La Ermita の記録

メキシコ隠遁生活の私的記録と報告
 @ユカタン半島。

またパーティー

2017年12月27日 | メキシコ 日常生活

えー、当たり前ですが、クリスマスパーティー。一昨年と昨年は、大騒ぎ好きのメキシコ人もクリスマスは家族で…というイメージがあったし、我々も慎ましく二人で過ごしたんだった。祝い事になっているんだかどうだかわからない程度、かまどで鶏焼いて、また〜りとしたクリスマスであった。

そして3回目の今年、こないだのお父さんの誕生日パーティーで「クリスマスにも来い!」と誘われ、24日に行ってきた。

当然のように集合時間の確認はなく、地図を送ってくれたときに「何時から?」と聞いたら夜9時だというので、遅めに出たんだが9時半には着いてしまった。案の定、我々が一番乗り。メリダ市内の南の方なんで、車で行くと時間が読めないのである。が、そもそもこの国では時間など読む必要はない。

話をしていると非常に信心深い人たちなんだが、宗教っけはゼロ。例によってただ飲み、食い、しゃべり・・・というパーティーであった。あ、音楽ガンガンも定番。

食事を終えた11時半頃から、子供たちが花火を始めた。パーティーが始まる前にLさんが近所の店で買っておいたもので、これもクリスマスの定番だそうな。ちなみに年明けのパーティーでも同様。

我々日本人は、「どうせ、爆竹に毛が生えた程度で、ろくな花火じゃねえだろう」と買ってきたものをよく見てなかったんだが、やっぱりそうであった。火薬をテキトーに丸めて紙で包んだ…といった趣の、大豆くらいのサイズのものが、ビニール袋にぎっしり。肝心の花火はどうかというと、1秒しか持たないネズミ花火であった。

これを、投げ方を工夫して楽しむ。この投げ方を工夫…というところがミソで、大変ワイルド。側で見ていると「こうやって危険なこと、危険なもの、危険な扱いを覚えていくんだろうなぁ」と感心する。日本のPTAなんかは白眼を剥くであろう。あ、だから1秒しか持たないのか・・・。

ところで、この一家はほとんどの面子がタバスコ州出身である。タバスコは、他州で起こる麻薬取引絡みの凄惨な殺人ニュースなどのせいで国際的には影が薄いが、この辺ではとてもガラが悪いと言われている州。確かに、一家揃ってとてもワイルド(メキシコ人の平均像以上に)な人たち。

で、そのタバスコ州は、長さ100キロ超のグアテマラとの国境があり、そのあたりは免税で買えるものが多い。花火も同様で、我々が見たチンケな花火よりさらにチンケなものが、10分の1くらいの値段で売られているという。

確か今年の初め頃だったと思うが、メキシコシティーの近くの花火市場で、誘爆を引き起こして市場が丸焼けになるという事故があり、ここの花火やその取り扱いを全く信用してない。その上を行くのかどうなのか知らないが、どんなに値段が安かろうと御免こうむりたい。

「大晦日にもパーティーをして、そのときはもっと本格的に花火をするから来い」と言われたが、丁寧にお断り申し上げた。っていうか、クリスマスは何でもいいが、年末年始は日本式に静かなのがいい。日本人の友達と忘年会するんだい。

 クリスマスケーキ。

チョコレート味のスポンジのトレス・レチェ。トレス・レチェとは、3種のミルクという意味で、コンデンスミルクとエバミルクと牛乳を混ぜた液にスポンジを浸した、ここでは大人気のケーキです。甘いけど美味しい。

そして、クリームのように見える部分は、だいたいいつもメレンゲ。イタリアーノなのでしっかりしている割にくどくなくて美味しい。が、甘さは容赦ない。というか、スポンジ部分は十分甘いがデコレーションは甘さ控えめ…というのは、一般的日本人の好みで、メキシコ人には物足りないのである。

 

 うちから車で5分ほど行った村のビーチ。

チュブルナという漁師の村だが、素人向けも釣りができる桟橋がある。同じ田舎なんだが、チェレムとはちょっと雰囲気が違う。


パーティー

2017年12月20日 | メキシコ 日常生活

独立記念日のパーティーに呼んでくれた一家が、今度は誕生日パーティーに呼んでくれて、行ってきた。

 一家勢ぞろい。

Lさんのお母さんとその妹とそれぞれの子供達とその子供達なんだが、いつもだいたい同じ面子で、ちゃんと説明されないか説明されても覚え切らないうちにアミーゴ・アミーガ!なもんだから、結局誰の子供か兄弟か分からない人もいる。

さて、誕生日だったのは、Lさんのお母さんの娘(これが、Lさんのお姉さんとは少々違うようで、よく分からない)の旦那さん。前にも1度、自宅で作るケーキを売っているその一家の長女に、作り方を教わるために行ったことがある。

ちょっと話は外れるが、ここは中力粉だけでパンもケーキも作る。そこが謎だと話していたら、呼んで教えてくれた。要は、卵の使い方であった。

 その長女の作った誕生日ケーキと、お土産用のクッキー。

 誕生日を迎えたお父さん(Lさんのお母さんの娘の旦那さん)。

なんとうちの相棒と1週間違いの同い年。このケーキは、お父さんがアメコミのミスター・インクレディブルに似ていてミスター・インクレイーブレ(スペイン語)で呼ばれているので、そのアメコミからとったデコレーションなんだそうです。美味しかった。

 同じデザインを模したピニャータ。

ピニャータというのはお菓子が入ったくす玉で、子供達がぶっ叩いて壊してこぼれた菓子を拾うという、メキシコパーティーの定番である。だいたい人や星の形をしているんだが、今回は、そのインクレイーブレさんのiを模したものを、なんと手作りしていた。

その上、中には子供が拾う菓子の他に、大人に配られる小さい風船が入っていて、その風船の中には巻いた紙切れが入っていて、その紙に書かれていることをするってのが罰ゲームという懲りよう。フィエスタに賭けるエネルギーが半端ない。

 罰ゲームで喜ぶ大人たち。

 

 翌日から、グアダラハラの友達が遊びに来た。

  

メリダの借家も含めると、うちに来るのは3回目。最初の2回は日本からの女友達と一緒に来た。だいたいうちには「のんびりしに」来る。が、どう「のんびりするか」決めずにいられないという、根っからの計画好き。

今回も、もう3回目だし、日本からの客人にメキシコ料理を振る舞うという目的もないので、うちで普段食べてるものを出そうと考えていた。ハンバーグとかカレーとか。つまり、日本食。

が、案の定、いろいろ決めていろいろ実行したい彼は、メキシコ風BBQをすると言い出した。こっちはもうメキシコ在住3年目なんだが、どうしてもいろいろ教えてたくて仕方ないのである。

グアダラハラはとても土地が豊かな州にあって農作物もすごく豊富なんだそうで、同じような品揃えを期待していた彼は、チェレムの貧弱な市場で愕然としていた。貧弱ってのはつまり、並んでいるものは新鮮なんだけど、野菜や果物がてんこ盛り!という、よく途上国やヨーロッパの写真で見るようなマーケットじゃないってことです。あと、美味しいビーフ、ないからね、ここは(前にも言っただろ💢)

それでも、こちらが予定していたメニューにしようか?という申し出は断って、豚肉のBBQをしてサルサと豆のスープとズッキーニの焼いたのを作り、かまどでとうもろこしも焼いていた。

美味しゅうございました。が、ユカタンに来たときくらい、ユカタン人の言うことを聞きたまえ。


聖母グアダルペ

2017年12月17日 | メキシコ 日常生活

なんだかよくわからないが、マリアさんの大きな絵を神輿みたいにして行列してるなと思ったのが、去年の今頃。今思えば、メリダの借家は新興住宅地だったので、そういう地域密着型でいかにもな宗教行事は全くと言っていいほどなかった。

国内のあちこちにいる日本人の友人知人は観光的な情報に詳しい人が多く、やっと何をしてる祭りなのか判明した。

メキシコはカトリックの国だが、欧州のカトリックの国と違って、グアダルペの聖母信仰というのがある。あるっちゅうか、よくわかんなかったんだが、マリア様にグアダルペという別名をつけて、イエスでもお父さんでもなくこの聖母を信じる?もんなのかと思っていた。

まあ説明すると長くなるし民族意識の話まで繋がるんだが、とにかくその聖母グアダルペさまが教会だけじゃなくて普通の民家にも飾られている。

で、簡単に言うと、その元となった伝説で聖母が出現したのが12月12日だったかで、それを祝うのである。少ししたらクリスマスなのに、本当に祭り好きというか敬虔と言うべきか、例によってきれいな飾り付けがしてあった。

 村の診療所の向かいにある礼拝堂。

 こんな感じのところ。

ここは屋根だけのデッカい東屋みたいな造りだったのが、なんと壁ができていた。こういうとこに使う金はあるんだよ。

で、民族意識ってのは、独立だったか革命だったかで、グアダルペ様が守ってくれるー!と言ったか言わなかったか、とにかくメキシコとして一致団結するのに役立ったらしい。うろ覚えで申し訳ない。

が、宗教には興味ないが、歴史や社会の勉強の延長で、なんでメキシコ団結の象徴がスペイン人名のカトリックの聖母なのか疑問に思って調べてみた。結論を言うと、そもそもの伝説自体が聖母が現れた!という大槻教授が眉をひそめる系の話なので、歴史的考古学的資料をほじくり返してもハッキリしないという。残念。

明日から歴史好きの友達が遊びに来るので、よく聞いてみる。マヤとかアステカとか先住民族の歴史や文化を凄く誇りに(そしてスペインは悪者と)思ってる人でも、カトリックだけは許すどころか敬虔な信者というのが、全く理解できない。


蜂蜜酒

2017年12月12日 | ユカタン諸々

蜂が集めた蜜なのか正確には知らないが、シュカベントゥンという花の蜜から作られた酒がある。こないだ物産展みたいなイベントで母が買っていったのを味見したら美味しかったので、新たに購入した。

マヤ時代から伝わるユカタン名物。アニス(みたいな草)で少し香り付けしてあって、ミードよりアニスのリキュールに近い。結構甘いけど、なかなか美味。

 その名も、シュカベントゥン。

せっかく暖かいのだからと、しばらく酒の手作りに凝っていたが、普通にテキーラを買ったほうが安くて美味しいのでやめた。これも高くない。

ワインもビールも安いが、最近あまり酒を飲まなくなった。タコスにはビールよりコーラが合うと分かったのと、だいたい車で出かけるので出先で飲むのが減ったせい。でも、たまにほしくなる。

 

 庭のブーゲンビリア、相変わらずすごい。

 ローズマリーに花が咲いた。

 相棒が母に買ったバラ。

地植えして一旦枯れたが、葉っぱが出てきた。

 ハバネロ。

こちらは畑に植えて、何度も蟻の餌食になったもの。食べるものなので殺虫剤はなるべく使いたくないため、本当にいろいろ工夫してはやられ…の戦闘状態だった。水のペットボトルでミニ温室にして、ようやく解決。もう少し育ってしっかりすれば、多少の蟻にも耐えるはず。