雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

「りゅう座銀河トリオ」で、見えてきたもの

2013年06月09日 | 天体写真(系外銀河)
めずらしく晴れの続いた3日の夜、設営はしたものの何を撮るか決めて無かった。
なにかないかとブログを探したところ、「みんなの宇宙(そら)」にも参加していただいている
tantanさんのHPで、最近撮影された「りゅう座銀河トリオ」の画像を見つけました。
tantan さん 撮影ノート 2013. 5.17

「ガイド星図22時」も未作成でしたが、tantanさんの画像では三者三様の銀河がきれいに並んで写っています。
撮影鏡筒はVC-200Lにレデューサで焦点距離1264mm。
これならいつものエクステンダーで拡大撮影すれば・・・と思ったのが大きなまちがい。
冷却CCDで切磋琢磨されているtantanさんだから撮れた画像でした。

わたしの撮った りゅう座銀河トリオ
撮影DATA: 2013/06/03 22時27分~ R200SS+純正エクステンダー(合成f=1500mmm)
露出5分を20枚コンポジット ISO3200 Cooled60D(外気温16℃ 冷却-8℃) EM-200赤道儀 PHD Guiding ステライメージ7 他
中心部のクローズアップ
りゅう座銀河トリオ・・・左からNGC5985(12.0m) NGC5982(12.0m) NGC5981(13.9m)

撮影に当たっては長焦点による”流れ”を嫌って、露光時間を5分と短くしました。
そのままでは明らかな露光不足のため、ISO3200の高感度に設定し、枚数多く撮る作戦でしたが・・・。
結果的には、高感度設定によるノイズ増加及び短時間露光で冷却デジカメのメリットが失われてしまいました。

ガイド星図22時」を追加作成しましたので掲載いたします。
(ガイド星図を使われる場合は、クリックで拡大した後にダウンロードし、A4×2枚印刷。)
りゅう座銀河トリオ(りゅう座)
*星図タイトルに誤記があったため差し替え(07/02)


< 今回の撮影から学んだこと >
冷却CCDに比較すれば、デジ一眼の天体写真への適正はハンディーがある事は明らか。
そのハンディーの克服策としては・・・・・・・・・・・・・・・・
(A).写しやすい(みかけが大きく明るい)対象を狙う。・・・・・・・・・・
(B).総露光時間を増やして、写しにくい(暗く小さい)対象も狙う。

私の場合は最近(B)に偏りすぎている感はありますが、壁が見えてきました。
①小さく暗い対象を写すためには、長焦点で長時間露光する必要がある。
②a. 長焦点になると機材のタワミによる星像の流れが拡大される。・・・・・・
②b. 長時間露光になると機材のタワミによる一枚画像の流れが累積増加。
②c. 露光時間短縮のためISO感度を上げると、冷却してもノイズが増加。・・

やはり”機材のタワミ”を防ぐ対策を実施せねば!


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”機材のタワミ”を防ぐ対策。
すぐにできそうなものからやってみて、結果を報告いたします。


雲上くもがみ
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コメント (2)
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