京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

心こそ心迷わす

2019年07月30日 | 日々の暮らしの中で

   朝顔の空へ空へのこころざし
京都文芸欄に載っていた入選句に、〈「こころざし」と結んだところに響くものがある〉と選者評があった。


ツルの先を切って、「こころざし」を摘んでしまっているようなのが心苦しいが、そのせいか、脇から芽が出て大きく育っている。8分の1、たった一粒の種からの発芽で、これほどまでになった。花の大きさはちっとも変わらないが、息長く、朝には3輪、4輪と花が咲き、喜ばせてもらっている。
ただ、日差しを受ける頃にはしぼんでしまうほどのはかなさだ。生命は長さではなく深さ、なのね。

誕生日を迎え、また一つ歳を重ねた。それがストレスになるなんて愚かなことだと思うけれど、この数日、なんか気重くのしかかっていた。
「心こそ心迷わす心なれ 心にこころ こころ許すな」
厄介な代物であって魅惑的。気ままに動く心を、どう深め、味わっていきましょか。
(やがては)逆らわずに何ごとも受け入れてゆく心を持っていたいものだ。

その時どきに小さな花を咲かせながら、ぼっちぼちと…かな。

                                (写真は、ボールペンで描かれたという展示作品)

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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あさがお (Rei)
2019-07-30 22:47:46
毎日咲いてくれて愛おしいですね。
朝咲いて日が高くなると萎む、薄いブルーの色と共に儚げです。
植物音痴なのでわかりませんが
つるの先を摘み取るのですか。
「こころざし」を摘み取るようと胸痛めておられるのですね。

先ずはお誕生日おめでとうございます。
私は友人たちの半数を亡くし
なんだか長生きし過ぎたと思っています。
「命長ければ恥多し」(荘子)が
浮かんできます。
命ばかりは自然に委ねるほかないのでしょうね。
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いのち長ければ、Reiさん (kei)
2019-07-31 09:41:15
短い支柱で抑えていることもあって、どんどん伸びるツル先を切っているのです。
木のものが多いせいか、園芸などほんとうに素人です。
花の小ささにも身慣れたせいか、気持ちの上では大きさを増しました(笑)

命だけは人間の都合で摘むなどできませんよね。
あちこちで迷惑もかけ、恥もかき、失敗も多々ありますし、
また多くの人に支えられ背を押され、世話になって…、
長く生きてくるといろいろなことに遭遇するものですね。
一日一日がより大事になる思いです。ありがとうございます。
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あさがお (ryo)
2019-07-31 20:22:42
朝顔の上へと伸びるのも志ならば
先端を切って横へと張りを出させることも
育てるものの志ですね。
お誕生日はなんだか高齢になるほど
「おめでとう!」と祝福されて、逆に
複雑な気持ちになります。
でも、人生を見届ける意味でも、また
1歩!です。
なんてね!自分を励ましてますが
まずは「おめでとう!」です。
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こころざし、ryoさん (kei)
2019-07-31 20:54:30
ありがとうございます。
ここまで、大きな病気もしたことがなく有り難いことです。
この先です.。いつ、どんな状況に…。
先走って不安に駆られてもつまらないですね。
気持ちは少し落ち着きまして、今やるべきことをしようと取り組んでいます。

ツルを摘むのも育てる者の志、ですね。そうでした。
どう生きていくか、自分の思いを大切に過ごしていかなくては…。ありがとうございます。
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あさがお (アサガオの心)
2019-08-04 14:38:06
ただまっすぐに上を目指して伸ばすのも育て方でしょうね。
でも、ときに芯芽を欠いて、横に伸ばしてあげるのも育て方の一つなのでしょうね。
それにしても、小さなアサガオが、育て親への恩返しのようにきれいに咲いてみせる。この暑さにもめげずに。
花の命って、愛おしいモノですね。
写真の額縁も、一目拝見しただけで、一陣の涼風というか、とっても爽やかな風が心を、気持ちを慰めてくれる思いです。
素敵なブログに出会わせて頂きました。
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アサガオの心 (あさがお)
2019-08-04 14:39:43
名前とタイトルを入れ違えてしまいました。お許しください。
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丹精、あさがおさん (kei)
2019-08-05 17:44:15
こんにちは。
丹精を凝らして、人生も花の生も?豊かに生きたいものですね。
素人が花のいのちをいじくって。
でもこれも他利業でしょうか。と、勝手に…。 

たくさんの人の助けに支えられ生きてきました。
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