7月20日から1泊2日で私用を兼ねて出かけました。湯村温泉は10年以
上前に会社の仲間とドライブの帰り、ハイキングの帰りに宿泊したことがあ
ります。甲府駅から20分ぐらいで市街地の温泉場で山間の温泉地のような風情はありません。ただ、自家源泉のかけ流しの旅館、ホテルがあります。用事が終わり着いたのが午後7時。早速別館の小さな露店風呂でただ一人で汗を流しました。飲泉もできます。写真は、左が近くの法泉寺、右が国指定重要文化財指定の「塩澤寺地蔵堂」です。鎌倉時代末期の石の地蔵菩薩が安置されています。両方ともりっぱな建築物です。
何度か来たことのある温泉ですが、廃業した旅館が散在。ほとんどが高齢者
向けの施設に転業しています。衰退する温泉地と増える老人施設。過去に天皇陛下が宿泊された常盤ホテルは開業しています。オリンピックを控え栄える観光地と衰退する観光地。人材と知恵の出しどころ。キィワードはお・も・て・な・し かな??
あとはやることもなく部屋で秋の研修会で現地を視察する東日本大震災の放射能汚染地域福島県の除染関係の書物「放射能除染の土壌科学ー森・田・から
家庭菜園までー」を読みました。セシウム137が事故後降下して土壌表層5センチ以内に留まっている(固定されている)こと。その要因が土壌の土性(粘土鉱物)と腐食に大きく関係していること。これは研究成果としてきわめて重要な新事実を発見したことです。除染方法もいろいろな方法があり、どれも一長一短があり、いくつかの方法を選択、組み合わせて行われています。研究者の実証事例をもとに書かれていますが、事故発生後2年4か月たち、新事実が発見され、実証から現地で実践に利用されており、研究者の挑戦と努力が伝わって来ました。写真は山梨の特産品の桃(白鳳)です。好物の桃をお土産に買いました。
甲府駅に戻り、企画展「生誕200年のミレー展(7月19日~8月31日)」を鑑賞しに山梨県立美術館へ。この美術館は1978年の開館に合わ
せてミレーの「種をまく人」、「落穂ひろい」に代表される農民の労働の描写作品を高額で購入して話題を集めたミレーの美術館として知られています。ミレーの作品がたくさん常設されています。今回は企画展として新たに肖像画、自画像、風景画、生活の情景など作品の新たな広がりが楽しめます。パリ郊外のバルビゾン村に移住。この村でルソーと親しく、ずいぶんルソーには助けられました。この企画展は9月10日から10月23日まで府中市美術館で開催されます。
この美術館の正面に山梨県立文学館があります。まだ行ったことはありませ
んが、樋口一葉、井伏鱒二、太宰治、檀一雄、深沢七郎、山本周五郎、芥川龍之介の草稿などゆかりの文献、資料、品が展示されています(写真はクリックすると拡大します)