オーストラリア ヒロシのリタイヤ日記

1994年からメルボルン在住のヒロシです。留学後に現地で就職、国際結婚、2020年、55歳からリタイヤ生活。

薪ストーブの効用

2023年06月02日 20時43分45秒 | 薪ストーブ

今朝は天気が良かったので、今、建築中の馬の雨避け小屋の屋根が完成するかも、と思っていたら、ロビンからが来て、今日は風邪で調子が悪いので休むとメッセージが来ました。妻も今日は仕事を休んだし、息子も2、3日前に喉が痛いと言っていたので、風邪が流行っているのでしょう。

それで、2、3日ぶりにジョギングと散歩に行ってきました。ここ2週間程、雨避け小屋の建築作業を優先していて、ジョギングや散歩があまりできていませんでした。

帰り道にふと前を見ると、知らないお爺さんが歩いています。進行方向が同じなので、おはようございますと声を掛け、暫く一緒に歩きました。1キロ程先から歩いて来られたそうで、82歳とのことでした。

最近、心臓と膝の手術をしたので、リハビリの散歩に来たとのこと。確かに歩くスピードは遅かったですが、杖もつかず、僕を見て、「あんた、競馬の騎手になれるよ。軽そうだから。」と言われました。16歳の時に騎手をされたそうですが、17歳で体重が増えすぎて騎手はリタイアしたそうです。

この歳で騎手はどうなんだろうと思いつつ、騎手は落馬したり、最悪馬に踏まれたりするとても危険な仕事だなと思いながらビルという名前のお爺さんと別れました。

散歩から帰ってからは牧場に落ちている枝をチェンソーで切ったり、一輪車で薪小屋から家まで薪を運んだりして忙しくしていました。

そう言えば、暦の上では昨日から日本は夏、メルボルンは冬ですね。薪ストーブは4月ごろから使い始め、ここ最近では毎晩火をつけています。薪ストーブを点けると、居間の室内温度は22度か23度くらいの丁度良い温度になります。

9月まで薪ストーブを使いますから、一年の半分くらい薪ストーブを使います。幸いに薪小屋に薪が5年分ぐらい溜まっているので、薪の心配はないです。

薪ストーブを使うことによって、1か月に2万円の電気代、ガス代が節約出来るとすると、半年で12万円程の節約になりますから、かなり家計が助かります。隣近所のピーターの家には薪ストーブの代わりに暖炉があるのですが、最近、薪を運ぶのが面倒になったとのことで、暖炉を使うのは止めて、エアコンのヒーターを使っているとのことです。確かに、リモコンのスイッチを押すだけで部屋は快適な室温に保たれるでしょうが、何とも味気ないではありませんか。

それに折角、牧場から薪がタダで手に入るのに、勿体ないと思うのですが、、、。無理もありません。なぜかと言えば、暖炉は薪ストーブの5倍も薪を消費してしまうのです。その理由は暖炉と薪ストーブの構造的な違い。一言で言えば、暖炉は窓が無いので、部屋を暖かくしようとしても、暖かい空気が暖炉から煙突に吸い取られてしまい、なかなか部屋は温まらないのです。

その点、薪ストーブは窓を閉めれば、暖かい空気が吸い取られることななく、暖炉と比べて熱効率が5倍も良いのです。ただし、薪ストーブも石油ストーブと比べると、熱効率は半分しかありません。石油ストーブは煙突がないので、灯油の熱量の100パーセントが部屋を暖めるエネルギーになります。ただし、灯油の燃えたガス(二酸化炭素など)が室内に充満しますからあまり綺麗な空気とは言えません。(なので、定期的に窓を開けるなどして換気が必要です。)

その点、薪ストーブや暖炉は燃焼ガスが煙突を通って屋根の上に出てしまうので、理論的に室内の空気は汚れません。換気の必要はありません。ただ、薪ストーブは、点火時に窓を開けて火をつける時に多少、煙が室内に漏れるので、時々、煙の匂いがしますが、その匂いもまた薪ストーブの味わいの一つだと思うのです。

また、薪ストーブは部屋を暖めること以外にも、機種によっては、薪ストーブの上でカレーやシチューなど煮込みの料理をしたり、フライパンで豆を煎ったり、熾火になったら、オーブンとしてピザやパンを焼いたりすることも可能、料理をしなくても、ゆらゆら揺れる火を見るだけでも癒されますし、燃え盛る火を見ると、心まで温かくなる気がします。

我が家の薪ストーブは毎晩、お湯を沸かしたり、晩ご飯の後に食べたオレンジの皮を乾かして、焚き付けに使ったり、息子は暇になると、粘土をこねて、乾かして、ストーブに投入し、素焼きを作ったりします。

もう一つの薪ストーブの効果は、家族が集まること。暖かい季節には、食事の時間以外、子供達は宿題その他に忙しく、各自がバラバラに過ごしていますが、寒い季節になると、薪ストーブの近くに集まるので、自然と会話が始まることです。

しかも、一晩に使う薪の量はちょっと大きめのバケツに1杯ほど!我が家の冬には欠かせない、必須のアイテムです。

それでは、明日も、このブログでお会いしましょう。

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