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シャングリ・ラ 池上永一

2009年02月07日 23時33分35秒 | ブックレビュー
前々から読もう、読もうと思っていた池上永一の
『シャングリ・ラ』ようやく読みました。

ヒートアイランド現象により四季を失い、熱帯の街へと変貌を遂げた東京都。東京だけでなく世界中で地球温暖化が加速し、国連ではかつて京都議定書で取り交わされたCO2削減幅を大幅に上回る議決が強行採決される。
止まらない地球温暖化に抗するため、国連は経済市場を株価から炭素へ移行する。二酸化炭素排出量に準じ国の炭素指数を変動させ、国民に炭素税を課すというのものであった。

M7.5の第二次関東大震災が発生。都市機能が完全に停止した東京都にも、炭素税は容赦なく課せられた。東京再生計画を打ち出した都は、アトラス計画を発動する。森林化により街は森に侵食され、難民が続出する。

富裕層と貧困層、格差を産んだこの計画にゲリラの総統・北条國子が立ち上がる。

しかし、アトラス計画には別の目的が隠されていた。アトラスランクの真の意味とは、“後継者”とは何の後継者なのか。


そんな感じのあらすじなわけですが、まさに地球温暖化の現在から未来を
見据えた内容と言いますか。物語的にはSFでありファンタジー。そして、
とにもかくにも漫画的。リアリティよりも、「なんでもあり」の世界を楽しむ
ように作られています。だからSFなんだけれど、オカルトとかもあって、
科学的に説明できないことばかり。超人的な登場人物達、絶対死ぬだろ!
と思っても、次のシーンでまた出てきたりして、本当、漫画世界ですよ。

國子とモモコの関係がいいですね。國子はスーパーヒロインです。
他の登場人物も、最初は憎たらしいと思っても、なんか読んでいるうちに
感情移入してきてしまいます。あ、でも涼子はちょっと・・・

人にお薦めできるかというと、何とも微妙というか、評価が分かれそう。
面白いことに間違いはないんですけどね。

アニメ化もされるということですが、はたしてどうなるのか!?


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