雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

つかの間の月 と 暈(かさ)

2015年03月01日 | 天体写真(月・惑星・彗星)
昨日は移動性高気圧が通過したにもかかわらず、パッとしない天気でした。
GPVの雲予報では夕方から雲に覆われるということで期待はしていなかったのですが、
夕方になっても上弦過ぎの月がまだ見えていたので、月だけでもと思い設営しました。
月の撮影はオートガイドが不要なため、設営は楽です。
月が無くても、全天うす雲で星の撮影ができるような空ではありませんでした。

月の全景写真なら薄雲があってもなんとかなります。
上弦過ぎの月
撮影DATA: 2015/ 2/ 28 19:50’頃~ VixenVC200L(f=1,800mm F
露出1/80秒×24 枚 AviStackでコンポジット  ISO 400 kissX2 EM-200USD赤道儀 
薄雲で月の明るい面がにじんでいます。

上の画像では拡大しても30%までですので、等倍のトリミング画像も。
月面北部

コペルニクス付近

月面南部

こんなひどい空でも24枚の撮影枚数とAviStackのおかげで、それなりに細部が。

短時間で撮影を終えて10分後くらいにはもう月はおぼろに。

いずれも、TAMRON Zoom(f=17mm F2.8)kissDXで撮影
これまでにも見た事はあるのですが、写真でとるのは初めての「月の暈(かさ)

理屈はわからないのですが、この暈(かさ)の大きさは約22度(半径)と決まっているそうです。

この夜は設営から撤収まで2時間足らずでした。


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移動性高気圧の通過でも晴れないとなると・・
3月も例年通りだとあまり期待できません。

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8 コメント

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一応撮影 (さすけ)
2015-03-01 07:59:58
2月は「一応撮影した」の月でしたね。
普段は見向きもしない空でも貴重品だったと・・・

月の暈ですか・・。さすけも同時刻あたりで見たんだけどな~。そもそも「月の暈」なんて知らなかった。

木星も近くにいましたよね。
返信する
まともな星空忘れちゃった (雲上(くもがみ))
2015-03-01 09:57:26
さすけさん 2月まともに晴れたのは満月の夜だけでした。(笑)
まともな星空忘れちゃいましたね。
「月の暈」は上空の氷のつぶに月光が屈折してできるそうです。
そういえば昨夜は短時間だったけど、機材がとても冷たかったです。
木星も と思ったのですが、まだ屋根で見えませんでした。

前記事コメントでのステラナビへの画像取り込みですが、
あまり広いエリアだと星数が増えすぎて位置合わせが
うまくいかないのではと思います。
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Unknown (おりおん)
2015-03-01 16:07:51
そちらはまだ春遠しですか。
こっちは黄砂がすごいです・・・。
それにしてもAviStackでの月画像、いいですねー。
月面のような大きな面積の対象にはRegistaxよりもこちらがいいと聞いたことがあります。
こういう月を拝見すると「久しぶりに撮ろうかな」と思いますよ。
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上弦の月はよく撮るけど・・ (雲上(くもがみ))
2015-03-01 16:45:13
おりおんさん 星の撮れる日数でいうと3月もまだダメなんですよね。
晴れているのに黄砂や光害できれいに撮れないというのもつらいですね。
惑星の場合はRegistaxを使う事があるのですが、月はAviStackが向いていると思います。

月の写真はなぜか上弦の頃が多いのですが、
考えてみたら月が沈むまでの時間つぶしなんですね。
下弦の月は高くなったら撤収でしょうし。(笑)
返信する
Unknown (テナー)
2015-03-01 22:21:04
こんばんは
機材設置場所付近に雪はわずかで春近しと思わせますが
まだまだですか?
雲上さんの月のショットは新鮮さを感じますね。
メリハリのある綺麗な月面になりますね、ソフトの違いですか。
月の暈の半径は22度、目から鱗、後でウィキペディアで調べてみます。
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はじめまして (大野博文)
2015-03-01 23:17:09
こんばんは
オートガイダーを検索していて偶然雲上さんのブログを見つけて3時間ほど読みました。大変勉強になる内容でしたのでお礼の言葉を一言と思いコメントいたしました。私は39年前に高橋のTS65P型赤道儀を購入、手動ガイドから始まり30年前にJPとMT-160を購入彗星や星雲星団、惑星、それに月の写真を撮っています。今後時々寄らせていただきます。FBに最近撮った写真UPしていますが、フイルム時代の方が出来が良いのは歳のせいですかね。
返信する
大雪の心配は無くなりましたが・・ (雲上(くもがみ))
2015-03-02 00:10:46
テナーさん こんばんは。
もう大雪の心配はないのですが、星が見れる天気はやはり4月まで待たないと。
薄雲を通しての月はコントラストに欠けますが、多少のゆらぎはAviStackがカバーしてくれます。
月の暈(かさ)の半径なんで22度なんでしょうね?
返信する
はじめまして (雲上(くもがみ))
2015-03-02 00:22:23
大野博文さん ブログ閲覧ありがとうございます。
わたしはずっと昔、高橋90Sのノータッチガイドから天体写真はじめました。
フィルムでの結果が思わしくなくてすぐ止めちゃったのですが・・
わたしには色々できる今のデジタルの方が性にあっているようです。

オートガイドの方はたわみ防止でタカハシ純正の鏡筒バンドに変えたのですが、
雪国の冬の悪天候で検証の機会がほとんどありません。
たわみによる流れや、いまいち原因が特定できないブレなど
引き続き検証して記事に掲載予定です。
また訪問していただけたら幸いです。
返信する

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