原キョウコ ダンスセラピーラボ

ダンスセラピーという手法を通して心身の解放をサポートし、心と身体と魂をつなぐことを目標に、研究を重ねている場です。

【深海とプリズムヘルツ@丸亀古民家 レポート】2020/2/23-24

2020-03-01 | ダンス公演


ダンスセラピーWS
「身体は地球の夢をみる」
即興ライブ
「深海とプリズムヘルツ 第二章」

丸亀の古民家、「金倉苑」にて
無事終了致しました。



WS参加のみなさま
パフォーマンスや展示のみなさま
会場スタッフのみなさま
金倉苑さま
ありがとうございました。

********

2/23 「身体は地球の夢をみる」18:00~21:00

WSでは前日の東京と同様、
朽ちていくいのちと萌芽を踊った。

初めての方はこんなに動かないのにダンスなの?
と驚いたかもしれない。

が、体を動かすことがダンスではない。
おのれの中に蠢いているものを感じ、
それを具現化することがダンスであると今の私は感じている。

深く、地球と一体化した方もいた。
感じたことを言語化できないという方もいた。

それぞれのダンスが見つかればいい。
それがこれからにつながるのだから。

ダンスというのは自分の身体(=無意識)から出てくる
神託のようなものだと時々思う。

伝えられた意味がはっきりしてくるのは
時間が経ってからということも多い。
それを大切に持ち帰り、温めてくださればと思う。

************

2/24「深海とプリズムヘルツ第2章」14:00~17:00

ノイズ、ヴォイス、ベース、ピアニカ、ピアノ、
クリスタルボウル、言葉などを駆使する4名のパフォーマーの
方々と初顔合わせ。
開始前に少しだけ音を聞かせてもらったが
どうなるか全く予測もできずスタート。

主催者のnorikoさんが311の後に作ったという物語を
読むのを、座って聞く。
そこからもう流れが始まってしまった。

様々な音と言葉が無秩序に場に広がり
混沌の音の中で
身体は身をまかせるしかなくなる。
自分がこうしようというものではなく(それはいつもだが)
破壊と混沌、怒りと深い悲しみの物語が
自分の身体という媒体を通して立ち上ってきた。
(後から整理すると、ということです)

踊るときはシャーマニックになる。
そこに自分のちっぽけな意志はなくなる。
今回はとりわけそれが大きく激しかった。
様々な感情、虚ろな身体、そこに響く声、音、言葉の断片。
それらが織りなす世界。
どこかにいくのか、
どこかにたどり着くのかも全くわからない世界。



最後はさらさらとした砂の中から骨を拾い上げ
それをさらさらの粉にして身の中にと入れた。
混沌は、静かな白い骨となった。

311から9年。
やっと鎮魂の踊りを踊れたのかもしれない。
それは神事とか儀式という形ですらなく
意識化すらされなかった
こぼれ落ちてきた様々なものに対しての。
名もなき人々の、日常の小さな物語の集積のような。

前日のWSで皆に踊ってもらった
朽ちていくものといのちの萌芽。

それももちろん受けてのことと思う。
生と死の循環。
どんなに破壊されようが、
新しく生まれてくるもの。
破壊され、粉々にされたものへの祈り。
それが二日間で起きたこと。

終了後、疲労感はあったが重いものではなく
なんだか身体の内側が軽い感じがした。

ここを通ってまた6月の湖や9月の海に
つながっていくのだろう。

小さなことが大きな何かとつながっていく。
その大きな物語は、今はまだ見えてはいないけれど。
立ち会ってくれた人たちが
自分の身体のうちにひっそりとある「みずうみ」に
気づいてくれたなら
この作品は静かに喜ぶでしょう。
新型ウィルスでざわざわしている時期に
こういう内容になったことも
破壊と再生のサイクルの中のものだと感じ
人々が希望を捨てなければ
新しき芽が出てくるもの、と感じました。


来てくださった東京、関西、中国地方、そして香川の人々
共に時間を過ごせたことが嬉しかったです。

共演の自由すぎるパフォーマーの皆さん
とても面白かった!
そして主催してくださったnorikoさん。
本当にありがとう。感謝でいっぱいです。

ここで起きた小さな物語が
未来につながっていくのを感じています。


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