La Ermita の記録

メキシコ隠遁生活の私的記録と報告
 @ユカタン半島。

動植物

2022年05月26日 | ユカタン諸々

ほとんど出かけない(村の中心部にさえ行かない。家の周りとビーチのみw)ので、そういうネタはない。が、うちの周りだけで結構日々楽しいので、テキトーに撮っていた写真を。

 イグアナのけい君

 前の記事に載せた写真

うちには4匹くらいのイグアナがいると思うが、だいたい大きさとかどの辺にいるかで区別している。このイグアナ(けい君と命名)は、背中にずらっと並んでいるトゲがない。あるべきところがオレンジ色だったので、怪我したんだと思う。で、その怪我がずいぶん治ってきた。最初に見たときよりオレンジ色が薄くなっているし、歩くのも早くなった。あまり近寄れないんでよく見えないが、新たにトゲが生えてくる様子はない。

 海岸侵食を止める対策

砂止堤…と呼ぶのかと思ってたが、ちゃんと調べたら、小突堤というらしい。去年も延長工事をしていたが、またまた。実際、海岸線の後退は1メートル以上で、去年寝転んでいたところは満潮時になると波に洗われるようになった。

 延長された部分

最初に造られてから徐々に海側へ延ばしていってるようで、去年もそうだったが、以前造られたがすでに水没して岩だけになっている部分に新たに杭を打って、堤防として機能するようにしている。去年と違って岩の搬入はなく、材木と土嚢用の袋だけ持ってきたようだった。

 土嚢作り

その土嚢用の袋に入れてるのは、その辺の砂。掘ってしまって砂がなくなってもいいのか? というか、今回よく調べたら、こういう工事は連邦政府の管轄なんだがどうも怪しい。他の人が造ると違法である。外人が勝手に造ったものはもっとオシャレでしっかりしているんですぐ分かるが、同じメキシコ人だと造りが同じになるので区別がつかない。沖に流出していく砂を減らす目的で造るものに流出間近の砂を使うのは、どう考えてもおかしいと思う。違法認定。目の前の家が観光客のゴミ対策でちょっとした柵を作ってたんだが、家主(コロナでメリダから避難してきたまま住み着いたおばさん。一応友だち)が「(延長工事の)ついでに造った」と言ってたので、犯人は彼女であろう。

で、その沈んでいた岩の部分は、フグとかイシダイみたいなのとか徳島のボウゼみたいなのがいて、海ブドウみたいな海藻もあったんだが、今年はきっと全部なくなってるだろうと思う。残念。

  馬。別の日。

尻の部分に薄い座布団を敷いてあるが、裸馬(鞍とあぶみなし)である。本当はメリダ在住で、この辺に住んでるお婆さんの家に遊びにきたら馬が痩せていたので、世話を買って出たとのこと。子供みたいに見えたが30過ぎでバツイチだそうで、じゃあ仕事は?と思うんだが、ユカタン人はそういう細かいことは気にしない。馬の世話のほうが大切だと彼が思い、お婆さんが「じゃあうちに来て世話しておくれ(食事付き)」となれば、何の問題もない。

 モグラ。

周りが更地というか藪というか…だった頃はたまにうさぎも見かけたが、最近は見ない。モグラはときどき見る。隣村まで行く舗装路でも、ときどき死んでいる(轢かれて)。ちなみに写っている豆の木には蛍がわんさかといたんだが、隣地が境界の柵を造るときに半分切ったらみんないなくなってしまった。

あと、動物といえば、野良犬も結構いるんだが、その種類が毎年変わる。

 引っ越してきた2017年に多かった種類。

 うちの犬。野良を拾った。

こいつを拾ってきた2018年はこういうのばっかりで、翌2019、2020年は種類がバラバラ。そして今年は、耳は大きくなくて立っていて短毛でスマートな体型の…みたいなのばっかり。色は白黒茶だが、それぞれ一色。なんというか、捨て犬の傾向なんだろうと容易に想像がつき、ムカついてくる。

  ついでにうちの猫。

こいつはもう1匹と違って柔らかくないとこでも平気で寝ているが、逆に不安定なところは苦手らしく、ハンモックに乗ってきたはいいものの収まりが悪いらしくいつまでもモゾモゾしていた。

 

続いて植物。

 シュロの種。

あちこちで芽が出る(わりに育つのが遅すぎる)ので、切り落としてしまった。ゴメンよ。クッションか何かの詰め物にできないかと思って乾燥中。

  海のぶどう

すぐ下を向いて伸びてくるので剪定が欠かせないが、上の方の枝だけは本当に上を向いてまっすぐ伸びる。葉っぱまでひまわりみたいに上を向いている。

 よくわからない草。

根っこが根菜みたいで、どんどん増える。だから1つの種類なのかと思ってたら花の色が違う。ちなみに昔、根っこをちょっとかじってみたら牛蒡みたいだったんで食用できないかと思ったけど、太さが1センチ以上育たず、きんぴらにはできそうにない。味から言って何らかの薬効はありそうだったが、そこまですると行き過ぎビーガンとか自然派とかヒーリングとかのトンデモ系みたいになるんでやめる。

 

 最近の空。夏雲。

 最近の夕方。

海ではグリーンフラッシュが見えたとかどうとか。


屋根のメンテ

2022年05月16日 | メンテ/修理

お断り:新たに「メンテ/修理」カテゴリーを作ったけど、別に大したことしたわけじゃないのでいつもの近況報告になります。

 

 屋上(一階屋根の防水)

土地が広いのを喜ぶあまり家を大きく作りすぎたせいで改修コストで悩むばかりで、建てたっきりずっとメンテを怠っていた。普通は屋根の防水用の塗料を、品質にもよるが5年に一回くらい塗り替える。コスト削減で大体の作業は自分たちでするんだが、手間がかからないのは何かとか、もう年寄りだし屋根かけた方がいいんじゃないかとかアレコレ考えているうちに(真剣に検討しないうちに)雨季到来…が続いていた。

雨季と言っても、うちの近所のあたり(ほんの狭い範囲)は特異地区でユカタンの他の地域みたいに降らないし、メキシコの中央部みたいに「毎日1回すごい雨」とかにならない。雨季でも降られるのはどうだろ?10日にいっぺんくらいですかね? ほぼ毎日、ちょっと離れた所を雨雲らしき雲が通過してはいくんだけど。(いや、だから降らないならいつでも作業できるんだけど)

ハリケーンとなると話は別だが、こっちの家は床は全部タイルだし(浸水しても掻き出せる)、窓際に何か置いてあるわけでもない(広い)ので、窓から水が入っても別にどうってことはない。それがサボってた一番の理由だが、ただ天井のしみが晴れたら乾いてなくなるのに、1ヶ所色が変わってそのままってところがある。鉄筋がやられたか?と思うんだが腐食してモノにならないとこまでは行ってないはずなので、まあ、そこだけは防水やり直しでどうにかならんか…と。

 茶色いシミ

えーと、日本の感覚では物事語れない国なんでつっこみはなしで。あと、まだ終わってません。面積はこの3倍を予定。

で、防水塗料でもいいんだが犬が剥がすのでタイルにした。屋根全部に貼れればいいんだが、ほら、犬が走りづらいし肉球が熱くてかわいそうだから。

 

はい、じゃあ近況を。

 村の墓地拡張工事を視察する市長。

このブロックで造ったものが何なのか、よくわからない。形からすると土葬? 毎回掘らずに済む(あらかじめ区画を割り当てておく)ってのが目的なのか? お骨を入れるにしては形が棺桶型というか…。機会があったら村の友達に聞く。

 ソフトボールの試合のチラシ。

上が村のチームで、去年の9月ごろ、今はコーチか何かになっている人がボールとバットを寄付して結成された。

 これだけ。

下はチーム・アマソナス(スペイン語じゃなければアマゾナス)。ユニフォームがイピルというユカタンの民族衣装(ってか、まだみんなよく着てるけど)と裸足なため、有名になった。

 (c) Milenio

応援に行くつもりだったけど、当日外人コミュニティで話題になったのでやめた。外人コミュニティには、一緒につるみたくないんだが、ネットが止まったり停電したりした時の情報収拾のために入っている。話は飛ぶが、最近、この辺の人気が高くなって移民が増えて、古参がずっと前に受けたメキシコ洗礼について文句言ったりちょっと洒落たレストランばっかり褒めたりして、うざったい。ちょっと前までは、我々同様こんな辺鄙なところがいいという外人しかいなかったのよ。

 狂い咲きならぬ狂い成りの海のぶどう。

5月は1年で一番暑い月で、例年だと40℃超えの日も数回あるが、今年はそんなに暑くならない。それでかどうか知らないが、38℃くらいまで上がった日の翌日、熟した実を発見。海のぶどうは年に3、4回実をつけるけど熟すのは8月だけだし、1本の木全体じゃなくてこのひと房のみ。

 イグアナ。

イグアナ自体は珍しくないが、彼は背中を怪我してると思う。たてがみじゃなくて背ビレじゃなくてトサカみたいなものはトゲというらしいんだけど、それがない。

 この辺によくいるタイプ。

こないだ、「あれ、背中に赤い線がある」と思って見たらすぐ逃げたやつだと思う。ちょっと治ったっぽい。

 海藻の標本。

 で、遊んだ作品。

去年、食用可海藻の研究を始めたんだが、専門家によるデータがとんと見つからないので、別のブログよりもう少しちゃんとした記録をとるかな〜と思って。ただ、ちゃんとした標本作りは大変すぎるので、まあこのへんで。ちなみにこれが「カンクンのビーチを汚して観光業に大打撃を与えている」サルガソです。

  うちのあたりはこんな感じ。

ただ、食用になる海藻がまったくいない。去年の今頃はもういた。研究が進まなくてつまらん。

 最近の朝焼け。


インプラントと補聴器

2022年05月02日 | ユカタン諸々

諸々端折って言うと、老母がインプラント+入れ歯をして老父が補聴器を買ったので、忘れないうちに記録しておく。

 

まず、インプラントの話。

2年前にも歯が痛いと訴えてて、帰ったらすぐ歯医者へ行くように言っていたのに、区の検診だかに行く程度で抜本解決していなかった。要は、3本の歯で支える総入れ歯?だったんだが、1本抜け、1本はぐらついていて、当然調子が悪くてきちんと噛めない…と。

でもって、昭和のサラリーマンである老父が、施術後の流動食とかああとかこうとかの面倒を見るとは思えず、日本ではできないと判断した。

相棒が難病でかかった口腔外科(@メリダ)は、そもそもどちらかというと金持ち向けの口内ケアがメインで、年寄り向けインプラントなんか一番の売り物なのである。相棒のときに、グアダラハラの医者の友達に確認してもらったら、メリダで一番いい口腔外科医だという評判だった。

 同じクリニック内で奥さんが歯医者をしている。

ホワイトニング(染めるレベル)にまで熱心なメキシコ人を見て、あー、日本人は比較的歯に無頓着だなぁ(八重歯に好意的だとか)と常々思っていたので、先のボケの心配もあるし彼に施術してもらうことにした。

 オールオン4というやつ。

インプラント4本に入れ歯。

1回目、コンサル。老父が帰国したがってたので、ちゃんとするには何日かかるか確認し、とりあえず滞在を8週間伸ばせば…ということで決定。

2回目、施術。歯茎の内側に育っていた変な骨を取る手術、歯茎の型取り、インプラント埋め込み。

その後は、型取りが2回。よくわからないが、施術した関係で微妙に歯茎の形が変わるのに対応してるとか。と同時に、術後のケア。

だいたい週に1回くらい通ったが、セマナサンタの休みがあって入れ歯を作るラボが止まるとかあったが、もうフライトを取ってあったし、8週間で完了。ギリギリだったと思う。

全部で7万8千ペソ(円にして50万円くらい)。保証期間7年(その間の、診療・調整はすべて無料)。埋め込むインプラントの販売単位が2個だということで、最後にサイズがいろいろのパーツを1つずつもらった。術後に処方された抗生物質と痛み止めは、うーん、3千円分くらいですかね。あ、当日の夜の筋肉注射は、わたくしがしました。

まあ、日本語が通じない医者で、わたしがついているとはいえ、年寄りには多少不安だったと思う。あと、結局入れ歯をつけられたのが最終日だったんだけど、これは普通ですかね?工程的には納得いくんだけど、その間、結局ずーっと介護食みたいだったから大変だった。やっぱり日本では無理だったと思う。

関係ないが、スペイン語でもインプランテで通じるが、埋め込むものはすべてインプランテなので、こちらでは「歯の」インプラントと言う。

 

次に老父の補聴器。

まず、数年前、医者につけろと言われたときから本人は気が乗らず、うるさく言われて中途半端な補聴器を買って(病院で!)、やっぱり気に入らず家ではほとんどつけていなかったという前提。で、今回、日本からの飛行機に忘れてきたとか何とか…。真偽はともかく、話してるこっちも疲れるんで、プレゼントだからとけしかけて納得させた。

相棒の入院してた病院のそばに補聴器専門クリニックがあったのを覚えていたので、メリダ内でもう少し近くてよさげなところを探した。

 こういうとこ(右)。

 別の支店の広告だが、こういう先生。

初日、聴力検査。老父曰く、ほぼ同じだが、骨伝導抜きで聞く検査は日本ではしなかったとのこと。

3日後、オススメを購入。ラインアップはいろいろあったようだが、外人だからかほぼ最高レベルのものを提示してきたw。が、そもそも中途半端なものを買うから煩わしいのであって、いいものを買うつもりだったのでそれはよし。提示されたものはもう基本設定がしてあって、その場で本人がつけ具合を確認し、微調整。メンテと電池交換、最初の1週間どう使うか(慣れていくか)などについて説明を受けた。

本来、1週間後の受診の後も、1ヶ月後、2ヶ月後、4ヶ月後…とフォローがあるみたいだが、4週間後の帰国が決まっていた(もっと早く行動していればよかった)ので、帰国前ギリギリに再診。なんと、追加コストなしで電池交換式より高い充電式に変えてくれていた。まぁ、在庫の関係だろうけど、日本に帰るなら好きなときに受診できないので…という好意。都バス(老人無料)で電池を買いに行くという老人が好きな「おでかけの予定」がなくなるが、まあ、便利に越したことはない。

全部で6万ペソ(円にして40万円弱)。保証期間2年(その間の、診療・調整はすべて無料)。遠隔操作ができるので、日本の老父と医師との三者でオンラインで診療可。ほんとはスマホで自分でいじれるんだが、もっと障害者とか若くて機械に強い人向けじゃないですかね。けどそれはまあ商品の話だ。

  こういうやつ。

フォナック社のもの。もちろん日本でも売っている。調子は良さそう。

 

おそらく両方とも、日本でするより多少安かっただろうと思う。これでこっちに住んでてくれればいいんだが、まぁそれは別の話。

ちなみに補聴器の最後の診療のあとは、急いでプログレソの病院へ移動し、日本への入国に必要なコロナ陰性証明のための検査を受けた。

 プログレソで一番大きい病院。私立。

 別の入り口付近がコロナ検査会場(テント)。

帰れなかったら大変なんで、事前に買い物ついでに寄って細かいことを確認してあった。厚労省の雛形についても知っていて助かった(なんと日本人の検査をしたことがあるらしい)。というか、検査技師?が1人でその彼女に聞けば何でもわかる状態で、テキトーなことを答えられて苦労するメキシコではありがたかったw。

病院と言っても、相棒が入院してたのと同じ。病院はあくまで経営母体で、救急以外の診療は中に入ってる個別のクリニックで予約を取るタイプ(コロナ検査は病院で)。だいたい村の保健所か専門医に厄介になるんで、この病院にはあまり縁がないと思うが(英語が通じるんでガイジン御用達)、なかなかいい印象であった。