
「江戸乃花 春の遊び」歌川国貞/江戸時代
田の神が宿るといわれる桜の花。昔の桜は山の桜のみで、遠くから桜の花を眺めその花で稲の実りを占ったいう。日本人が古来から大切にしてきた「神の宿る木」の代表、最も親しみ落花にまでその美しさを堪能する花だ。
『祇園の桜 ブルー』

今夕の新聞に掲載された、円山公園での「夜の宴」のための場所取り争奪戦の様子。
企業や病院、大学のサークルの名が書かれたブルーシートや張り紙で「占拠」。昼間、この広大なスペースは無人、見張り役はいても1人か2人だそうだ。
訪れる人も多いこの場所で、よくもまあこんなことができるものだといささかムッとする。
自分たちだけがよければ他人の迷惑など顧みない…、取っ払ってしまえと物申したい思いがする。「前日からの場所取り禁止」の看板がある所…。
そもそも、夜桜の下で酒を飲んで騒いで桜見物・・・???
暗い闇の世界でこそ桜はいっそう輝きを増すのかもしれない。一つひとつの花びらに神の宿りを感じてみる。時にはその神々しさにおののくような体感があるやも知れない。
花篝に照らし出された桜の下、誰と立とう…
いずれにしても集団ではない、静かにひっそりと楽しみたい夜桜だ。
なんとかして~~、見苦しいこと、じゃないかなあ。