電気よ。

某日の
日経新聞全面広告。

明治30年創業
㈱明電舎の広告です。

電気よ、動詞になれ。

電気よ、照らせ。
夜空を駆ける
ホームランの軌跡を。
十数年ぶりの悲願へ
アーチが架かるように。

電気よ、冷やせ。
大歓声のスタンドへ
運ばれるビールを。
応援がますます
熱くなるように。

電気よ、映せ。
ダイヤモンドを１周する
姿をテレビ画面に。
猛攻はまだ終わらないと
無言で告げろ。

電気よ、刻め。
逆転を予感させる
数字をスコアボードに。
ネクストバッターを
勢いづかせろ。

電気よ、響かせろ。
４番打者の
その名前を場内に。
めいっぱいの声援が
彼のバットに届くように。

特別な日も、
いつも通りの日々も、
大切さに
変わりはないから。
おなじ気持ちで
支えつづける。

あの日の熱狂が、
日常を生きぬく
糧になるように、
電気よ、動詞になれ。
明電舎（全文抜粋）

先の
WBC日本代表の
活躍を讃えつつ
みなを勇気づける歌。

明電舎も運営に深く
関わっていたように
感じられる広告です。

こちら
尊敬する次兄が
研究者として務めた会社。

存命なら一緒に
電気で冷やしたビールで
熱く応援していたことでしょう。

ビールが
大好きな人でしたから。kyokukenzo