日本では唐から「宣明暦」が伝わって以来、江戸時代初期までずっと同じ暦法が使われていた。次第に誤差や不具合が生じてきたのを改暦したのが安井算哲、のちの渋川春海で、幕府の天文方になって、苦心の末、日本独自の「貞享暦」を編纂した。改暦を機に幕府が暦の内容を統制する仕組みに整えられる。
それまでは長い間、「宣明暦」をもとにして各地の暦師がそれぞれに暦を作っていた。
岡田芳郎氏は『春夏秋冬 暦のことば』の中で、春海のエピソードを伝えている。
【春海は海で釣りを楽しもうと海辺にやってきた。が、地元の船頭に「今日は二百十日で、必ず時化る」と断られ船を出してもらえなかった。怪訝に思っていたが、水平線上に現れた一点の雲がみるみるうちに空を覆い、大風雨となった。すでに伊勢暦では船乗りたちの長年の経験により二百十日は凶日としていたのだった。
春海はこの体験に基づいて、「二百十日」を全国の暦に記載するようになった】などとある。
ネットより
会津藩主保科正之、水戸光圀、本因坊道策、村瀬義益、関孝和…。泰平の時代に新たな息吹を…と、算哲を支える人物が好ましく描けていて、笑いあり、まあるい気もちにさせられたりと、「本屋大賞」受賞作品・沖方丁著『天地明察』の映画化を楽しんだ。
「ご明察!」「ご明察!」 この言葉がやけに気持ちよく響いた。 外は真っ青な空!
ご明察に呼応するような真っ青い空。
見事な秋の断面ですね~。
「宣明暦」から「貞享暦」へ。
歴史に意気ずく先人の知恵と経験則。まさにご明察。観たい映画ですね。
地元から姿を消した映画館。どこか遠くまで一日がかりで・・・。
原作にもない、史実とも反する脚色もあるようで、気楽に楽しめました。
何かを成し遂げる人には必ず良き理解者もいるもんだと思いました。
暦には先人の体験からくる知恵も多く反映されていて、オモシロイものですね。
日本の風土を考えた上でも楽しいような~。
映画館が消えるだなんて…、残念ですね。
本屋大賞は若手書店員の発案で出版社と作られた賞と聞きました。
私もすぐ買いましたから、そのアイディア成功したと言えるでしょう。
算額は今も各地の神社に残ると聞きましたが。
購読中の夕刊の小説は九鬼水軍の物語ですが、信長が暦に関心を抱き、識者に研究させたとか、さすが先を見るに敏なる信長と思いました。
原作を読んだらどんな感じだろうかと思います。
安井算哲ってどこかで聞いたことがありましたし、関孝和の名も昔習いましたが、
初めてその「人物」を垣間見た気がします。
算額で問題を出したり回答したり、若いエネルギーが微笑ましくもあり、見ていてすごく良い場面でした。
とても楽しく観ました。
信長が暦に関心を…、そうでしたか。
映画の後、近くの本能寺を通り抜けて帰りました。
「天地明察」
本屋さんでも平積みされて、でもどうなのかな~
と様子みておりましたが
映画もみられたとのこと、面白そうですね。
若いことはそれだけですばらしい!
とても楽しく見られたとのこと~!
いつも思いますが、京都はどこを歩いても歴史の息吹きが感じられ羨ましいです。
人を羨むのは品性のないことなのだそうですが、
これくらいなら許されるでしょうか?
時代小説は好きですし、読んでみようかどうしようかななど思っているうちに映画化の帯が文庫本に。
これは読まずに観よう!って思っておりました。
航海の羅針盤などあったわけですが、実測し割り出していく算術など、人間の知恵ってすごいもんだと感心します。
宮崎あおいさんもとてもかわいかったですよ。
本能寺の変のあった場所ではありませんし、もちろん本堂の建物も東寺のものではありませんが、
信長の事を教えていただいて、なんと偶然にもつながりが!と思いました。
私も好きで若い頃から何度となく訪れた地です。
歴史の息吹を感じて歩けるって楽しいですね。