雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

フニャフニャベランダで、ラブジョイ・アイソン彗星を撮る。(17日朝)

2013年11月18日 | 天体写真(月・惑星・彗星)
ここにきてやっとアイソン彗星が成長してきたとの情報が。
他の方の写真を見るにつけ、撮りたくてしょうがなかったのですが・・
天候の他にも、高度が低くなって北極星なしの玄関前でも無理です。
となれば2階の「フニャフニャベランダ」しかないと考えました。
なぜフニャフニャかというと、瓦屋根にのっけてあるだけで
人が上がると薄い底板がしなるのです。
(写真はめずらしく晴れた17日撮影のもの。この朝やっと撮影する事ができました。)
結局2階ベランダで撮影する事にしたのですが・・その苦労話はあとで。

16日朝は徹夜して待ったのですが天候が悪く撮影できず。
翌日は天候に恵まれたのですが、満月に近い月明かり(ラブジョイ彗星)と
薄明開始時の高度14度(アイソン彗星)という悪条件の中での撮影となりました。

以下は、2晩徹夜で朦朧(もうろう)とし、画像処理もどうやったか覚えていない画像です。

ラブジョイ彗星(C/2013 R1) 2013.11.17am
( 画像クリックで恒星位置を基準にコンポジットした画像が見れます。) *周囲をトリミングしてあります。
撮影DATA: 2013/11/17am 03:21’~04:17 CanonNFD400mmF2.8(手製絞りF4相当)
露出 30秒×20枚+45秒×40枚  ISO 2500 LPS-P2FIL Cooled 60D (気温6℃ 冷却オフ)
EM-200USD赤道儀 ステライメージ7 FlatAide

画面全体が満月に近い月明かりで青くカブっていました。


アイソン彗星(C/2012 S1) 2013.11.17am
( 画像クリックで恒星位置を基準にコンポジットした画像が見れます。) *周囲をトリミングしてあります。
撮影DATA: 2013/11/17am 04:45’~05:30 CanonNFD400mmF2.8(手製絞りF4相当)
露出 30秒×56枚  ISO 2500 LPS-P2FIL Cooled 60D (気温6℃ 冷却オフ)
EM-200USD赤道儀 ステライメージ7 FlatAide
アイソン彗星のクローズアップ(等倍)画像です。
中心核は非常に明るく、導入時のTST撮影では星と区別できませんでした。
尾は長いものの淡くて、月の高度が下がる一方で
撮影時の彗星の高度は10°~20°と低く、5時前の薄明の始まりと重なって
撮影には厳しい条件でした。
画像反転するとかすかな尾が長く伸びている事がわかります。

月明かりと高度の低さから、露光時間は30秒となりました。
また北極星の見えないベランダ設営の極軸設定精度では
R200SSは無理と考え400mm望遠レンズとしました。


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こんどアイソン彗星に会えるのは太陽を無事通過した後。
無事通過できても、冬型の天気になれば
もうお会いできないかも知れません。

雲上くもがみ
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これ以降は「フニャフニャベランダ」での撮影に挑んだ記録です。
(興味のある方だけご覧ください。)

15日はベランダで設営して待ったものの日が替わる頃 雨となり、
雨が上がって雲が切れた頃には薄明が始まっていました。
16日朝方、雲の切れ間より見えたオリオン座とベランダに設営したR200SS。
( すごく明るい星はおおいぬ座のシリウス。)
R200SSでは、床の振動でカメラのモニタがゆれて見にくく、
バーティノフマスクの数秒の試写でもブレて写っていました。

( 中央の低い位置の星はスピカ )
やっと東側の雲が切れた頃には空が明るくなりだしてきました。
1日目の徹夜でわかったことは、予想以上に床がゆれる事と、
狭くてR200SSを設置すると移動が大変なこと。

幸運にも明けて16日は昼間から晴れ、夜も良さそうという事で
昨夜の教訓から対策を考えました。
赤道儀操作時は、直接床にのらずに渡した板の上で。
(しかしこれは夜に試して、まったく役に立たない事が判明。)
もう一つは、カメラの操作が室内からできるよう設置場所を上がり口付近に変更。
これが今回の撮影成功につながりました。
上がり口のサッシの天井が低いのが問題で、
何度も頭をぶつけて赤くミミズ腫れになりました。(好きな事をやっている時は痛くない?)
玄関前に比べれば眺望はいい方です。

最後に、今回は短時間露光という事でCooled60Dの冷却は
オフで使用したのですが、デジカメ結露対策で誕生した
乾井 送兵衛”が退屈そうにしていたので
撮影の合間に、ヨンニッパレンズの前面に袋をかぶせ
乾燥空気を送ってもらいました。
(ほんとは、ヨンニッパレンズは手作り露除けフードで大丈夫なのですが、
モチベーション維持は大事なので・・)
コメント (8)
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