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La Ermita の記録

メキシコ隠遁生活の私的記録と報告 @ユカタン半島。
同タイトルで過去記事ごと、はてなブログに引っ越しました。

私有地化競争

2022年01月14日 | 設備/外構/庭

正月も早々、カンカンとマチェーテで木を切る音がしていたので見に行ったら、隣の隣の隣の家(ビーチへ向かうエントラーダ沿い、2年ほど貸別荘だったところをメリダ人が買ったばかり)のワーカーだった。

貸別荘だと、でかい音響設備があって一晩中大音量で音楽が鳴ったりする。現にエントラーダの向こうの貸別荘ではホリデーシーズンにときどきそういう客が泊まる。

その土地の貸し別荘では、子供づれや若者が騒ぐ声がする程度だった。さらに、貸すんじゃなくて自分の別荘にする人(=もっと静か)が買ったと聞いてホッとしていた。が、緑地を減らすということをしやがった。

その家の緑が減ったという意味ではない。敷地周囲をぐるっとブロック塀で囲っているが、切り倒した木が植わっていたのは小道とその向かいの他人の土地の一部なのである。つまり切る権利はない。

 写真右端に写ってるのがその家。

電信柱は、森と小道の境界に建てられたんだが、道まで木が伸び枝が広がって森の中に埋もれていた。この電信柱から電気を引いている我々は、何かあるたびにトランスに電気公社がアクセスできるように周りの木の枝を切り払わなければならない。が、すぐ伸びる。だんだん緑が減っている中、この誰かの土地と道に生えている木々は、砦のようになって我々に憩いをもたらしている森なのである。

枯れ木(切った枝)の山の手前左に見えるのが、うちの奥にある貸別荘の看板というか道案内で、今は砂地になってしまった手前に立ててあったのを、そのワーカーが勝手に移動していた。

ほとんどが道の部分なので、市役所が切ったと思えば諦めもつくんだが、問題が生まれた。

 うちの洗濯場方向から見る

木を切り倒したスペースが写真真ん中の白い家のあたり。これまでは、電信柱の周りの木々で見えなかった。

 近寄るとこう。

つまり、エントラーダの通行人から、うちの洗濯場が丸見えになってしまったのである。洗濯場には湯沸かし器やガスボンベや自転車や洗濯機などが置いてあり、一応鎖で壁につないであるものの、丸見え。

うちも隣も隣の隣も敷地の周囲を囲ってない。境界の位置だけ決めて、仲良く開放的な空間を楽しんでいる。エントラーダからこっちは知らない人間が通ることなど滅多にないので、近所同士で丸見えでも気にしてなかったのだ。

が、エントラーダはビーチに行く人やうちの以外の小道沿いに建っている別荘に行く人も通る。そういう家に雇われたワーカーも通る。丸見えというのは見栄えの話でなく、盗んでくださいと言わんばかりの状態なのである。

 対策。

とりあえず隣の隣にもらってあった松の丸太を立てた。将来的にはきゅうりとかでグリーンカーテン?ができたらいいなと思うが、とりあえずは何か掛けて中のものが見えないようにする。余計な仕事を増やしやがって。

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ちなみに、その「木を切ってしまった家」の土地は、詐欺で生まれた変な土地である。何回か売買を繰り返した結果、既成事実化した。が、どこでどう間違ったのか外壁を変なところに建てたので、隣の隣のうちの土地との間に変なスペースが生まれた。

 左の木製電柱と白い壁の間は、誰のものでもない。

か、あるいは白い壁の家が狭くなってるだけ。

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 道を私有地化している、また別の家。

こちらはうちの奥。本来道がカクカクと曲がってるところだが、白い石で入れないようにして、自分たちの駐車場として使っている。(自分たちが入るときだけ石を退ける)

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なんでもありなお土地柄なので、できることは自衛のみ。

 エントラーダからうちへの小道を見るとこう。

 左の小森の半分は本来道。小森より右がうちの敷地。

つまり、小森の左側だけが道で、小森は我々の敷地内に見えるように、せっせと小森の成長を促している。今回の作業のついでに、門代わりの石のオブジェをちょっと道側に移動してやった。奥の家の車がオブジェを避けて通ると、轍が移動して道も少しずつ移動する仕組み。

住んでるもん勝ちではあるものの、心優しい日本人の移民には他人の土地をいじる勇気はないので、道が勝負なのである。

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  サボテンパーク。

丸いタイプが花をつけた。向こう側の丸いやつは赤い花が咲くので、別の種類だったらしい。

 いつも食べてるビスケット。

裏表を間違っている。ベルトコンベアの質が悪すぎるのであろう。こんなことでは驚かない。


サボテンパーク

2021年11月17日 | 設備/外構/庭

 サボテンパークを移動した。

ノパルという食用になるサボテンの近似種が欠けているが、この辺に植わってる種類をコンプリート。その偽ノパルはとにかく成長が早くて、大きくなりすぎて駆除したんだが、どこにでも生えてるんでそのまま忘れていた。ちなみにトゥナという実もなる。

 こんな感じ。

補充予定の偽ノパル以外は、柱サボテンが3角から7角までと、ボール型のと、アガベ(リュウゼツラン)タイプが二種。コロナで滞っているが、日本からお客さんが来ると喜んでくれる。

 移動の理由。バナナ。

お隣さんがメリダの自宅から持ってきたバナナ(の残り)をもらうたびに美味しい美味しいと褒めていたら、一本くれた。日本ではバナップルというらしいが、はっきり行って日本語の基本から外れている。命名するなら正しくはりんごバナナである。りんごのような爽やかな味がする上、このお隣さんちのは柑橘系の香りまでする。スペイン語で plátano manzano(正しい命名)。

褒めた翌週は「なったら食べろ」とこっちにも植えてってくれて、こないだピブを作ったときは葉っぱを持ってきてくれて、今回は「自分でも植えろ」と苗木?(バナナは草です)を持ってきてくれた。

このりんごバナナは、日本では確かフィリピン原産のが流通しているが、ここ(ユカタン)のはキューバ原産の絶滅危惧種である。メキシコにはいろんなバナナが生えてて放っておくと始末に負えなくなるというが、それは土のいい内陸部の話で、かつ貴重な美味しいバナナである。この塩気を含んだ砂地では大切に育てなければならない。

 バナナを植えるために垣根代わりの林をいじる。

この林は海のぶどうとよくわからないつる草とマングローブ的なやつが引っ越してくる前から生えている。なので、砂地よりはマシだろうというわけで、いじるというかスペースを空けた。(話が前後したが、今まではここがサボテンパークだった)

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 仏像ホテルの進捗。

 敷地の奥に着々とコテージ。

。。。と思ったら、外人御用達の魚屋が言うには、ジャパレスになるという。現場監督が行ってた「アカプルコから来てホテルを建てる」というのは何だったのか?

小洒落たなんちゃっての可能性は高い。何しろ田舎だがガイジンが多い海岸沿いの村である。メキシコ寿司なら安くて美味しいとこあるもんなぁ。ビールに100ペソ(200円弱)も払うようなレストランだったら、客として行くんじゃなくて何か売り込んでやろう。

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 最近の海。

もう水が濁っている。少し緑がかったカルピスみたいだが、別に汚くはない。寒波のせいで砂が巻き上げられて冬にはこういうふうになるので、来年の3月末まで泳ぐのはおあずけ。海藻が戻ってきたので、時々拾いに行く。ここの人たちは毛嫌いしているので、団地でカラスに餌をやってるキチガイ婆さんのように思われているであろう。

 最近の猫。

 ピブに入れた豆で作った赤飯。

エスペロンというその豆がよく調べたら何とささげだったので、さっそく。保存の悪いもち米をわざわざメリダまで買いに行く気にならず、うるち米どころかメキシコ産の短粒米だが、味は久しぶりのお赤飯でございました。


晩夏

2021年10月02日 | 設備/外構/庭

海の近くのこのへんではメリダ以南のように「食べられるものがなる」植物が少ない。ヤシの実と海のぶどうくらいじゃないですかね。なので、海のぶどうが終わると、ニホンジンは「夏は終わった。でも秋か?」と思ってしまう。

最近ようやく最高気温が31℃、最低気温25℃くらいになってきて、1月には最低気温が15℃まで下がって寒い寒いと大騒ぎするので、まあそれもまちがいではない。だが、一番暑いのが3月末から5月で、そのあと普通に暑い夏が来て…と変なので、四季感が狂う。植物も変な時期に芽を出す。今、真っ盛り。気温の話だけじゃないのだ。

 落ちた実から芽が出た海のぶどう。

 黄色い花が咲く木。よく街路樹に使われている。

 うちの畑のメロン。

  ドラゴンフルーツ。

もちろん、メロンとドラゴンフルーツは自然のものじゃなくて、買ってきて食べたあとの種だが、真夏だと暑さで死ぬのもあるので、35℃まで上がらなくなってから育てるほうが発芽率が高い。

ドラゴンフルーツはサボテンの一種なので、メキシコ中にある。ちなみに、ピタヤという。正確にはピタアヤ。ピタヤという果物は別にあるんだが、スペイン語人は長音短音の区別がつかないので、ピタヤで通じる。

 こういうふうに生産する。

放っておくと地面にデロデロ伸びるタイプなので、ある程度の高さになるまで丸い枠をかましたり、ぶどうみたいに棚を作ったりして育てる。

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一応、ススキっぽい草が生えてきたり、インドゴムという木の葉っぱが黄色くなって落ちるんだが、秋っぽいという気はしない。

 シュロの芽も急に大きくなり出した。

ずっと細長い1本の葉だけだったのが、ここへきて2枚目が。日本の春みたい。

 相変わらず、ビーチも快適。

拡大してもらうと、プログレソの埠頭に着いた客船が見えます。コロナがましになってきたので、クルーズ船が復活している。相変わらずユカタンだけで毎日死者10人以上だけど、来るものは拒まない・観光業大切!なので、そのへんは気にしない。

 手前のがペリ太郎。

1羽、頭の黄色い部分が他のと違うのがいて、泳いでるとずっと眺めている。眺めてはいるが以前のように警戒してないのがわかる。いつまでも泳ぎにくるヒト(個体)として認識したのか。お礼に名前をつけてやった。

 ピッグビーチの子豚。

2センチくらい成長してた。体育の授業(海水浴)を見たくて行ったんだが、獣医が来ないとかで時間割を変更されてた。残念。

 ピッグビーチの反対側。

村の漁師が船を止めているラグーンと海の間の水路。遠くに見える橋は、いつもプログレソへ行くときに渡る橋。

 海軍士官学校協会のユカタン支部。

基地もある。逆か。

 仏像ホテル。

ちょっとオリエンタルにしてみました風のトタン屋根。これからゴテゴテ飾るんだと思う。赤いゲートには何とか酒店の文字。よくできました。

 最近の朝。

太陽が昇るのがだんだん南にずれてきた。冬になるとココ林の上から日が出て、朝焼けが多くなる。こんな真っ平らなところで、こうして毎日観察してたら、マヤ人じゃなくともカレンダーくらい思いつく。


ハリケーンと海のぶどう

2021年08月28日 | 設備/外構/庭

今年初のハリケーン通過。

去年はユカタン半島北上のやらルートが変なのも含めて大きいハリケーンに4回襲われ、散々だった。今年も年初に、大西洋では去年並みに発生するとの予報が出ていて覚悟はできている(しょうがないもん)が、とりあえず1番バッターはどうってことなかった。

雨が少なく、通過してったその日だけは風がまあ強い程度。

大西洋のハリケーンというのは、カリブ海を通ってメキシコに来るかアメリカに行く。大災害になったカトリーナなんかもそう。なのでだいたいアメリカのナショナルハリケーンセンターのサイトをチェックしている。そこの風速表記はノット。近づいてくると、ユカタン州やプログレソ市のニュースというか政府発表を見るんだが、それらの風速表記は時速。

風速比較表

毎回暗算するのが面倒なので、作った。さすがに還暦近いと、これでだいたいの大きさが分かる。ついでに言うと、うちの両親は伊勢湾台風をもろ体験しているので、この表のスーパーハリケーンなるものがどの程度かよく分かる。

今回は、水害もあるにはあったが(どのみちメキシコでは大雨のたびに道路が洪水状態になる)、強風で倒れたり傾いたりした電信柱や電線もろとも倒れた木が大きな被害だった。つまり、停電。そうでなくても人口がめちゃくちゃ増えてキャパオーバーなのだから、ハリケーンが去ったからといってすぐには復旧しない。

 うちの近くの電信柱。

近くのエアビーの電信柱の傾きもそうだが、直そうと思ったらこういうふうにジャングルを切り開かなければならない。アクセスがいいのは、村の中心部と幹線道路、大きめの小道だけ。ちょっと奥まってると、こういう状態である。

が、そのわりにうちは大丈夫で、通過中の8時間くらいと、復旧工事中のためと思われる3時間くらいの2回、停電しただけだった。水道も問題なし。

 

 海のぶどう。あのぶどうとは別の植物。

今年は当たり年である。毎年4、5回実をつけて、8月にだけ熟す。でも、毎年同じじゃなくて、なぜか年によってバラツキがあり、かつ個体によっても違う。つまり、今年はこの木が豊作で他のはダメ、次の年は逆…なんて感じ。

 ジュース。

 ジャム

今年は豊作だからジャムはガンガン作って保存しておこうと思っていたら、意外と収穫できない。当たり年な上に周りの土地でやたら木を切っているため、鳥やら虫やらがやたらと来て食べていくのである。やっぱり完熟した実が美味しいんだが、よく見るとプツンと小さい穴が空いていたり。

 検察側証拠品。

 鳥がやたらと巣を作る。

 大きい蜂も来る。

 小さい蜂は、鳥の食べさしを。

そうだ、おまけにハリケーンで大きな枝が一本折れたんだった。どのくらい収穫できるか、今後1週間が勝負。


ニームの蟻除け

2021年08月16日 | 設備/外構/庭

ここは蟻天国。メリダにも結構いたが、田舎な分多いと思われる。家も敷地も大きいのですぐ入ってくるというわけではないが、食べかすなんかには注意していないと行列を発見する羽目になる。まぁ、建設工事の品質の問題で隙間だらけの家なんで。大きさも色も様々で、奴ら間ではきちんと共生が成り立っている。

せっかく植えた植物もやられてしまう。これまで、内陸部ではガンガン育つらしいアボカド・マンゴー・パパイヤだけでなく、海辺でも大丈夫なはずのメロンもやられた。相棒が植える木とか花も、大きく育つまでは要注意。

引っ越してきてすぐ、相棒がインド栴檀というミラクルな木を見つけたと1メートルくらいの苗木を買ってきて、植えた。なにやら、人や作物に害を及ぼさないのに防虫効果があり、健康にもいいとかインドでは枝で歯磨きをするとかああとかこうとか。つまりとっても有用らしい。

 1号。

4年前に買ったときは、1メートルくらいの苗木。あまり育っても困るんでてっぺんは切ってあるそうだが、今、高さ4メートルくらい。もちろん、枝はしょっちゅう剪定する。

 種から発芽させた5号。半年で高さ70センチくらい。

ここの蟻に葉っぱを齧られてなかなか育たなかったが、ついに今年の春、相棒の忍耐が勝って1号が花を咲かせ実をつけた。せっかく実がなったので改めて調べて、蟻除け剤を作った。日本語のサイトでは(バカ高い)オイルがどうのこうのと言ってるので、田舎に住んでいるっぽいインド人の動画に従った。

 木になってるときは、一番左の緑色、熟すと黄色くなる。

完熟すると地面に落ちるはずなんだが、これまではとんと見かけなかった。鳥が持ってくんだと思って諦めて、春に落ちる前の実を収穫して乾かし、種を取り出して、砕いて水に漬けておいた。

あんまり期待してなかったのが、撒いてみたらなんと!蟻が消えた! これは実を無駄にせず真面目に取り組む価値あり!

…と思ったら、蟻除け効果を確認したその翌日、なんと地面に落ちているのも発見。信じてもらえないかもしれませんが、ホントにこれまでは見つからなかったんですよ。植えて1年目は蟻との戦い、2年目3年目と背丈が急成長、4年目に花が咲いて実がなったんで、人知の及ばないことはいくらでもあるんじゃなかろうか。

 拾って種だけ取り出す。

 砕いて水に漬けておく。

瓶底の大きさ直径10センチ弱なんで、150mlくらいでしょうか。これを4リットルくらいに水で薄めて撒く。ビックリの効果であった。おそるべし、ニーム。

 

 隣家の隣の松(伐採後)

 材木にする。

片持ちの階段部分のひび割れが大きくなってきている気がするので、補強柱にする。カラマツだけど、ないよりましだと思う。サイダーよりは役立ってくれるはず。

 

 逆隣の豆の木。

逆隣は売りに出していて、うちとの境に見苦しい囲い込みを作った。3メートルおきくらいに丸太を地面にさして、鉄条網でつないである。で、その囲い込みを作るために、うちの土地側の枝を全部切り落としてしまった。テメエの土地と違ってうちは管理が行き届いているので、こっち側から作業したほうが楽なのである。

この豆の木には蛍がいっぱいいたんだが、サイズが半分になったら全然来なくなってしまった。去年までは7月8月と毎晩たくさん飛んでたのに、今年はまったくいない。残念。

 朝焼け。

ここんとこ朝からピーカンだったので、焼けるのは久しぶり。


近所の動き

2021年02月24日 | 設備/外構/庭

メキシコ湾沿いのエリアでは最近開発が進んでいると書いたが、我が家の周りでも立て続けに変化があった。発端は、西隣の家がプールを作ると言い出したこと。

本題に入る前に、このプールの工事で面白いことがあったから、写真を載せておく。

  お隣さんの土地、幅10メートル。

こうやってプールを作り始めたんだが、

 主柱が変なところにあって、なんだ?と思ったら

 逆側の壁と基礎がずれていた!

結局そのまま作って、壁を仕上げるときにごまかしていた。

 

ここから本題。隣家(Cさんとする)がこのプールと付属の物置の位置を決めるときに、うちとの境界どこだっけ?と聞いてきた。うち・Cさんの別荘・その隣にCさんのお姉さんの別荘が並ぶ小道は、のどかすぎてただ建物が3つ建っているだけで、境界石も塀も何もない。

 こんな感じだが、上が南。

4年前の図なので周囲には変化あり。で、話しているうちに、Cさんが信じていた「Cさんの家はうちとの境界から3メートルのとこに建っている」は、我が家の理解とズレていると判明した。不動産屋が言ってたとのことで、うちはCさんちとは関係なく別方向から測ったんで2メートルくらいずれている。で、お互い争いごとを望むわけじゃないので、一旦はじゃ、そこにしようと境界が決まったんだが、それから1週間後、試しに…とCさんが市の登記所に頼んでいた測量(400ペソ)が来た。

 メジャー持ってw

ところが測量wの職員は、Cさんのお姉さんちの隣に違法に生まれた土地(上の図の黄色いとこ)が建てた塀から測り出した。3軒の理解では、その塀はセットバックして建っているので、塀から測られると全員西にずれる上、Cさんの家はうちとの境界線上に建ってることになってしまう。さらにこの黒Tシャツ野郎が、思うとおりにしてほしかったら賄賂…と匂わせてきたもんだから、Cさんは怒って追い返してしまった。

メジャーじゃなくてもうちょっとちゃんとした測量(400ペソじゃなくて9千ペソ)を頼む話も出たんだが、それこそ思うとおりになるかわからない。メキシコ革命の落とし子・農業共同体による共有がまだ残っているような田舎で、どうなってるのか本当は誰もわからないのである。

日本人に「登記システムないの?」と聞かれたが、登記簿はある。これは日本だって一緒なんだが、登記簿はその土地の地番とサイズと所有者などを記したもので、北緯東経何度なんてことは書いてない。今回、政府のサイトで確認したら、村から一番近い三角点ははるか数十キロ離れたところであった。測量というものの、そもそも基準が村のどこにもない。

ともかくCさんは、うちがうちの土地の位置を決めたときに使った、逆の基準(うちのお向かいさんの土地の角)から測り、違法に生まれた土地の塀の外はマヌケなデッドスペースとする案に決めた。そして、3軒でそう合意したことを既成事実化するために、お姉さんの土地の角・Cさんの土地の角・うちの土地の角に、公の境界石のように見えるコンクリの円柱を置くことになった。

実はその少し前、うちの逆隣(図で空き地とあるとこ=空き地じゃなくて木ボーボー)のそのまた向こうが、売りに出すためにこんもり茂った木を伐採して更地にして、その向こうの汚い家々が見えてしまうようになっていた。売れたらどんなものが建つかわからないんで、我々はその対策として、放ったらかしの逆隣の敷地内にせっせと木を植えていた。

それがなんと、Cさんがニセ境界石を置いているときに、その放ったらかしの土地の所有者らしきおばさんが来たのである。3軒もお向かいさんもお向かいさんの隣も、メリダに住むおばさん…というだけで一度も会ったことはなかった。20年間、一度も来たことなかったのである。

で、なんと売りに出すと言う。また新たな悩みの種になるかもしれないし、木を好きなだけ植えられ(ボーボーにして未開発感を演出でき)なくなる! 向こうの希望(強気)からさんざん値切った数字を言って、それなら考えてもいいと冗談で言い捨てて家に戻ったら、1時間もしないうちにそれでいいと言ってきた。

結局、おばさんの旦那が弁護士で、ガイジンだと思ってそいつがずるしようとしたんで話は流れた。噂では、おばさんは元の希望からさらに売り値を上げたらしいが、今んとこ売れた様子はない。(高すぎるんだよ!アホ)

さらに、去年、上の図の道がカクカクしているところに新しく別荘(Vさんとする=メリダ人)が建ったんだが、

 今はこんな感じ。

Vさんちの前の道はVさんちの入口までVさんが切り開いて、東方向のその先は(図で左の方向)木ボーボーのために行き止まりになっていた。うちと同じく、通り抜けできると知らん人まで入ってくるので防犯上よろしくないと考えていて、新たにできた更地のワーカーがカクカク部分の木も少し切ってしまったので、少しずつ木を植えたりしていた。

そしたらこないだ、Vさんもこのあたりの動きを聞きつけてやってきて、なんかしてるなと思ってたら、エライ大胆なことをしていた。

 Vさんちの前のカクカクしてるとこ。

なんと、道に例のニセ境界石(どっかに売ってんのか⁈)を埋め、あたかも自分の土地(私有地)のように見せかけている。

  かつ、更地の前のあたりに…

単に「車両は通り抜けできない+歩いて通るにも草とか木が生えてて…」状態だったのが、棒っ杭を立てて、「道は完全行き止まり・この先は誰かの私有地」のように見せかけている。

道や放ったらかしの土地に密かに木を移植している程度の我々とは違って、なんと大胆不敵な。。。

おまけ:お向かいさんも、敷地内の草ボーボーだったところをきれいにして、息子一家のための離れを建て始めた。

ーーー

 うちが土地を買った頃。

右端に建っているのがCさんのお姉さんの建物。奥の木の陰に見えているのがCさんの。その先は、ご覧のとおり未開地だった。

 現在。

お姉さんの別荘の前あたりで撮った写真。


キッチン排水

2019年11月04日 | 設備/外構/庭

キッチンの排水が調子悪く、前から何度か詰まって流れないという状態が発生していた。水回りはなるべく近いところに集めたつもりだったが、洗濯場テラス下を通ってシャワートイレの下水管に繋がる横管が詰まりやすかったんだと思う。そういうことは設計段階でチェックしてほしいが、今となっては自分たちでどうにかしなければならない。

薬剤を使って何度か対処していたが、いっそのことキッチン排水だけを直接流し込む浄化槽を壁のすぐ外に掘ることに決めた。もう絶対つまらない。

 腰に蚊取り線香。

雨季の終わりで毎日雨が降り蚊の天国なので、虫除けだけでは防御できない。

 カウンター下の壁。

外壁に縦管、キッチン床と写真左側にある洗濯場テラスのコンクリスラブの下の土の中を通って、シャワートイレの下水管に合流していた。

 外壁に穴を開ける。

  家の外に第二浄化槽を掘る。

後ろに見えている赤い波型の板が、水道が来なくて苦労したときに増設した第二浄水槽の穴の蓋。

  ブロックを積んで、管をつなぐ。

上の穴は、水やりのための蛇口をつけるらしい。

 

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 日本倶楽部の餅詰め合わせ。

倶楽部で売ってないのかという問い合わせもあるので、レストラン2軒でのメニュー(1個だけ皿で出てくる)と区別するために、手作りの箱入りで。

  オープン1周年記念イベント

映画、トーク、料理、日本の商品の販売などのほかに、おにぎり教室と江戸の賭場ゲーム。

 餃子教室。

 行灯教室の作品。

一人は日系の女の子で、メキシコの誇る死者の日の飾りにするそうな。そりゃあ、バッチリです、お嬢さん。もう一人は日本文化に興味を持っている照明デザイナー。日本に旅行したとき、提灯やスナックの外に置いてある行灯を気に入ったとか。この行灯も気に入っていた。絵柄はもちろん、こちらでサンプルを提示したもの。

 

 圧倒的シェアを誇る企業の食パン

これ、同じ商品。ボトル入りのもので微妙どころか明らかに量が違ったり、外箱がひしゃげていたり、中身がぐちゃぐちゃになっていたりするものはよく見るが、このパターンは初めて。どういう製造工程管理をすると、こうなるのか?W

 隣のホリデーハウスの客が捨てていったゴミ。

お隣さん一家は、親戚や知り合いによく1泊から3泊ぐらいで家を貸す。その借り手が置いていきやがった。この辺は野良犬が多いので、とりあえず場所を移したが、本当にムカつく。

 

 週1回のコースを受け持っている、石油エネルギー工科大学。

 その授業で風呂敷包み。

ゆっくり日本語を学ぶと同時に、毎回、文化の紹介とおやつがつくというコース。集中して言語をマスターしたい人には全く合わないが、めちゃくちゃ魅力的なコース。今までに27回の授業があり、毎回何か違うものを紹介して、毎回何か違う日本食を食べる。メリダに自称日本通は何人かいるが、ここの生徒の方がもう確実に詳しいはず。

 


庭とか犬小屋とか

2019年06月26日 | 設備/外構/庭

3ヶ月以上たって石油エネルギー大学の授業(というか準備)に慣れてきたんだと思うが、ちょっと落ち着いた気がするので家のあれこれに手をつけた。

 

 かまど脇に水道の蛇口新設。

敷地内の植物に水遣りをするんだが、毎度ホースをぐるっと回すのが面倒とのこと。

 犬小屋の屋根新調。

子犬時代に飛びついて壊したものを紐で結わってあったが、ハリケーンシーズン前に直した。常にいかにしてコストを削るかがやり方選択の最重要事項なので、今回もずいぶん悩み、結局普通の屋根材。

 斜向かいの家がココナツ泥棒の被害に遭った。

 しかし東屋の屋根の葺き替えは、無事終了。

この屋根、パラパという。地域によっては、イグサみたいなのを使う。ここら辺ではココナツの葉。いくらでもある。左右に分けて引っ掛けられるので、草より楽に見えるが重い。

  友達のレストランの新店舗の内装。

なんちゃって日本食だがおいしい。彼女と寿司係の舌がいいと思われる。内装でなんちゃってにならないよう助言してと言われた。中華とか、彼らには区別がつかないんで。

  石油エネルギー大学で出した最中。

茶会の友達が持ってきてくれた皮で。

 風呂敷包み教室。

メキシコのスーパーには、レジのとこに店公認の袋詰め老人がいる。収入はチップのみだが、意地悪な人以外はみんな頼むので、結構たまる。最近、プラの使い捨て食器やレジ袋を来年には禁止するという法案が通ったので、袋の代わりに風呂敷を持ってって一緒に包むとこを撮影して、教室の告知でFBに上げたところ、大好評だった。

ところが当日雨が降り、来たのは一家族のみ。大家族で人数はそこそこだが、とにかくユカタン人は雨天には引きこもるので、ちょっと残念であった。

 和食の基本コースの2回目クラス。焼く・蒸す・煮る

5回コースで、今週末は最終回。

  1回目でとった出汁ガラでふりかけと佃煮。

おかずと一緒に白米…というのが苦手なんだと思う。濃い味付けの皿の組み合わせでも平気なんで、ご飯にかけるふりかけは結構人気。が、のり玉くらいしか売ってない。高いし。こちらはレシピサイトで公開したが、手作りする人間がいるとは思えない。

 テラスに鉢植え棚を作った。

 貯水タンクが入っている穴の蓋を犬小屋の屋根材で新調。

 なんかよくわからない小橋。

相棒は庭いじりが本当に好きなようで、知らないうちにこういうことをしている。もう少し、スペイン語の勉強をしてほしい。

 


断水その後

2018年12月06日 | 設備/外構/庭

ずいぶん間が空いたが、倶楽部のイベント準備などで、暇がないわけじゃないが何となくせわしかったんです。すみません。物理的な準備というより、企画を考える部分が頭と時間を占めるといった感じでしょうか。

で、他に何をしていたか…というと、ネット回線とまたしても水問題。ネットは、自宅と倶楽部の2ヶ所になるのでコストを最低限まで抑えられるように考えてるんだが、なにしろしょっちゅう新しいサービスが出る。なので、ただもう一ヶ所追加するだけでなく、しょっちゅう切れる自宅の契約をもっと安いのに変えられるかも含めて検討していた。

そして! もっと時間をとられたのが、7月末から続いていた断水の対応である。最後に書いたのが、これ。そう、あれからずっと! もうここでいちいち報告するのも面倒だったんだが、何とか水が来るところまでは回復したので、書く。

 ちょろちょろ来ている

8月上旬、「電気公社への支払いは9月に就任する新市長に押し付ける」と、バカ市長が発言。そのまま様子見してたら、9月になっても来ないので、水道局のクレーム部署に連絡。1週間ずつくらい空けて連絡を繰り返すが来ない。9月に何とかメンテ部門の担当者を捕まえたが、状況変わらず、9月中もその繰り返し。

10月になってお隣さんが久し振りに週末を過ごしに来たとき、隣には水が来てると判明。うちと隣ではメインの管(直径8センチくらい)から引くルートが違うので、問題箇所が絞れたからとっとと来いとクレーム。1週間後、それでも対応がないと水道局に行き、ディレクターに直談判。ディレクターがその場で担当部署に指令を出し、3時に行くというのですぐ自宅に戻ったが、来なかった。

時間や日にちにルーズなのはメキシコではお約束なので1週間待ったら、メンテ担当という人間から「新市長の元、地域全体の不良部所に取り掛かっているので、もう少し待ってくれ」と電話。この状況説明という当然のことがここではほとんどないので、喜んでここで油断して、またしばらく様子見してしまった。

11月になり、何度か水道局に掛け合ったが埒があかないので、Lさんに電話してもらったら、水道局中が我々のことを知っていると言われたらしい。あれだけ何度も行けば当然だ。明日は…というので待ってたが、結果は同じ。とりあえずガイジンを馬鹿にしてるわけじゃないと分かったが、降り出しに戻る。もう諦めて、真水の地下水に届くまで掘るらしい、深い井戸の検討を始めた。

12月下旬、前ぶれもなくメンテ部署の人間が来る。昨年末の断水のとき来た2人で、メインの管からうちまでのルートを覚えており、その辺を再びチェック。と、先月まではなかった「壊した家の瓦礫=山のようなコンクリとブロックの割れたやつ」がある。ここのゴミ問題(民意の…)もお約束なんだが、それらを苦労してどけた後もダメ。それどころか、メインの管に水が来ていない。

各戸のサブ管にもう誰も繋げてない(みんな諦めて井戸を掘ったか、ビーチ近くの道の辺りを通っている別のメイン管に繋ぎ変えたか)んだと思う。彼らが上司に確認したところ、その日はチェレムのポンプに問題があり止まっているという。おいおい。

翌日また来ると言って帰ったが、またしても。

そして先週、水を使ってなくてタンクの水位が下がるはずのないときに、急にうちのポンプが動き出したので見ると、ちょろちょろと水が来ている! 念のため、数日様子見してたら、なんとか来るようになったらしい。ただ、我々2人分なら…という条件つきなので、完全復活とは言えない。

…というわけで、4ヶ月以上に渡る断水が、ようやくほぼ解決した。おそらく途中から誰も読んでないと思う。これは自分たちのための覚書にする。あとは、次に水道代を払うとき、怒って支払いを止めた月分を未収にしないよう認めさせる交渉が残っている。

 

 

 


スイカ その2

2018年08月13日 | 設備/外構/庭

実は、最初に3センチくらいの実を2つ見つけたとき、葉っぱの形が違うので一方はカボチャかと思っていた。しばらくして、いや〜真ん丸だからスイカだろうと、カボチャ説は却下された。

今朝、スイカ説も却下。なんと、メロンだった! いつメロンの種なんか捨てたっけ?

 

最近の地元メディアの記事。ここで「人が増えた人が増えた」と騒ぎ、そのせいで断水地獄に陥ってたわけだが、どれだけ増えたか見てくださいな。