犬をもらったらそう名付けようと前から決めていたのだ。通称コン。

1匹いなくなってすごく悲しいけど、寂しいと思う暇もなく、3匹増えた。


自家製マヤ遺跡

2017年04月03日 | 設備/外構/庭

相棒曰く、このあたりは散歩し尽くして、うちに移植すべき植物がもうなくなったらしい。内陸部のメリダは土壌が豊かで植物の種類も豊富だが、ここは海岸なので砂と塩に強いものしかないのかも。とはいえ、数で言うと20種類くらいはあると思う。そのうち、もともと生えているものや大きくなりすぎそうなものを除いて、10種類強は庭や畑に植えたという感じか。

 

 こちらは花壇。

ミントがじわじわと成長中。シラントロはここんとこ調子がよくて、小っさい花をつけた。蚊嫌草も調子がいい。おそらく気温が上がったからだと思う。

ちなみにこれを書いている現在、43度くらいあるらしい。けど、東京の35度くらいな感じ。それに朝晩は27度くらいまで下がる。

 

 毎日遊びに来るナタリー。

最近は、残飯(あまりないが)以外にも、飲み水(水道水だが)を用意している。ホリデーシーズンで残飯ゴミはあちこちにあるだろうが、なんといっても暑いので。いや、暑くなくても、意外と飲み水はないんじゃないかと思うので。

ただ、そのせいか、彼らの傍若無人ぶりといったらない。ゴミの燃えかすや灰を埋めるのに穴を掘ってあるんだが、こないだ見たら奥のほうに横穴が掘られていた。さすがメキシコ。

あと、朝来て、しばらく昼寝(朝寝)していくのもいるし、子ナタリーはじゃれて取っ組み合いをしている。でも、ヒトが家から出ると、警戒してしばらくみつめている。近寄ると、走って逃げていく。

 

 何かわからない。

というわけで、日々の作業が減ってきたので、何やら新しく作り始めたらしい。近所の岩を使っているので、かっこいい。そのへんに転がってる岩を、数千年前・数百年前に使えば遺跡、今使えばただの庭のオブジェなのが悔しい。岩はその頃からあるものと同じだし、まじで見かけは変わらない。