La Ermita の記録

メキシコ隠遁生活の私的記録と報告
 @ユカタン半島。

石垣だらけ ②

2024年08月03日 | 設備/外構/庭

続きまして、犬の自由エリアの塀。道から覗く人など村の住民に「あの家は敷地内で犬を放し飼いしている」と思わせられるようにする。別に門でも作って敷地中どこでもOKにしてもいいんだが、ヒルベルトんちとの間も囲わなければならないのと、犬が苦手な人も庭に好きに散策できるエリアがあったほうがいいので、最終的にこうなった。

 西側に石垣。

 犬が奥(北側)に入れないように。

この石垣は道から30メートルほどのところにあるので、道からは犬が行けないエリアがあるなんてことは分からない。あ、防犯のためです。

その手前(家の脇)には、新築工事中に親方がコンクリを流し込んだ大きなラハが露出している。

 ここ。

石垣と合わせて「ワイルドだけど散らかってない」状態になって、いい感じ。

    端のコンクリ柱。

岩おじさん達に頼んだ塀が全部できたので、最後にメインの石垣とブロック塀の接するところの柱を立ててもらった。親方達がブロック塀を作ったときに残してあった部分。おじさん達は型枠の板を足場とか他のことには使わない。うちのこれみたいな石垣と接するところの柱専用なので、コンクリの表面が非常にきれいだった。型枠を外してから隙間に岩を詰めて完成。

 

 風呂の前の坪庭。

 囲いの石垣の基礎に着手。

こちらは背が高いので、これまでに紹介したような積んだだけの塀でなく、基礎みたいな造りになる。

 こんなの。

こちらもマヤらしい意匠で(遺跡でも見る)、モルタル多めとか、ブロック塀の表面にモルタルを塗ってそこへ石を埋めて飾っただけみたいなの(メリダの豪邸とか)もある。うちは、相棒から任せとけ(=口を出すな)と言われたんで、楽しみにしておく。ついでに言うと、坪庭の中の植栽や照明にも口は出せないらしい、勝手にしろw。

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  ウアノの芽。

ウアノは、シュロみたいにどっさり実がついた枝が、実が熟したタイミングだと思うが突然枝ごと落ちる。…というか、シュロの一種? 早く熟した実はその前に粒で落ち、枝が落ちると実が順にバラバラと枝から外れて転がっていく。それらをバタバタして拾えなかったため、ここへ来て敷地中で芽を出している。ウアノは葉が30センチくらいまで伸びるともう引っこ抜くのが大変なので、芽のうちに摘み取ってしまいたいが、この量! 毎日芽を摘んで回るのは大変すぎるんで、来年は絶対に実を拾う。

 

電気料金請求書配達人。

車で一軒一軒目の前に停まって、こちらが出ていくまで待っててくれる。メリダでは、敷地内に投げ入れて、後は風でどこかへ飛ばされようがお構いなしだった。海辺の村では、そういう配達があったり、なぜかお姉ちゃんが束を抱えて歩いて配ってたとこに遭遇して直接もらったり、役場に取りにいったり、全く別の店か何かが預かり場所になってそこへ行ったり…と目まぐるしく変わった。公社のプログレソ支店まで行って自動支払機で払ってたんだが、途中から請求書の紙がなくても払えるようになった。今はオンラインの人も多いです。

で、うちの村。なんとも親切である。オンラインに弱い年寄りや文字が読めない(携帯は使うけど電話とか音楽聴くとかだけの)人もいるので、請求書を店に持っていけば払えるやり方をキープしている。それも、一軒一軒、確実に手渡し。

斜向かいさん。

しばらく待って留守だと思ったのか、配達人が少し先の家まで進んでたら、15分くらいして出てきた。そこまで歩いて引き返す配達人。どうだろ?うちの村の世帯数って2千くらいだと思うが、何人の配達人がいるんだろう?

とにかく、こないだは黙ってても殺虫剤噴霧車が回ってたし、役場のアナウンス車(プブリモト)もマメだし、何というか至れり尽くせりな村である。

 

 シシュ丼。

先日書いたようにワサビを効かせて丼にした。前に食べたのより苦味が強かったので、さらし玉ねぎもつけた。玉ねぎだけならパンの方が合う。ワサビは思った通りバッチリ合う。つまり、シシュってのはディープ・マヤの料理だがトルティーヤには合わない味なのだ。

コチニータ・ピビルは、紫玉ねぎを付け合わせるとパン、つまりタコスじゃなくてトルタのほうが合う。肉だけならトルティーヤも合う。ユカタン人は、よく肉だけくるくる巻いて食べている。

ユカタン料理は、なんちゅうかメキシコの中央部や北部の「メキシコらしくて、美味しいタコスになる料理」とは違う。あちらのタコスはタコスとして美味しいが、こちらは日本でいう「どんなおかずでも、まぁご飯で食べる」みたいに「主食=炭水化物」としてトウモロコシを食べている感じ。タコスは売り物で見るだけで、家庭ではトルティーヤでおかずをすくってそのまま口に入れるという食べ方がほとんど。

マヤ人は太古の昔からトウモロコシを主食にしてきたんだが、どんなマヤ料理にも合うかというと実はちょっと疑問だった。が、最近わかってきたのは「トルティーヤ以外の形で摂る」ことも多いということ。もちろんユカタン以外の地域にもとうもろこしを使う料理はいろいろ豊富にあるが、メインの料理と一緒に食べるんだろうか。

先日書いたポソルも、水に溶いて飲むがトウモロコシの生地なんか水に溶けないので、実際はかき混ぜながら3分粥…というか、白く濁った液体は飲んで底に粒々残ったのは食べる。それを、おかずと一緒に食事の一部としてとる。他にも生地にして焼くだけじゃなくて茹でたり蒸したりいろんな食べ方飲み方があって、そうやって摂取している。「メキシコ=タコス」のイメージとずいぶん違う。