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秋の実

2011-11-27 14:49:13 | 日記・エッセイ・コラム

もう11月も末、朝晩はめっきり寒くなりました。しかし近所の桜、銀杏、楓の木々があまり紅葉していません。最近は地球温暖化の影響かなかなか寒くならないから、木の葉が色を変えるのが遅いのだろうけれど、今年は紅葉する前に青い葉が茶色になって落ちています。京都に旅行に出かけた友人も今年の紅葉は良くないと話していました。大学のテニスコート横の銀杏の大木の下にギンナンの実がびっしりと落ちています。20111119_2 近づいて見ると小粒です。あの独特の臭い匂もほとんどしません。ギンナン拾いの人も見かけません。3月の地震や台風の影響もあったのでしょうか。今年のギンナンの価格が昨年より高めだそうです。ギンナンの殻焼、串焼き。ウグイス色に焼けた熱々のギンナンを噛むとポクりとした歯ごたえの中から、品の良い甘みと不思議な苦みとは湧きでて来る味は絶妙。子どものころに親からギンナンは「食べ過ぎると鼻血が出るよ」。きっと栄養価が高いからだと思いますが郷愁を誘うギンナンは好きです。

構内の花梨(カリン)は今年も黄色い大きな実が生っています。Imgp3123 20111119 実が堅いので外目には熟成度が分かり難いのですが風の強い日の翌日などに突然落下します。昨年は3つ見つけましたが捨てるのももったいないので花梨酒にしました。写真は家内が買い物の途中に見つけた花梨です。葉が落ちた寒々しい枝に鮮やかな黄色い実が落ちるまでの楽しみです。

赤い烏瓜。近所のお寿司屋さんから20年ぐらい前に頂いた種を自宅の庭に蒔いた烏瓜です。Imgp3065 20111119_2_2 毎年夏に蔓が成長して秋に赤い実が成ります。子どものころの記憶が甦るちょっと懐かしさを感じる赤い実です。玄関先や出窓に置いています。広辞苑を引くと果肉は荒れ止めの化粧水、種子は薬用・食用。塊根から採った澱粉は天瓜粉(てんかふん)の代用として、生薬の土瓜根(どかこん)の代用として黄疸・利尿。採乳剤などの薬用効果があります。

今は落ち葉と聞くとつい、放射線量を考えてしまう親子連れ。子どもが落ち葉と遊べないとは、なんと言うことが起きたのだろう。出窓に幼稚園に通う孫娘が拾った板切れの上にのせた落ち葉、どんぐり、松ぼっくりを見ながらなんとも言えな気持ちになります。どうもいろいろなことを考えさせる秋です(写真はクリックすると拡大します)


上高地旅行(その三)

2011-11-19 14:21:58 | 旅行記

3日目の午前中は河童橋から梓川沿いを歩いて5分の小梨平のキャンプ場へ。Imgp2731 Imgp2735 眼の前に穂高連峰の岩壁を望む別天地でお気に入りの場所です。カラマツ林の中にテントが二張り。2年前に2週間単身でテント生活を楽しんでいた大阪高槻市在住のOさんを思い出します。Imgp2732_3 Imgp2734_2 オレンジ色のテントが見当たらないので今日は来ていないようです。昨年出会った東京大田区在住のTさんご夫婦は30年以上毎年春と秋に来ています。電話で90歳を超えたご主人が足を痛めたと聞いていましたの心配していましたが10月19日~22日に来られと聞いて安心しました。私は25日~27日で今年はお互いの日程の関係で会えずに残念でした。

ベンチで休んでいるときに隣のご夫婦と交わした話ではお住まいは兵庫県の神戸の方で定年退職したご主人が車を運転して全国を自由気儘に旅をしています。上高地は3回目だそうです。Imgp2639 Imgp2670 宿泊は道の駅で駐車して車中泊します。時間を気にせずに自由に移動できるのが良い。食事、買い物、お風呂もあるので便利だと話していました。体格の良い奥さんは足が弱いのですが車に乗るのは全く苦にならないので車の夫婦旅行が生きがいだと話していました。これからどこへ行くのですかと聞くと高山経由で世界遺産の合掌造りの集落「白川村」に行き、帰るとすぐに四国に行くと元気な声が返ってきました。Imgp2672 写真は観察用の首輪をつけたおサルと古木の苔、上高地には少ない紅葉です。

上高地はリタイア世代のみならず大きなリックサックを背負った登山者から若者世代、中年世代まで多くの人が訪れます。ただ子どもはとても少ないです。上高地は子どもにとっては遊ぶ施設が何もないところ。ただ雄大な山と澄んだ水を眺め美味しい空気を吸って歩くところです。自家用車の乗り入れは禁止。沢渡(さわんど)で車を駐車してシャトルバスに乗り換えて来ます。上高地での一期一会。人と人との出会いに旅の思い出が刻まれます。今年の上高地旅行はこれで終わります。11月15日は閉山式。冬の登山者相手の山小屋以外はすべての宿泊施設は来年の春まで休業します(写真はクリックすると拡大します)


上高地旅行(その二)

2011-11-14 11:15:31 | 旅行記

宿泊先の五千尺ホテルは玄関を出ると河童橋という立地の良い場所にあります。Imgp2694 明治の初めに上高地から穂高、槍ケ岳を目指す登山者の宿として開業した最も古い宿です。当時は木造平屋でしたが現在のホテルは4階建て。部屋は洋室が多いのですが和室が数室あります。畳のある部屋の方が落ち着けるのとベランダからの景色が良いので4階の和室(401号室)に泊まります。食事は洋食が基本で2階のダイニングルームでいただきます。Imgp2690 Imgp2701 宿泊客は定年退職した様子のご夫婦が多くみなさん食事を楽しんでいいます。向かいの席に背広とネクタイを着用した眼の不自由なご主人と奥さんのご夫婦は三十年以上の常連だと聞きました。写真はベランダから撮った早朝6時前後の日の出の穂高連峰と焼岳です。気温がマイナス10以上に下がったそうです。

2日目は明神経由で氷壁の宿徳澤園までの往復コース。9時に出発して4時頃戻るのんびりウォーキングです。往きは梓川左岸(上流方向)を歩き明神館で小休止。Imgp2531 Imgp2535 目的地の徳澤園で昼食休憩。帰りは吊り橋の新村橋を渡り梓川の右岸に出て林道を歩いて明神池のそばの嘉門次小屋で休憩。林間を歩いて河童橋に戻り、小梨平キャンプ場に行くのがいつものコースです。水と風の音、木々の匂い嗅ぎながら雨上がりの湿った道をゆっくり歩きます。30分ほど歩くと明神岳(2931m)が見えてきます。明神館を過ぎると人がめっきり減ります。写真は明神岳です。

Imgp2564 Imgp2567 徳澤の近くまで来ると冷え込みで山頂付近の木々に白い霧氷が出来ています。12時に徳澤園に到着。徳澤は明治の初期、上高地牧場として開拓されたところで牧場の番人の山小屋として誕生して今も登山基地、散策の休憩地として利用されています。井上靖の小説「氷壁」の舞台になった前穂高岳東壁が眼前に迫ってきます。

Imgp2595_2 Imgp2607_2 ハルニレが点在する草地にテントが一張り。草地の真ん中にImgp2619_2 お土産にブルベリージャムと水泳の水着等を入れて持ち歩くのに手ごろな徳沢園のネーム入りトートバックを購入。 食後に陽だまりのベンチでしばし休憩するのが至福の時間。また来て良かったと感じる時です。自分の健康と体力のバロメーターだと思っています。

10分ほど歩くと吊橋の新村橋です。Imgp2629_2 橋の上は前穂高岳東壁の絶景ポイントで厳しい姿が迫ってきます。今度は梓川左岸(下流方向)を河童橋を目指して戻ります。嘉門次小屋へ行く途中の林道で猿の家族に遭遇。子ザルはじゃれ合っていましたがボスザルは悠々と横を通り過ぎていきました。Imgp2679 Imgp2677 夕方4時に河童橋に到着。山腹にすこし雲のかかった穂高連峰を眺めて今年の徳澤ウォーキングは無事終えました(写真はクリックすると拡大します)


上高地旅行(その一)

2011-11-04 13:40:20 | 旅行記

今年も2泊3日の秋の上高地に行って来ました。夫婦ともにく再訪できた喜びの旅です。Img_0008 Img_0006 槍ケ岳と穂高連峰は家内の青春時代の思い出の山。モノクロ写真は当時(50年ぐらい前)の大正池と穂高連峰です。散策途中に挨拶を交わすシニア世代の方で昔登った山の懐かしさに上高地に来たと話す人が結構います。今は登れぬ山を見て昔を懐かしむ。きっと山から元気をもらうのでしょう。上高地がシニア世代のリピータが多い理由かもしれません。今年は残念ながら穂高に雪がなくカラマツの黄葉の色付きも良くありません。初日は雨模様、2日目曇りのち晴れ、3日目晴天。

12時に五千尺ホテルにチエックイン。昨年昇進したソムリエ兼ダイニングルームのフロアマネージャのSさんが喫茶ルームで忙しそうに働いています。ホテルの傘Imgp2453 を借りて梓川の右岸(下流方向)を15分ほど歩いて上高地温泉ホテルの天然温泉へ立ち寄り湯に行くのがいつもの初日のコースです。朝早く自宅を出て鉄道とバスを乗り継いで5時間半。疲れが取れます。写真の落ち葉は露天風呂に浮いていた落葉をなんとなく拾って撮った写真です。

湯上りにビン牛乳を飲んで川沿いを歩いて穂高橋と田代橋を渡ると今度は梓川の左岸(上流方向)から戻ります。橋の下を流れる梓川はいつ見ても心安らぐ流れです。Imgp2480 Imgp2493 Imgp2503 田代橋の下の水辺は15年ぐらい前に初めて娘と来た時に昼食タイムをとったところです。その娘も結婚して6歳の女の子がいます。元気な孫との上高地旅行が実現したら家内は大喜び。楽しみです。あいにく山は雲に隠れて見えませんがカラマツ林の落ち葉の道を河童橋まで戻りました。

Imgp2523 Imgp2522 晴れていればお気に入りの小梨平のキャンプ場に行きますが今日は取り止めてホテルに帰ると部屋ではいつものように家内が絵葉書を書いていました。写真は二日目の早朝の焼岳(2455m)です。朝5時起きて洗顔を兼ねた風呂に入り夜が明けるのを待ちます。この日の最低気温はマイナス10度。湯冷めしそうなので横着して4階の部屋のベランダから撮りました。ご存知のように大正4年に爆発して大正池をつくり今も噴煙を上げている活火山です。河原と河童橋の上で写真を撮る人がいます。上高地の1日が始まりますImgp2517 Imgp2528 Imgp2516 (写真はクリックすると拡大します)