本校の選択授業の中には教科書のない授業もあり、その時の担当者が前任者の培ったノウハウを生かしつつ、自分なりの教材を開発して独自カラーを出し、そして次の担当者がそれまでのノウハウを継承しつつ、独自カラーを加味する・・・。こんなことを繰り返しながら、教科書のない科目は、1996(平成8)年の総合学科スタートから今日までなんとかやってきたと思われる。
本日トライした独自教材は「関西私鉄大手5社の広報誌を徹底比較」するというもの。その内容がどれだけ生徒たち若者の心をとらえ、その地域に行ってみようかな、その店に行ってみようかななどと思わせるかがキーポイントとなる。
ちなみに「阪急」の「TOKK」は自分が崇禅寺駅にてゲット。「近鉄」や「京阪」の「KPRESS」は同僚に依頼。「南海」の「NATTS」と「阪神」の「ホッと!HANSHIN」は生徒が通学時にゲットしたものだ。班で回し読みしたこともあり、それぞれ8部を手に入れてもらった。
「表紙」「色彩」「イラスト」「内容」などいくつかの分野に分けて5段階評価をして総合点で一番高い私鉄を聞いたところ、担当者にとってはマジで予想外な答えが返ってきた。
現在、自分が担当している若者たちの支持をもっとも集めたのは、地元「阪急」ではなく「南海」の「NATTS」であった。
表紙に「おかげさまで200号」とあるようにひと区切りの記念号で、より力を入れて編集されたのだろうか。生徒たち若者、特に女子生徒の支持を得た「NATTS」の何が魅力的だったかを追究すべく、隅々まで目を通すのが楽しみだ。