京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

「あの夏に君と笑った…」

2021年07月19日 | 日々の暮らしの中で

姉も兄も学校で、僕がおそうじとうばん。
このぐらいのときはよく手伝ってくれて、本当はオコトワリしたほうが早く片付くと思う時があってもグッとこらえて、「じゃあ、おねがいしますね」っという展開だった。食事前にテーブルを拭いてと頼むと快く引き受けてくれていたが、母親が目で知らせてくる先を見ることになる。あちこちの雑巾がけが始まっていたのです。「るーちゃん、ありがとう。もういいよ。ごはんにしよ」
切りあげさせるときは、ヘンな表情をしていたなあ、と思い出す。


不慣れな学校生活での緊張をほぐす週末は、家族での外出のようだった。
「公園に行こう、公園に行こう」って、暑い日も寒い日も大阪では公園が友達づくりの場だった。今この二人にそれがないのは寂しかろう。ただ、こんな様子を見るだけでも安心はする。また一週間頑張れそうかな。言葉の壁。彼の力を信じて見守っていればいいのだと、わかっちゃいるんだけど…。

梅雨も明け、いつになく朝から部屋の空気が暑い。気になっていた水回りの収納庫をきれいにして、時間を見計らったところで歯医者さんに急行した。車内が涼しくなる前に着いてしまう近さだが、歩く勇気がなくて車でとなる。外に出たら、天牛! カミキリムシがコンクリートの上を這っていた。

    天牛の髭の先まで班を持てり    伊藤伊那男
    

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