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墓参りに行く。
花は白、ピンク、淡い紫のストックと
菜の花を買っていった。
あとはお茶、お菓子、タバコを供える。
近くにある古い薬師堂を拝み、
移動して川沿いの桜の名所に行く。
個体差がありほとんど咲いていない木もあれば
6~7分咲いている木もあった。
川は幅2mほどの用水で、
ウッドデッキの遊歩道がある。
毎年そこで飲んだり食べたりしながら宴を楽しんでいる人たちがいる。
鴨が川の中の石に乗って嘴を羽の中に入れ眠っている。
昨今は毎年ここで桜を見る。
川沿いをぶらぶら歩いていくと
市の緑化センターがあり、開いていたので入る。
この地は昔、桃の栽培が盛んだったそうだ。
今はわずかに梨農家が残るのみである。
久しぶりに桃の花を見た。
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温室の中にアフリカやアジアなどの植物が
たくさん育てられている。
ヒスイカズラ、という名の植物が吊るされている。
なんとも美しいライトブルーの花で萼はパープルだった。
原産はフィリピンのルソン島だそうだ。
第二次大戦で日米が激しい戦闘を繰り広げたところだ。
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大きな虫を思わせるような蘭を見た。
月夜の晩に東南アジアの熱帯雨林でこの花を見たら
さぞかし恐ろしいだろう、そんな色と形をしていた。
禍ツ神の化身のよう、白雪姫に毒リンゴを食べさせた
継母のような感じがした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/b7/b2558829c83df69a3236a34e586dcf7f.jpg)
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花にもその種によって固有のエネルギーがある。
蘭は機嫌を損ねてはいけないような感じがするのだ。
椿の花ばかり植えてあるゾーンがあった。
椿は日本書紀に記載があり
万葉集にも椿の歌が9種あるとのことだ。
「春の木」だから「椿」ということを初めて知った。
ある種の椿は幾何学の美なのだなとつくづく思う。
カタチというのは宇宙に通ずる何かがあるのだよな。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/7c/52711203c0cbaf4a9093c8f724f56a31.jpg)
カタチというのは宇宙に通ずる何かがあるのだよな。
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移動して霊園の桜を見にいった。
ここは里山で川沿いとは気温が違うからか
まだ咲いていない木の方が多かった。
それでも宴会をしている人たちは楽しそうだった。
里山の形状のままに霊園になっているところで
見渡す限り墓である。
そこを通る道沿いにたくさんの桜が植えてある。
ここも毎年必ず訪れるところで
桜と墓場はなんとぴったりな相性なのだろうと思う。
311の後、うちのあたりは計画停電の地域に入り
その後の原発の状況もはっきりとわからぬままだったが
それでも桜は咲いた。
そして友人たちを誘い花見に行った。
桜と墓場を見ながらお弁当を広げた。
東日本がどうなるのかという不安がまだまだ大きい時期で
来年も花見ができるのだろうか?と思っていた。
それは今もずっと変わらない。
桜は毎年咲くだろう。
しかし来年も花見ができるとは限らない。
だから毎年花見に行くのだ。
墓参りの後、身のうちに死と死者を携えながら。
青い空は花の美しさを際立たせる。
花がまた空をより美しく見せる。
このところ自分のうちに巣食っていた無力感や喪失感も
歩いているうちにどうでもよくなってしまったような気がした。
花は時期がきたら咲き、そして散る。
人もまた生まれては死ぬだけだ。
それが自然(じねん)というものだものな。
花はマジカルでシャーマニックだな。
なんと美しい魔法なのだろう。
月夜の晩に、花の下で踊りたい。
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