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グーグルアースで見た土性マップ

2014-07-27 21:55:25 | 日記・エッセイ・コラム

ブログに硬すぎる内容で恐縮ですが、放射能除染を考えるには珍しい地図情報と思います。東京電力福島第1原子力発電所から放出した放射性物質(セシウム137)の農地除染に役に立てたい狙いで作成したグーグルアース「表土の土性マップ」です。


農地表土の汚染濃度は環境省が測定した地上1mの空間線量濃度を目安にしPhoto ています。このことは主に土壌科学の調査結果から農地に降下したセシウムは土壌表層5㎝以内に留まっている(固定している)新事実を発見したことにあります。そして、セシウム固定要因は土性と関係があります。土性とは、土壌を構成する粒子(粘土、シルト、砂)の割合を示す土壌の基本的な性質を示す因子です。
つまり...
、土壌が粘土ぽいか、砂ぽいかを示す指標です。セシウムは粘土鉱物に吸着し固定する性質を持っています。この性質は逆に農作物の根や下層に移行が起こり難い性質を持っています。写真は福島第1原子力発電所周辺
です。茶色が特に強い粘土質の土壌です。


土性マップの茶色(強粘質)、オレンジ(強粘質~粘質)、黄色(粘質)はPhoto_2 Photo_3 吸着度(固定)の高い地域です。土性との関係から除染地域の選定、除染方法の選択と適切な土壌改良資材の投入による農地の復元に役に立てたいと考えています。現地の圃場で実際にセシウム濃度の測定を行い土性とセシウム濃度との相関関係を調査する計画です。
左は相馬市、右は南相馬市の土性マップです。土性マップ以外に腐植マップ、ち密度マップ、礫含量マップを作成しました(写真はクリックする拡大します)。


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