待たれた作家の9年ぶりの新作だという書評を読んで購入してみた『残月記』。3つの中短編からなり、いずれにも「月」が大きく関わっている。昨夜はいつまでも寝付けずに、一度閉じたのを再度読み始めたりした。

満月が振り返って、餅をつく兎も見えない裏側の世界をさらした。と、大学教授だった高志の人生も一瞬で反転してしまう1話。月景石という石を枕の下に入れて、月に行った夢を見る。月世界最大の都市ジャホールには百万を超える人が住んでいる。枯れた大月桂樹、神樹聖教、胸に抱くイシダキと言う人たち等々。
夜は2話の終末部分から読み継いでいたのだが…。3話目は、救国党による一党独裁政権下で、警察国家化が進む22世紀の日本。月昴(げっこう)と言う感染症にかかった27歳の宇野冬芽は、隔離施設に拘束される。患者となると、月齢によって生死が翻弄される。養護施設で育った彼の生い立ちなど読んでいて、…いつか眠りについた。
雪化粧の朝。寝不足でもあり、目覚めが悪く頭が重い。
久しぶりに刺繍糸とフェルトなどを手にした。
確か体育館シューズを入れるためにと頼まれて、孫Tのためにありあわせの布で袋状にした程度のものを、私用に少し手を加えることにした。赤いTの頭文字に合わせ紐も変え、片サイドを切り開き巾着型に。このあとここに、倒した切り株に腰掛けた、本を読む少年(か少女)が姿を現す。楽しい時間だ。
寝る前に読む本は考えないといけない。

満月が振り返って、餅をつく兎も見えない裏側の世界をさらした。と、大学教授だった高志の人生も一瞬で反転してしまう1話。月景石という石を枕の下に入れて、月に行った夢を見る。月世界最大の都市ジャホールには百万を超える人が住んでいる。枯れた大月桂樹、神樹聖教、胸に抱くイシダキと言う人たち等々。
夜は2話の終末部分から読み継いでいたのだが…。3話目は、救国党による一党独裁政権下で、警察国家化が進む22世紀の日本。月昴(げっこう)と言う感染症にかかった27歳の宇野冬芽は、隔離施設に拘束される。患者となると、月齢によって生死が翻弄される。養護施設で育った彼の生い立ちなど読んでいて、…いつか眠りについた。
雪化粧の朝。寝不足でもあり、目覚めが悪く頭が重い。

久しぶりに刺繍糸とフェルトなどを手にした。
確か体育館シューズを入れるためにと頼まれて、孫Tのためにありあわせの布で袋状にした程度のものを、私用に少し手を加えることにした。赤いTの頭文字に合わせ紐も変え、片サイドを切り開き巾着型に。このあとここに、倒した切り株に腰掛けた、本を読む少年(か少女)が姿を現す。楽しい時間だ。
寝る前に読む本は考えないといけない。