けました。 漫才、講談、奇術を交えた番組のトリは三遊亭歌之介(52歳)の落語。時事ネタを交え、額に汗かく大きな身ぶりとたたみかけるような語りで30分間を笑いで一気に 人組の金馬です。あのにこやかな顔としわがれた声で話す年期の入った自然体の落語が聞けて良かった。他に三遊亭馬風、柳家喜多八・・・それぞれの持ち味があり聞くのも楽しいものです。写真は中入りの休憩の場内です。
当日はJRお茶の水駅の聖橋から湯島天神経由で鈴本まで歩いて行きました。文 京区は永井荷風が生まれ育った小石川界隈と並んで湯島界隈も坂が多い街です。この道筋は湯島在住の時に大学に通った通学路で勝手知った道です。清水坂、妻恋坂(妻恋神社あります)、三組坂、中坂をすぎ ると湯島天満宮です。境内の古池は改修されていて石の灯篭と小橋が架かっていました。池の傍に泉鏡花の筆塚があります。湯島天神は泉鏡花の「婦系図」の演劇の脚本で有名になったお蔦と早瀬力の別れの舞台です。歌謡曲「湯島の白梅」でも歌われています。
上野方面に出るために境内の女坂を下るとひっそりとした坂下の路地に三味線の 音でも聞こえて来そうな古い木造の家屋が目にとまりました。すこし歩くと親子三代続く魚屋と魚の味噌漬けの専門店「よろずや」です。今日は店頭にサバの切り身が干してあります。普段は銀だら、鮭、キンメダイ等 が 素材の良さで知られた天神下の老舗居酒屋「シンスケ」。よろずやのサバを使った〆サバで一杯なんと思いながら前を通って甘味処「みちばち」の小倉アイスで一息入れて鈴本に到着。私に とっては慣れ親しんだ散歩コースでした(写真はクリックすると拡大します)