雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

短時間露光だけのオリオン大星雲(南部)

2023年12月24日 | 天体写真(星雲・星団)
前回記事の4日夜の2タイトル目になるきりん座のIC342銀河の撮影を終えたのは、
日が替わった5日の午前1時過ぎ。
次の3タイトル目に何を撮るかですが、早朝の薄明が始まるのが5時12分ですので
十分な時間があるのですが、問題は3時ころから雲が出てくるという予報。
そこでいつ曇っても無駄にならないようにと、冬の定番オリオン大星雲
多段階露光のための短時間露光だけを撮ることにしました。
それも ASI533MCで南部・北部に分けたモザイク撮影で。
ステラショット用に作成した533MC用導入Map (鏡筒はR200SS+PH(fl=760mm)

多段階露光としては3段階とし、Gain150で短時間露光を30秒・90秒に。
長時間露光としては(この時点では、いつになるかわからないけど・・)6分露光を予定しました。

まずは高度の低い星雲南部から撮影を開始。
30秒・90秒の露光を各20枚づつ順調に撮影を完了。
2時半ごろには北部を導入して、撮影はステラショット2まかせにして
寒い趣味部屋を退避してコタツでぬくぬく。
しばらくして戻ってみると、いつのまにか雲が出たようでステラショットが撮影を中断していました。
雲は北部の撮影を開始してからじきに かかったようで、
その後も粘ったのですが結局あきらめて3時前に撤収しました。

雲がかかる前の星雲南部の30秒・90秒露光の画像だけで処理してみました。 ↓
 短時間露光で撮ったオリオン大星雲(南部)  (オリオン座) 
( 元画像の 60%に縮小 ほぼノートリミング )
(  上 が 北 になっています )
撮影DATA : 2023/ 12/ 5 01:23’~ Vixen R200SS(コレクターPH) (合成fl=760㎜)
露出 30秒・90秒 × 各20枚 (Gain150) LPS-D1フィルター ASI533MC Pro(冷却-10℃) タカハシ EM-200 Temma2M  
ステラショット2(導入・撮影・オートガイド) ステライメージ9(画像処理)
ダーク・フラット処理はまじめに行っています

30秒露光、90秒露光だけで処理した画像はこちら ↓
短時間露光としては長すぎたようで、30秒露光だけでも星雲周辺の青いガス雲を浮かびあがらせることもできるほどでした。
30秒露光画像ではこの星雲を光らせているトラペジウム星団が見えています。

雲がかかってまもなく撤収するころに撮った「只今撮影中ショット」になります。 ↓
( 鏡筒の向いた方角に見える小さなが今回の撮影範囲です )
2023年12月5日 2時49分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8)30秒×6枚 ISO1600 
ソフトフィルター使用 kiss DX(SEO-SP2) 三脚固定撮影


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結局この夜は星雲南部の短時間露光しか使えませんでした。
長時間露光を含めて、モザイク撮影が完成するのはいつのことやら
と思っていたのですが ・・ なんと4日後に撮影することができました。
これまでで一番のオリオン大星雲となりましたので、後程。

ここ数日で一気に冬景色に
積雪は40㎝程度ですが 湿った雪でスノーダンプで運ぶのが大変でした。


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