もう11月も末、朝晩はめっきり寒くなりました。しかし近所の桜、銀杏、楓の木々があまり紅葉していません。最近は地球温暖化の影響かなかなか寒くならないから、木の葉が色を変えるのが遅いのだろうけれど、今年は紅葉する前に青い葉が茶色になって落ちています。京都に旅行に出かけた友人も今年の紅葉は良くないと話していました。大学のテニスコート横の銀杏の大木の下にギンナンの実がびっしりと落ちています。 近づいて見ると小粒です。あの独特の臭い匂もほとんどしません。ギンナン拾いの人も見かけません。3月の地震や台風の影響もあったのでしょうか。今年のギンナンの価格が昨年より高めだそうです。ギンナンの殻焼、串焼き。ウグイス色に焼けた熱々のギンナンを噛むとポクりとした歯ごたえの中から、品の良い甘みと不思議な苦みとは湧きでて来る味は絶妙。子どものころに親からギンナンは「食べ過ぎると鼻血が出るよ」。きっと栄養価が高いからだと思いますが郷愁を誘うギンナンは好きです。
構内の花梨(カリン)は今年も黄色い大きな実が生っています。 実が堅いので外目には熟成度が分かり難いのですが風の強い日の翌日などに突然落下します。昨年は3つ見つけましたが捨てるのももったいないので花梨酒にしました。写真は家内が買い物の途中に見つけた花梨です。葉が落ちた寒々しい枝に鮮やかな黄色い実が落ちるまでの楽しみです。
赤い烏瓜。近所のお寿司屋さんから20年ぐらい前に頂いた種を自宅の庭に蒔いた烏瓜です。 毎年夏に蔓が成長して秋に赤い実が成ります。子どものころの記憶が甦るちょっと懐かしさを感じる赤い実です。玄関先や出窓に置いています。広辞苑を引くと果肉は荒れ止めの化粧水、種子は薬用・食用。塊根から採った澱粉は天瓜粉(てんかふん)の代用として、生薬の土瓜根(どかこん)の代用として黄疸・利尿。採乳剤などの薬用効果があります。
今は落ち葉と聞くとつい、放射線量を考えてしまう親子連れ。子どもが落ち葉と遊べないとは、なんと言うことが起きたのだろう。出窓に幼稚園に通う孫娘が拾った板切れの上にのせた落ち葉、どんぐり、松ぼっくりを見ながらなんとも言えな気持ちになります。どうもいろいろなことを考えさせる秋です(写真はクリックすると拡大します)