心はいつでも青信号!

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トキオ

2008年10月25日 23時56分05秒 | ブックレビュー
東野圭吾 作。

うー、やべえ。
正直、終わりとか最後とか、大体どうなるか予想つくのに
それでも泣きそうになった。

以下、ネタバレ含む。








死んだ魂のタイムスリップものとでもいえばいいのか。
不治の病にかかった少年時生が死んで、過去の若かりし父親の前に
別の人の体を借りて現れるというもの。

もちろん、そんなことはバラしたりしないし、言っても誰も信じないけど。
そんな過去の世界で、父親と息子の不思議な生活が始まる。
正直、その頃はかなりダメな親父だったが、とある事件に巻き込まれ、
その中でトキオや周囲の人間の影響で色々と考えるようになる。
自分の出生のこと、母親のこと、父親のこと、将来のこと。。。

一方のトキオは、未来でかつて聞いた父親の話を思い出して、
その思い出を父親と共有していく。
トキオの未来の知識が父親に影響を与え、過去の世界がトキオに
色あせない思い出を刻みつける。

タイムとラベルものは色々あるし、未来の知識を生かして過去で……
というのも見るけれど、そこに魂の転生をいれたのがうまかったのか。
父と息子の交流劇にもなっている。

『明日だけが未来じゃない』

それはトキオの心からの思いだったのかもしれない。


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