日向ぼっこ残日録

移り気そのままの「残日録」

素晴らしいかな、映画

2006年03月31日 18時49分21秒 | 気まま日記
HDに貯まってきた映画を整理(消去)しました。残った中に、なんと掘り出し物がありました。「ストレイト ストーリー」(1999年、アメリカ)です。監督は「デビット・リンチ」(人間の心の淵を暗く、冷たいタッチで描くことで有名)なので、心配しましたが、なんと全く違う作風で驚きました。心を描いているんですが、なぜか、ほのぼのしてくる不思議な魅力をもっていました。近年稀に見る傑作と言っていいでしょう。主演は、「リチャード・ファーンズワース」です。彼は、長くスタントマンを勤めていて、「ジョン・ウェイン」の影の代役として有名だったんですが、「セリフのついた役」は、50歳を過ぎてからという遅咲きです。
物語は単純です。年老いた弟が、長く仲違いしている兄の病気を聞いて会いに行くというだけです。杖を左右2本も、つきながら歩くという、老いぼれた老人(トラクターから降りるしぐさは、本当に演技なら素晴らしい)が、500Kmも離れた場所に行くことにするんですが、なんと、乗るのは草刈り機を引くための小さなトラクターです。延々と続くトウモロコシ畑の中の道を行きます。10日もかけて、野宿や軒先を借りたり・・・・。道中の幾つかのエピソードと主人公のセリフが胸を打ちます。
こんな映画は見たことがありません。素晴らしい。いくつかの大作も見ましたが、この単純な題材を、この作品に仕上げた監督の力量に敬意を惜しみません。
大きな、大きな「映画賞」を差し上げます。生きていて良かったです。

今日から、セ・リーグも開幕です。もうすぐMLBも開幕です。忙しい(チャンネルが)季節がまた巡ってきました。一喜一憂しましょう!


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