La Ermita の記録

メキシコ隠遁生活の私的記録と報告
 @ユカタン半島。

保守的

2024年05月15日 | ユカタン諸々

連日暑いです。メリダは毎日最高気温記録を更新中。なんと、45℃までいった。砂漠とか気温自体がもっと高いところはあるが、ユカタン半島は湿気があるので厳しい。海辺の村では東京のほうが暑いかも…と思ったが、ここは絶対に東京より暑い。たぶん、インドとかバングラデシュみたいな感じ(行ったことないけど)。

 市役所で列をなす人々。

メリダ市の「地球温暖化を防ごう!暑さ対策に木を植えよう!苗木プレゼント!」に、今年はわんさか人が押し寄せた。苗木プレゼントは、実は前からやっている。あと、集合住宅街などに苗木を大量に持ち込んで住民ボランティアを募る植樹イベントなども、結構前からやっている。連日の猛暑で、エアコンの使いすぎで毎晩のように停電してるらしいんで、辛抱たまらんくなったんだと思う。

 こんなに暑いのに来ない旬。

まだこんな緑のマンゴーしかない。酷暑が終わったら熟し始めるんだろうか?本当に不思議。

 洗濯紐に棒をかける。

紐がたるまないし支柱を安定させやすくて、一石二鳥。メリダやもっと北では見なかった。この辺では庭が狭くてもやってるんで、面積の問題じゃないと思う。でも斜めの棒が地面に突き刺さってるという状態は少し危なそうなので、多分真似しない。

 お向かいさんが屋根の葺き替え。

 ヒルベルトんちのウアノ。

葺き替えをする人達が、頼んだ人が指定する木から葉を切り取る仕組み。今回は、買い取りを約束しておいた土地の葉だけでは足りず、急遽ヒルベルトんちとうちに生えてる木からも採った。が、うちのは背が高すぎて、比較的低めの木からほんの8枚ほど。

だんだん現代家屋にする人が増えて需要が減って、ウアノを生やしてる土地が減っている。じゃんじゃん提供したいと思ってたが、業者は屋根の葺き替えができる程度の梯子しか持ってない。高さ制限があるとは。

 「シャツを着た卵」

これに、トマトソースとチーズをかけて食べる。美味しそう。バジャドリというメリダに続く第二の街のレストランのらしいが、メリダと違って新鮮な卵が手に入るだろうから、もしかして半熟かも。自分で黄身を潰しながら食べられるなら最高。

ところで、とうもろこし粉からは本当にいろんな料理を作るのに、なぜその他のこととなるとマヤ人はこんなに保守的なのかと、ふと思った。今建てている家でも、何度説明しても馴染みのあることをしたがるというか新しいことはすぐ頭から抜けるようだし、マリアの作る料理も我々には目新しいが、いつもこの肉ならこれ…的にメニューが決まってそうなのである。もっと小さい村に行くと何曜日に何を食べるとかも決まってるらしい。

ウアノで葺いた屋根のほうがコンクリスラブの家より涼しいのは当然だ。虫とかの問題があるとは言え、熱い空気がてっぺんから抜けていくんだから涼しいに決まってる。というか、実際涼しい。じゃあ、そういう構造の屋根にすればいいのに、壁だって入り口だって仕組みと建材でどうにかなるやろと思うんだが、そうは考えない。マヤの家じゃなければ、ひとっ飛びでよくあるブロック造、それもよくある真四角の家である。

親方と建材の話をしていても、海辺のご近所さんやLさんと違って「まだユカタンでは普及してない、高い」などの会話にならず、一言「ない」と言う。需要がなくて(住民自身も考えないわけでそれも変だが)知識を得る必要がない得る気持ちもないってのは事実だが、それだけじゃない気がする。そんな「考えた末」の事ではなく、シャットアウトという感じ。

もちろん保守的なのは前から知ってたが、一体どういう背景でそうなったのか興味がある。マヤ文明(独自に科学的ああとか)のイメージからかけ離れている。ふーむ。

 



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