くまぷーの海外ドラマblog

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あれこれ見ています。

CSI:5 第7話「狼少女」 データ編

2006年05月24日 | CSI:科学捜査班
【CASE ニコール・ジェンセン】
 現 場 :カジノホテルのスイートルーム
 被害者 :ニコール・ジェンセン 17歳
 死 因 :嘔吐物による窒息死
 関連人物:ジャネル・マクリン、ジャネルの父でカジノオーナーのチャーリー・マクリン、
      カジノの警備担当者、ギャビン、ジャネルの友人(ミランダ)
 担 当 :グリッソム、ソフィア、キャサリン、ニック、ウォリック、グレッグ、ブラス
 背 景 :
  カジノホテルで高校の学園祭が行われていたが、その最中にスイートルームでパーティ
  をしていた女子高生ニコールが急死。首に後ろからつかまれたような打撲傷。
  手首にガムテープで縛った痕跡と粘着物。顔に円形状のものを押し付けた形跡。
  嘔吐物が床にあり、目撃者(ミランダ)によると、部屋に入ってきていきなり吐
  いて倒れたのだという。現場に酒類はなかったが、ドラッグをやっていた様子。
  性行為の痕跡あり、レイプかどうかは不明。下目蓋に点状出血、鼻腔に緑の繊維。
  部屋を予約したのはメンバーの一人ジャネルの父で、ホテルのオーナーマクリン。
  ニコールはリムジン運転手の娘で、父親がマフィアとの噂があったことから、仲間
  ではなかったが、ジャネルに頼みスイートに入っていた。ジャネルは行方不明。

部屋を捜索したところ、使用済みコンドームが7枚と、トイレに流した袋詰めのドラッグきのこが発見された。また汚物の形状からニコールは立った状態で吐いたのではなく、横たわって意識のない状態での嘔吐だったとわかった。
そして遺体の鼻にあった繊維と一致するクッションが発見され、それには顔の痕と同じ丸いボタンがついていた。つまりこのクッションが顔に押し付けられ意識を失わされたものと考えられた。
売人の少年ギャビンは、きのこの袋から指紋が検出されたことから麻薬の売買を白状する。しかしニコールには売っておらず、勝手に食べてしまったのだという。
他の出席者の少女たちの手首からニコールと同じ拘束痕と粘着物が発見される。ニコールもほかの少女たちと同様に、パーティの中でセックスのプレイの一環として縛りあっていたためについた痕とわかった。

そんな時、防犯ビデオからジャネルが仮面の男二人に誘拐された映像が発見され、パーティの出席者は知っていて黙っていたことがわかる。
出席者たちによると「騒ぎになるといけないのに、ニコールはきのこでハイになっていたせいでパニックを起こして出て行こうとしたため、黙らせようと押さえつけたのだ」と言う。
なぜジャネルの誘拐を伏せておこうとしたのか・・・・それを命じたのはジャネルの父親のチャーリー・マクリンだった。


【CASE ジャネル誘拐】
 現 場 :ホテルのスイートルーム
 被害者 :ジャネル・マクリン
 関連人物:ジャネルの父でカジノオーナーのチャーリー・マクリン、
      カジノのカード配りの息子ディーン、アルバイト少年、カジノの警備担当者
 背 景 :
  マクリンによると、ジャネルは日常的に狂言騒ぎを起こして父親の気をひこうとする性癖
  があったため、今回もその一種と判断、通報しなかったという。
  しかしニコールの携帯に電話すると、応答メッセージは身代金要求になっていた。
  それでもマクリンは娘の狂言と断言。
  防犯ビデオにはスイートから外に出るジャネルが映っていない。
  誘拐犯の着ていた服と仮面がランドリーから発見。犯人たちはホテルを熟知。
  エレベータから黒い繊維が。

防犯ビデオにジャネルが映っていないのは、カジノの警備担当者がジャネルに頼まれてビデオを工作したからだった。スイートからのエレベーターのモニタ画面には、別のカメラの録画映像を流すようにしていたのだ。警備の男は、小さい頃からジャネルを知っていて想いを寄せていたから頼みを断れなかったと言う。
黒い繊維はウールだったので、出席者の男性のタキシードを調べて浮かび上がったのはディーンという少年だった。彼の父はカジノでカード配りをしておりジャネルとディーンは幼なじみで、ベガスに育つ子供同士の仲間意識が強かった。彼はジャネルの居場所のホテルを供述するが、そこにはすでにジャネルはいなかった。
その潜伏先の部屋にあったルームサービスの皿から検出された指紋と、誘拐に使った仮面のDNAから割り出された別の少年は、1000ドルもらってジャネルに頼まれて手伝ったのだと供述。ジャネルとの関係の進展を期待してホテルに行ったものの、ジャネルはボイスメールを聞くと取り乱し出て行ってしまい、一人で帰ったという。
少年は二人とも「遊び、ゲームだった」と口にし、ジャネルに命じられるまま深く考えずに手伝ったものと見られた。そしてボイスメールの履歴を確認したところ、ジャネルが聞いてうろたえたのは、マクリンが娘をしかりつける内容のメッセージだった。
すべて証拠はジャネルの誘拐が彼女の狂言であることを示していた。ソフィアは「ニコールの死の原因を作ったジャネルなのだから行方を追うべき」と主張したが、捜査は打ち切られようとしていた。

その時、ジャネルの遺体がマッカラン空港近くで発見されたという知らせが入る・・・


【CASE ジャネル死亡】
 現 場 :マッカラン空港近くサンセットロード
 被害者 :ジャネル・マクリン
 関連人物:ジャネルの父でカジノオーナーのチャーリー・マクリン、
      ニコールの父ジェンセン、ジェンセンの妻、ニコールの父ジェンセン
 死 因 :スカーフによる窒息死
 背 景 :
  ジャネルの遺体は、手をスカーフで縛られ、別のスカーフで口をふさがれた状態で、
  車のトランクに入れられていた。検死では吐き気を催す作用の催眠剤が検出。
  マクリンは「さらわれてトランクに入れられた」とジャネルから電話があったが、
  またかと思って信じなかった。

狂言だと思っていた父マクリンも、さすがに死体発見という事実を前にショックを隠せない。遺体発見現場はジャネルが幼い頃にマクリンがよくつれて行ったところなのだという。
しかしジャネルの両親はすでに離婚して、母はパリ、父の後妻はジャネルと年の変わらない若い女性だったことから、ブラスも呆れ顔を隠せない。
ジャネルの足取りを追ったところ、ニコールの父ジェンセンの車に乗り込むジャネルの目撃情報があり、その車内からジャネルのブレスレットが発見されたことから、ジェンセンを取り調べることに。しかしジェンセンは、ジャネルが「償いたい」と言って高価なブレスレットを差し出そうとしたから追い出したのだという。
ジェンセンはかつてはマフィアと関係があったものの、今は足を洗って娘を愛する父であり、ニコールの死に打ちのめされていたところだったのだ。

手を縛ったスカーフを調べたが、検出されたのはジャネルの皮膚と唾液だけだったため、ジェンセンの犯行の線は消えた。そしてキャサリンは手のスカーフの結び目の場所から、ジャネルが自分で口を使って縛ったことに気づく。
ジャネルは幼い頃父親が遊んでくれた思い出に賭けて、最後までトランクの中で、父親が助けに来てくれるのを待ち続けていたのだ・・・・


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ちょうどニコール・ジェンセン殺害が起こる前、グリッソムとキャサリンは昼番の主任エクリーの局長補佐昇進祝いのパーティに出席していた。日頃からエクリーを良く思っていなかったぐりっそむは、ニコールの事件の呼び出しに、これ幸いとパーティを抜け出し、スピーチをキャサリンに押し付けた。
すると、現場で昼番の捜査官ソフィアと一緒に仕事をすることになり、グリッソムはソフィアのユニークさに関心を持つ。
しかしエクリーはキャサリンが希望している後任の主任をソフィアにするつもりであり、キャサリンからも「彼女はエクリーの仲間」だと釘を刺され、CSI内部は穏やかならざる雰囲気に・・・

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【 ト リ ビ ア 】

★ カジノ
パーティの女の子がブラス警部に向かって「カジノって映画見た?」と言っているのは、マーティン・スコセッシ監督の「カジノ」。主演はロバート・デ・ニーロで、ジョー・ペシはデニーロの相棒だが、マフィアに飲み込まれて悪さし放題のニッキー・サントロ役で出演している。
70年代のマフィアが暗躍した時代のヴェガスについて、脚本のニコラス・ピレッジが実話に取材したものを映画化したもの。映画は長いだけで「グッド・フェローズ」のほうが作品としては面白いと思う。それと元になったビレッジのノンフィクションが文庫で出ている。
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★ 摂取薬物
ニコールの体内から検出された薬物は・・・
 ・ シロシビン = マジックマッシュルームの成分(トイレに捨てられてたアレ)
 ・ MDMA(メチレンジオキシメタンフェタミン)= エクスタシーの成分
 ・ THC(テトラヒドラカンナビノール)= 大麻の成分

★ 娘を誘拐されたカジノの富豪
キャサリンがジャネルの父チャーリー・マクリンに対して「通報せずに娘の誘拐を解決した」という例に挙げたのは、93年に実際にあったカジノオーナースティーブ・ウィンの娘の誘拐事件の話。
スティーブ・ウィンはダークな賭博場だったラスベガスをファミリー向け遊技場へと転換させた人物であり、ドナルド・トランプとはライバル関係にある。そんなジェフリー・アーチャーを地で行く話についてはこちらのページに簡単なまとめが。
スティーブ・ウィンの生涯については暴露本「裸のラスベガス王―スティーブ・ウィンの光と闇
」が出版されている。

★ テレビのアニメ
ジャネルが狂言誘拐の後に潜伏していたホテルの部屋に、警察が踏み込んだ時テレビで流れていたのはカートゥーンネットワークで放送している(日本未放送)「Aqua Teen Hunger Force」。
ハンバーガーやシェーク、ポテトのキャラが繰り広げるおバカワールドなアニメらしい。略して「ATHF」と呼ばれている。

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【 脇俳優チェック 】

◆ニコールの父ジェンセン .... Jonathan Banks
「わんぱくフリッパー」のリメイクでイライジャ・ウッド主演の「フリッパー」で、フリッパーらイルカを狙う悪い密猟者ディック役を演じていた。
70年代からテレビや映画で活躍、「Wiseguy」「シークエストDSV」「エイリアス」などに出演。
「FBI~失踪者を追え4」17話に登場予定。

◆ジャネルを誘拐した少年 .... Matthew Carey
ジャネルの潜伏先のホテルに「ヤレる」と思って出かけていったものの、置き去りを食った「おっぱいとお尻しか頭にない」子。「24」第1シーズンで、ジャック・バウアーの娘キンバリーと、キンバリーの友人ジャネットを誘拐した一味のヤク中男ダン役で1~6話に登場している。

◆ポリグラフの担当技官 .... Kevin Cooney
CSIでは第1シーズン9話「高度3万フィートの密室殺人」で機長役で出演していた。「アリーmyラブ4」5話「人生のレッスン」では、キミーが堅すぎるからとパートナーにせず訴えられた事務所の弁護士役で登場している。
「FBI~失踪者を追え2」2話「聖職への道」では、失踪したヘンリー神父(Hector Elizondo)の主治医役で登場していた。
その他70年代から多くの作品に出演しており、あちこちで顔を見かけている俳優さんかも。

◆ジャネルを誘拐したディーン .... Mike Erwin
カジノのカード配りの息子で、ジャネルの潜伏先ホテルを白状した少年。
「CSI:マイアミ2」24話「CSIの汚名」で、AV女優アシュリー・アンダースの遺体の第一発見者のカップルの彼氏カイル・プレストン役で登場。恋人といちゃいちゃしてるところが台無しになったかわいそうな男、で終わるはずが事件とのつながりが発見されてしまう。
「Everwood」では、エミリーの恋人で事故によって植物状態のコリン・ハート役。
他にはアニメ「TEEN TITANS」、「ジャッキー・チェン・アドベンチャー」などの声優も担当。

◆レックスことギャヴィン .... Seth Gabel
パーティで麻薬の売買をしていたレストランオーナーの息子。
「NIP/TUCK マイアミ整形外科医」では、ジュリアのライフコーチアヴァの息子エイドリアン役で第2シーズンのサブレギュラー。母のアヴァがジュリアの息子マットと同棲するようになり、マットに敵意をむき出しにする。エイドリアンの出生の秘密が2nd終盤のゲロゲロなヤマだった。
「Sex and the City」第5シーズン1話「恋人はNY」では、キャリーたちが出かけた水兵たちのパーティに、かわいい若い水兵役で登場している。

◆カジノの警備担当 .... Eric Lange
防犯ビデオの係の男性。ここまでのキャリアはそんなにチェックに引っかからないのだが、今後時々見ることになりそうだ。
「CSI:NY2」10話、「コールドケース3」18話、「FBI~失踪者を追え3」18話、「ザ・ホワイトハウス6」5話、「ER 12」2話にそれぞれ登場予定。
どれが一番早く見られることになるやら。

◆早番の捜査官ソフィア .... Louise Lombard
オフィシャルサイトあり。
イギリス生まれでイギリスでの出演作が多い。モスクワ劇場占拠事件などをベースにしたロシア映画「大統領のカウントダウン」のヒロインキャサリン役で、ジョン・エイモス(「ザ・ホワイトハウス」のフィッツウォレス)と共演。
「ロード・オブ・ザ・リング」のアラゴルン役で人気が出たヴィーゴ・モーテンセンの、日本では「指輪後第一作」みたいな感じで扱われた「オーシャン・オブ・ファイヤー」では、ヴィーゴ演じるフランクを妨害する英国貴婦人レディ・アン・ダヴェンポート役を演じている。
今後のソフィアの動向だが、2~3エピに1回くらいずつの頻度でサブレギュラーの状態になるようだ。それで現行第6シーズンの最後までは出演している模様。どういうポジションになっていくのか、非常に不安と期待が・・・・

◆カジノオーナーの娘ジャネル・マクリン .... Kate Mara
「CSI:マイアミ3」4話「汚染の輪」では、校内に蔓延するカンニングを阻止しようとして、誤って同級生をしに至らしめてしまうヘッドマスターの娘ステファニー役を演じていた。
「コールドケース」のパイロット「テニスラケット」で、ドラマ内最初の被害者ジル役で登場していた。ベガスにも「CSI:5」で17話に登場予定。「NIP/TUCK マイアミ整形外科医」では、マットのGFだったがレズビアンに目覚めてしまい、しかし男の体が恋しい恋人のためにマットに3Pを申し出るヴァネッサ役。
「Everwood」にもゲスト出演している他、「24」の第5シーズンにも中盤に登場している。
映画ではペ・ヨンジュン主演の「四月の雪」の元ネタ映画「ランダム・ハーツ」でソン・イェジェンの役に当たるKristin Scott Thomasの娘役で登場している。また、「ブロークバック・マウンテン」では「ドーソンズ・クリーク」のジェン役だったMichelle Williamsの少女時代を演じている。
色んな役ができるし、これからかなり注目の若手女優さんだと思う。

◆パーティのメンバーの少女 .... Judy Robinson
「ゲロ」連発でブラス警部を辟易させたブロンドの子。
「ロスト・イン・スペース」のドラマ化「The Robinsons: Lost in Space」でロビンソン一家の娘のジュディ役。映画ではジュディ役はHeather Grahamが演じていた。(ちなみに映画版で「ジョーイ」のMatt LeBlancが演じていたDon Westの役をドラマ版で演じていたのは、今回ディーン役のMike Erwin)
現在はVanessa Williams主演のドラマシリーズ「South Beach」にサブレギュラー。

◆最初の被害者ニコール・ジェンセン .... Danica Stewart
「CSI:マイアミ」第1シーズン11話「吸血の森」で、ヒルにかまれて死亡した少女モデルダラ・ウィンタース役を演じていた。また被害者、しかもまたひどい死に方。

◆カジノオーナーでジャネルの父マクリン .... Jon Tenney
「デスパレートな妻たち」のスーザン役でおなじみのTeri Hatcherの元夫。9年間連れ添って二人の間には一人娘がいる、というなんとなくデス妻の役を連想させる構成。
WOWOWでも放送されていたボチコものドラマ「ブルックリン74分署」では主役のフランク・ドノヴァン巡査部長を演じていたが、ドラマ自体が不振で打ち切られてしまった。
最近では「5人の女刑事たち ザ・ディヴィジョン」の第4シーズン(日本では未放映分)にサブレギュラーで出演したり、Kyra Sedgwick主演の「The Closer」(まだ日本未放送)にレギュラー出演している。
「FBI~失踪者を追え2」では最終話に登場予定。

◆昼番の主任から出世して局長補佐になったエクリー .... Marc Vann
第1シーズン7話「惨劇の家」で初登場したエクリーだが、このところとんと出てきていなかった。第3~4はまったく出演がなかったことになる。ドラマよりむしろ、ノベライズの中でエクリーは会話の中に登場してきて、キャラの印象がそちらで決定づけられてる感じ。
別にそれを取り戻してもらわなくてもいいのだが、第5シーズンではたっぷり出てくることになるようだ。彼が出てくるということは、内部がもめるということなので、結構しんどいシーズンにはなりそうな予感。
「名探偵Mr.モンク」第1シーズン18話(NHK放送順)「スター誕生」では、シャローナの妹ゲイルが小道具のニセのナイフで刺したら、本当に亡くなってしまった男優ハル・ダンカン役で登場していた。
「Malcolm in the Middle」第1シーズン9話では、一家の母ロイスの勤め先のドラッグストアの店長でイヤミなおっさんピンター役。息子たちが店で暴れたのでロイスをクビにしてしまう。
「ANGEL」の第5シーズンにも3エピソードゲスト出演している。

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