くまぷーの海外ドラマblog

海外ドラマを脇役チェックなどしつつ
あれこれ見ています。

コールドケース3 第3話 「ハロウィン」

2007年07月22日 | コールドケース

1978年に息子アンガス・ビストロングが殺害された母親が、息子の手紙を携えて再捜査の依頼をしてきた。アンガスは事件の前に友人のビッキーを車の事故で半身不随にさせ、自分だけは助かったために周囲から冷たい目で見られていたのだが、その手紙によるとビッキーにプロポーズしていたことがわかった。
事故の後ビッキー自身はアンガスを許しており、仲たがいした友人たちとの仲を取り持とうとして映画「ハロウィン」を見に行ったが、その帰りにアンガスは映画館の前で遺体で発見されたのだった。そのため当時は「ハロウィン」の模倣連続殺害犯の仕業と考えられ、犯人のフォスターは裁判前に自殺していた。
映画を一緒に見に行ったのは、当時ビッキーが交際していたBFのクレイグと、友人のドナと、ビッキーとアンガスの4人だった。ビッキーはクレイグにやきもちを焼かせたくてアンガスの車に乗っただけだったのだという。しかしその事故の結果、クレイグは親友だったアンガスを憎むようになったらしい。
しかし当時のアンガスは周囲の冷たい視線にもめげず、ビッキーを思い、事故の原因を追究するために一生懸命だった。アンガスの母によると、当時消防士になろうと勉強を始めていたという。
そんな時、ビッキーの事故の時にビッキーを助けた消防士が、現在はビッキーと結婚して夫になったイアンだとわかるが・・・

---------------------------------------------------------------

ジェフリーズが珍しくサットンに感情的につっかかるので、何事かと思ったら奥さんがらみだったとは・・・。あれはサットンがちょっとかわいそうかも。
ヴェラにしろ、ジェフリーズにしろ、事情を知らないで相手にいきなりつっかかるのは良くないな。ボスやスコッティがぬるくフォローしているけど・・・

アンガスを演じている俳優さんが、WATでも「愛されてるいい子なのに、周囲の悪意で貶められ、結局命を落とす」というやりきれない役を演じていて、のほほんとした甘い笑顔に幸薄さが似合って、哀しくなってしまう。
アンガスが殺されることなく生きていたら、どうなっただろうか。ビッキーはイアンと、愛されてたからで結婚したのではないと知るまでは、ずっとそれなりに幸せだったのだろうに。
デボンのナイフが父親のクローゼットから発見されたということは、父親の方でも息子のナイフを見て疑い、ナイフを隠していざとなったら自分が罪をかぶるぐらいの気持ちでいたということだろうか。一本のナイフが親子関係を二重にも三重にもずたずたにしてしまった・・・
20年近く隔てられた親子が、やっと和解できたラストにはじんとくるものがあった。ほんと、コールドケースはエンディング曲が流れてからが一番いい。

エンディングで、ジェフリーズとアンガスは「戻りたかった一秒前」に戻っていたが、しかしそれは生きているジェフリーズにとっては、決して戻ることのない「一秒前」でもある。
「許せるはずがないんだから」
10年間憎しみに足を縛られてきたジェフリーズが、同じ事故の被害者家族の「あれは事故だった」という気持ちに触れて、ようやく次のステップへと歩みを進めることができた、のかな。
最終的にその境地に達することができなくても、ジェフリーズが少し前に進めただけでいい。

そして、アンガスを通してサットンの気持ちにもちょっと気づくことができたオヤジたち・・・
もうちょっと大人になろうね、みんな。
ヴェラが「俺ってアツくなるかな」って気にしてるとこがちょっとかわいい。
そして多分、サットンとポーカーやってボロ負けして熱くなって、「やっぱりあいつ気にくわねぇ!」ってなったヴェラが見えるようだ。

そういえば、サットンとリリーってほとんどからんでいない。
スコッティが相手してて「相棒」になってるからなんだろうけど。スコッティとしてもまだリリーと元通りではないということなんだろうか。
実際のところリリーがサットンに対してどう思ってるか、全然見えない。ガチンコ勝負するとどっちが勝つかなぁ。というか、このシーズンに入ってのリリーは殻にこもってしまっているようだ。このモヤモヤした感じは果たして解消されるのだろうか。
リリーの心をこじ開けられるのは誰?
・・・いや、カイトは帰ってこなくていいけど。


【 ト リ ビ ア 】

★映画「ハロウィン」
ジョン・カーペンター監督のホラーの傑作。ハロウィンマスクをつけた殺人鬼ブギーマンが次々に人を襲うという、ジェイソンやフレディなどの様式を生み出す原点となった作品。
シリーズは8作目まで作られている。冒頭ビッキーとアンガスたちが見ていたシーンで襲われていたのはジェイミー・リー・カーティス(「ワンダとダイヤと優しい奴ら」「トゥルーライズ」「フォーチュン・クッキー」)。
ハロウィン Extended Edition
ハピネット・ピクチャーズ (2003/10/23)
売り上げランキング: 51432


★ジェフリーズの妻
第1シーズン22話に、「9年前に亡くなった」という情報が出てきて、その後も殺人鬼ジョージにチクチクやられていたが、ひき逃げだというのがわかったのは初めて。
クレジットによるとひき逃げ事故発生は95年ということらしい。


【 脇俳優チェック 】

◆ビッキーを助けた消防士のイアン78年版 .... Tony Daly
「CSI:NY2」8話「悪い賭け」で、ポーカーをやっていていかさまを見破った後、マンションの覗き穴の向こうから発砲され、顔を吹き飛ばされて死亡した男ジョエル役で登場していた。
「PEPPER 恋するアンカーウーマン」の最終13話で、ペッパーとチャーリーの偽装結婚の審査にやってくる捜査官ラッセル役で登場していた。二人を審査するうちにキャシーと接近するようになるが、彼自身は妻に裏切られたばかりで女性の嘘が許せず、キャシーは偽装結婚だと隠すのに苦しみながら惹かれあっていくのだった。

◆アンガスの母 .... Mimi Kennedy
「グレイズアナトミー2」5話「痛みの処方箋」では、イジーの担当で、隣人のテッドに恋したことから彼の命日のたびに入院する心臓発作の患者ヴァーナ・ブラッドリ役で登場していた。
「ダーマ&グレッグ」ではダーマのヒッピーな母アビー役でレギュラー。他に「エリン・ブロコヴィッチ」では水質汚染の被害者ローラ役で出演していた。
「HOUSE」第2シーズン10話、「ミディアム」第3シーズン16話に登場予定

◆被害者アンガス・ビストロング .... Jonathan Murphy
オフィシャルサイトあり。
「FBI~失踪者を追え2」6話「迷える子どもたち」では、親友からレイプの濡れ衣をきせられたせいで、誤解が誤解を生んで殺害されてしまった、失踪者の少年イーサン・ソーヤー役を演じていた。
映画や舞台に着実にキャリアを積んでおり、ノア・ワイリーの劇団「Blank Theatre Company」のメンバーでもある。

◆ビッキーの元彼クレイグ78年版 .... Dave Power
「CSI:NY」第1シーズン23話「この目に映るもの」では、マックの行きつけのカフェのウェイトレスエイミーの兄ジェームズ役で登場していた。エイミーは発砲事件にまきこまれるが、その容疑者を狙撃した銃がジェームズ所有のものだったのだ。
「CSI:マイアミ3」9話「危険な集団」で、人種差別集団の一員としてヒスパニック系などに私的制裁を加える行動を行っていたダリル・モーガン役で登場していた。
「ER」第9シーズン9話「独りぼっち」では、母親が恋人に虐待を受けている息子、ジェレミー役で登場。ジェレミーは二日後海軍に入隊するので、母メロディは恋人の虐待を息子に知られたくない。スーザンがその気持ちを汲んでメロディを拡大解釈な入院させた。
他「ボストンパブリック」など。「CSI:6」21話に登場予定。

◆ニュースキャスター .... Maria Quiban
「ハロウィン」の模倣犯についてのニュースを伝えるアンカーウーマンの映像で登場。
実際に「KCOP News 13」というニュース番組で、お天気お姉さんからサブアンカーにのしあがったという女性で、「24」第4シーズンなど、色んなドラマでレポーターやアンカー役で出演している。
「ミディアム」第1シーズン5話「訪れた危機」に、デヴァロスvsワット弁護士の裁判を報じるレポーター役で登場。もうすぐ放送が始まる「クリミナルマインド」の第1シーズン3話に登場予定。

◆ビッキー78年版 .... Hillary Tuck
10代の頃からキャリアは積んでいるが、日本で放送されているような作品は「ボーイミーツガール」第2シーズンに3エピほど出ているだけなので、あまり知名度はない。
しかしこの先色々出るようなので顔も知られるようになるかも。
「FBI~失踪者を追え3」14話「家族の日々」では、郵便配達員のロージー・ディアスの虐待の通報があったために、ロージーが虐待なんてありえないと思いつつ里子のシャンタルとマルコムを保護せざるを得なかった、児童福祉局のベッキー役を演じていた。
「ドクターHOUSE」第2シーズン22話、「クローザー」第2シーズン12話、「BONES」第2シーズン20話にそれぞれ登場予定。

◆ビッキーの元彼クレイグ現在版 .... Dan Warner
オフィシャルサイトあり。
警官やガードマンの脇役が多い「警官俳優」なので、今回のように心理劇の役はかなりの出世。
「CSI:マイアミ」23話「覆面捜査官の真実」で、冒頭爆破された工場跡で爆発の状況についてホレイショに説明している爆弾処理班の担当官で登場していた。
「CSI:5」6話「青の衝撃」では、西ラスベガス大学の警備員として登場。
「CSI:NY3」16話にポリグラフの試験官として登場予定。

◆ビッキー現在版 .... Caryn West
「ミディアム」第1シーズン10話「再会」で、アリソンが夢の現象について相談したカルドウェル教授の、生き別れの弟ケンの妻役で登場していた。
「クリミナルマインド」第1シーズン3話、「FBI~失踪者を追え4」2話に登場予定。

◆ビッキーの夫で消防士のイアン現在版 .... Gareth Williams
「ドーソンズクリーク」ではジョーイの父親マイク・ポッター役を演じている。第1シーズンでは麻薬の密輸に手を出したことで刑務所に入っていたが、第2シーズンでは仮釈放になり、出演回数も多くなった。しかし町の人々の父に対する心無い噂でジョーイは傷つけられることに。
「CSI:マイアミ2」21話「不倫の方程式」では、セスナ機の墜落事故を検証する運輸安全委員会の調査委員役で登場していた。
「ザ・シールド」では、ヴィックのストライクチームと張り合う潜入チームのリーダーウェーロン役。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« FBI~失踪者を追え!3 ... | トップ | CSI:6 第11話「誰も... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
リリー (スー)
2007-07-23 01:35:57
なんかホントにリリーがあんまり出てこない感じがしますね・・・。
この後バリバリ前にくるのかな?(どういう意味?・笑)
サットンとの絡みも確かにあまりないようだし、最初は「女2人で仲良くやりましょう!」的なセリフがあってもおかしくないかな?と思ったんですけど、そんなこともなかったし。

最後の、やり直せたら・・・のラスト、切なかったですね。
音楽に乗って、しみじみする感じで。
返信する
スーさんへ (くまぷー)
2007-07-29 00:15:53
リリーから、事件とか犯罪とかに対する「怒り」を感じないんですよね~。
一度「森」に持って行かれてしまったせいか。
だから、再びその怒りを掻き立てるような事件が起こらないと・・・って、それはまたリリーにとってはつらいことになってしまうのかなぁ。
サットンと馴れ合うリリーってのも微妙ですけどねー(爆)
返信する

コメントを投稿

コールドケース」カテゴリの最新記事