La Ermita の記録

メキシコ隠遁生活の私的記録と報告
 @ユカタン半島。

新たな土地候補

2016年05月11日 | ユカタン諸々

これまでおばさんと話を進めてきたのになんでこんなタイトルなのかというと、おばさんの元亭主である「本当の売主」が急死したからです。

おばさんが契約書(登記のための書類)に書くウソ売買金額を決めるのを待っていたら、いつまでたってもうんともすんとも言ってこないので、Lさんに電話するよう頼んだ。

すると、「あの土地はよろしくない事情が発生したから、他にも2ヶ所ほど土地があるんだけど、それならどうか?」とわけのわからないことを言う。Lさんが「どういう土地だ? どこだ?いくらだ?」と質問し始めるのを制して、理由とよろしくない事情とやらを聞き出してもらった。彼は同じメキシコ人なので、我々とは気にするポイントがずれてるんです。よろしくない事情とは、「元亭主が死んで、元亭主の弟たちがその値段では売らんと言っている。説得できない」というもの。離婚はしたがタッグを組んで土地転がしをしていたところ、相続人が出てきたってことですね。それ自体はありえない話じゃないし、後日ホントに死亡記事を見つけたんで嘘じゃなかったんだが、話の順番と、もっと言えば「まず謝るのが先であろう」というニホンジンの常識が先に立ち、その場で断ってすべてご破算にした。

おばさんの話につられて一瞬2ヶ所の土地に興味を持ったLさんも、「一旦ケチがついた土地ってのはよくない」などとわかったようなことを言う。まあ、他を探せばいいだけの話。ただ、最初におばさんにコンタクトしてからの1ヶ月近い日数を無駄にした。おばさんのせいじゃないんだが。

無駄というのは、10月末で借りてる家の契約が切れるので、それまでに新居ラ・エルミータに引っ越したいし、建設期間を考えるとあまりのんびりもしたくないのである。

で、また「売ります買います」サイトを見たら、おばさんの土地のすぐ近くに、同じ広さでもっと安いのがある。多少ビーチから遠くなるが、100メートルが200メートルになる程度の話で、問題はない。

その出物は、いかにも一般人といったそっけないアナウンスだが、面積と値段とおおよその位置(21号線から折れる道)と名前と電話番号が買いてあった。写真もそっけない…というか、グーグルストリートビューをキャプチャしたものが6枚ほどついていた。Lさんが忙しそうにしていたので、とりあえず我々だけで見に行くことにした。

おばさんの土地はキレーな更地にしてあったが、今度の土地のあたりは木も結構植わってて(というか、小さい雑木林みたいなのもある)、ホリデーハウスっぽいのと廃屋みたいな家がポツポツ建っている。写真にキャプションが付いてなかったので、ここだ!とは判明しないが、なんとか4ヶ所くらいまでは絞れた。

おばさんの土地は、更地で建設にはよかったんだが本当に真っ平らで面白みがない。こちらはどれをとっても多少の高低差があるし、なにしろ木がいろいろ植わってて、中にはメキシコ名物のサボテンやテキーラの原料になるリュウゼツランの仲間みたいのもある。安いし、こっちの方が気に入ったというわけで、売主に電話して現地を案内して(正確にどこか教えて)もらう約束をし、Lさんについてきてもらうよう頼んだ。

行ってみたら、今回は気さくなおじさん。サービス業には縁がなさそうなピックアップで来た。自分が持ち主だという。土地はやっぱり4ヶ所のうちの一つで、おばさんのとき同様、書類を見せてもらうために次に会う約束をした。

 <おじさんのアナウンスにあったストリートビュー>

 <同じく。海まで近いということを言いたかったらしい>