天狗原から木道に入る。が細い幅板や傷ついている個所もあったりで、気が抜けない。数日前には雨だったので滑る板もあったりで、北アルプスの端っことなるとややメンテが薄い感じ。
花の時期が終わり紅葉に少し早いこの時期は、それでなくとも秘境っぽい当地域では寂しい。道に迷う心配はない1本道です。
帰宅後ネットで見ると、このあたりはワタスゲの群生地で初夏に再訪したい衝動に駆られる。
15時前に山荘に到着。北アルプスでは一番広い風吹大池だが、再訪の思いを残すため本日は周遊散歩をせず、荷をほどき談話室で時を過ごす。
山小屋で聴く「エリック・クラプトン」!
なってこった!動けない。消毒液の向かいに陣取り、結局夕飯の18時までクラプトンとジャズに浸っていた。久しぶりに綾戸智恵も聴けた。
再生機器は(確か)Maxellです。座席には食事用にも畳表が敷いてあり、気持ちの良い空間です。
小屋番の川井さんは全国あちこち、あれこれの仕事をなさってきて、唐松山荘での経験を生かしここのあとを継がれたとか。
とにかく素朴。食事は近辺で採れるキノコや小谷村の里でそろえた野菜などを歩荷し、道をなおしササを切り、傷んだ小屋の修理も自身で木工もお手の物。収容人員25名だったかを一人で運営しています。
本日は12~3名くらいかな? テントは4張り可能。いずれも必ず要予約。
夕食は手作りカレーときのこ汁。宿泊者は大喜びでした。
燕山荘や白馬など多くの大手の山荘とは趣を異にしていました。いわゆる山ガールも見かけなかった。
洗面所はなくテント場の側の水場です。鏡もありません。
撮影者の技術不足で申し訳なく、もっとお若い方です。
前掛けは奥方の手作りで、藍を種から育てておられるそうです。
バンダナを購入。
20時には就寝。翌明け方3時に雨粒が落ちてきた。間もなく激しい雷音。
朝食後、大雨ほどではないがピストンで下る私の不安に、ちょうど買い出しのため里に下山する予定の川井さんが、北野登山口コースを勧めてくだいました。
ロープウエイの往復チケット半券が恨めしかったが、危険回避にはとてもありがたかった。
来年の行程案が頭をよぎる。JRとタクシー利用で北野登山口から山荘へ、風吹大池をゆっくり周遊し宿泊。
2日目、蓮華温泉へ向かうルートで下山開始し、温泉ロッジに宿泊しバスでJR最寄り駅へ。大糸線で乗り換えなしで帰宅。いいね!
しかしワタスゲを見られるコースではなくなると思う。
さて初夏のワタスゲはどうしたものか?
来年のことは体力を確認してから考えよう。今晩はいい夢が見られそうだ。
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