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京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 千載一遇の…

2012年05月23日 | 今日も生かされて

熊野へのウォーキングツアーが終わって、ふくらはぎと太ももの筋肉痛に悲鳴を上げながらゆっくり過ごしていた。世の話題をさらっていたのは金環日食だった。にもかかわらず、私の心はよそにあった。新聞の文字に釘付け!胸は高鳴る。期間限定「奈良県寺社 秘宝秘仏特別開帳」に、バスの日帰りツアーの募集案内だった。

どうなってんの!?今一つ終わったばかりだというのに…。気持ちは飛びついていた。これはチャンスか?もしかしたら千載一遇、めったにないチャンスかもしれない。この機を逃すべきではないかもしれない。そうは思うのだけれど、どうしようか、と迷いも生じてくる。

金峯山寺までは、とても個人で日帰りの勇気がなく諦めていた。金峯山寺は、桜の名所・吉野山に悠然と聳え立つ役小角(えんのおづぬ)を開祖とする修験道の根本道場だ。国宝の仁王門平成の大修理勧進、秘仏ご本尊特別ご開帳。本堂の蔵王堂の巨大なお厨子が開かれて、過去・現在・未来を救済するという座高が7メートルに及ぶ3体の金剛蔵王権現にお目にかかれる、有り難いチャンス到来。この迫力。逃したくはない。二日迷って、考えて、参加することに決めた。やれやれの感だ。

最近なにかの機に「金峯山寺」という言葉に触れていたことに思い当った。京都国立博物館での「陽明文庫名宝展」でのことと思い出した。平安時代には金峯山参詣が貴族の間に流行していて、藤原道長がその山頂に埋めたという金銅の「経筒」が展示されていたのだった。思わぬことでつながりを得た。

唐招提寺、さらには法華寺の十一面観音菩薩立像の特別開扉とが含まれた一日コースになっている。

     若葉しておん目のしづくぬぐはばや
夏の日射しが照り返す境内の白砂を踏んで、母と歩いた日を思い出す、唐招提寺。ここでは御影堂の障壁が特別開扉があるようだ。



コメント (6)
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