雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

Step4・5 デジタル現像からトーンカーブ調整(私の画像処理)

2013年07月05日 | 画像処理のはなし
この記事は天体写真の「画像処理」について、
私の場合の手順・方法を紹介させていただいています。
取り立てて極意のようなものも無い中、心苦しくも連載7回目になります。
(これまでの記事は 左サイドバー カテゴリー 画像処理のはなし よりご覧ください。)

Step 4 デジタル現像
使用ソフト ステライメージ7

今では気にしませんが、最初なんでこれが「デジタル現像」なんだと思いました。
天体写真で記録される光の強さは、かすかな星雲にくらべれば
”はとてつもなく明るく「ちょうちんに釣鐘」「月とスッポン」の比でも足らず、
このため星雲を基準にレベル調整を行うと、星はすべて飽和して
天にあいた穴』状態になってしまいます。(今でも私の作品の大半がそうです。)
ステライメージ7で「レベル調整」を実施したところ。
(明るいところが飽和して表示されてますが、輝度データはそのまま保持されています。)

モニターやプリントでは、限られた輝度差しか表現できないため、
デジタル現像」では明るい”星”には輝度差を圧縮して割当て、
残りの多くを主要な暗い星雲に割り振るという”えこひいき”を、
見方によってはインチキをやっています。
「レベル調整」後の画像を「デジタル現像」処理まで行ったところ。
(効果歴然!ただ明度を下げて、暗くしただけではありません。)

私の「デジタル現像」は簡単。
レベル調整: デフォルト(「レベル調整」時の設定値)のまま
ガンマ調整: デフォルト(”1”)のまま・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(注)色彩強調マスク: 一時使っていましたが、星の周囲が色づいたり副作用があるため
現在は使っていません。
色を鮮やかにしたいときは、最終段階でcanonD.P.Pの「彩度」で調整しています。

Step 5 トーンカーブ調整
使用ソフト ステライメージ7
「明度」「コントラスト」「色合い」など、全てに影響する処理工程。
自由度が高いだけに泥沼化し、やり過ぎると画像が荒れて台無しに。
以下は、今年撮影した銀河の「トーンカーブ調整」の実例です。

左から「レベル調整後」・「デジタル現像後」・「トーンカーブ調整後」
(各画像をクリックすると、全体画像が表示されます。)




私の「トーンカーブ調整」の基本は
① まず、チャンネル[RGB]のトーンカーブ調整 を行う。・・
②背景のレベルを[R][G][B]にポイントを打ち、そろえる。
③無理のない範囲で主要な部分を持ち上げる。・・・・・・・
④必要により高輝度レベルにポイントを打ち、飽和を抑制する。
といったところでしょうか。
迷いすぎて、泥沼にはまらないように、途中での「保存」もお勧めです。


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撮影の手順も忘れてしまいそう。
ほんとはこんな時に機材のメンテナンスでもやればいいんだろうけど・・

雲上(くもがみ)
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