梅雨明けを待ち夏休み本番前の7月21日(水)~23日(金)に北アルプス白馬連邦の栂池高原(つがいけ)と千国街道の塩の道周辺を歩いて見ようと旅に出かけました。立川発7時50分の南小谷行き特急あずさ3号で大糸線白馬駅(はくばえき)に11時28分到着。
白馬駅前からは残雪が点在する白馬連峰と登山者の登録、雪渓用のアイゼンをレンタルしている観光案内所がアルプスの玄関口の雰囲気を漂わせています。照りつける太陽の暑さは東京と変わりません。やはり暑い! しかし湿気が少ない分日陰に入ると涼しい風が心地よく汗を引きます。ここから宿泊地栂池高原までバスで約30分。スキー場近くのホテルに荷物を預けて栂池自然園へ。明日は千国街道(おたりむらちくにかいどう)の塩の道を歩いて白馬村青鬼集落(あおにしゅうらく)。そして白馬村の大出の吊り橋へ、3日目は秘湯小谷温泉(おたりおんせん)山田館です。
小谷村の栂池自然園は中部山岳国立公園で白馬三山を間近に望む標高1900m~2000mの地点に広がる湿原地帯です。ゴンドラリフト、ロープウェイを乗り継いで終点自然公園駅へ(自然園入園料と往復料金で3300円)。園内1周約5.5K、3時間から4時間のトレッキング。入口の栂池ヒュッテで小休止。おやきで昼食。隣に宿泊のできる村営栂池山荘があります
あいにく夏の午後は雲と霧に隠れて白馬三山と言われている白馬岳(しろうまだけ2932m、杓子岳(しゃくしだけ)、白馬鑓ヶ岳(しろうかやりがたけ、はくばやりがたけ)のくっきりとした山容は見えませんでした。園内は木道を歩きますが途中に結構きつい登り坂もありシニアや足腰の弱い人は要注意です。暑さと登りで息が上がると木陰で小休止。川の水と山からの爽やか風で汗がすーと引きます。
湿原に咲く花々と人気の水芭蕉です。水芭蕉の見頃は6月中旬から7月初旬までで湿原に一面に咲く群落は見られませんしたが、湿原と木道脇の日陰に咲いていました。こんなに間近で見たのは初めてです。葉が芭蕉の葉に似ているので,この名前になりました。 白いのは花ではなく仏炎苞(ぶつえんほう)で,本当の花は中心部の黄色いところについています。写真左からコバイケイソウ、ニッコウキスゲ、シラネオオイ、チングルマ・・・風にゆらゆら揺れている花々は可憐です。
雪渓が目の前に見える一番奥の展望湿原までは行きたかったのですがゴンドラの最終時間(5時20分)に間に合うかどうか心配で今回は浮島湿原までで引き返しました。帰りの木道で見かけた撮影に協力してくれたトンボ君です。 とても入園者が少ない中 帰りの時間と天候を気にしながらのトレッキングでした。次回は千国街道の塩の道から古民家と棚田の山村青鬼集落です(すべての写真はクリックすると拡大します)。