今年で15年目を迎えるハウステンボスがオープンしたのは1992年。バブル景気の真っ最中に企画+建設され、その崩壊寸前に開園したため、今思えば過剰とも思える施設、備品が目白押しです。(そして創業グループも 10年で崩壊したのですが・・・)
という意識をしたわけではありませんが、先週は雨続きだったので、室内を中心に廻った園内で、『バブル』っぽいものを探してみました。最初に登場するのは、ローマ(ひょっとしてギリシャ)の偉いひとか哲人。立っている場所は、なぜか あるホテルのトイレの前です。今では誰も振り向かないので、肩身が狭そうです。
お次は昼食を頂いた、レストラン。以前はランチタイムでも5000円以下のメニューはなかったので、その格の高さに見合った、ピカピカのシャンデリアの下で今は1500円のランチが楽しめます(天井が高くて、ちょっと暗すぎますけど)。
さてハウステンボスの象徴として、そのゴージャスさが売り物のホテルヨーロッパ。
初めて建物を見る人は、”なんだかアパートの寄せ集め”みたいな建物の外観を見て「どこからどこまでがホテルなの?」と思ってしまいそうです。そう 中庭に海水を引き込んでいる”ロの字型”全体が、ホテルなのです(オランダの実物がモデル)。いくら経営者がかわっても、このホテルの格は相変わらず高めで、今でも園の入口から専用クルーザーで、中庭まで宿泊客を運んでくれます。維持管理も大変でしょうが、象徴としてズーッと残して欲しいと思います。
さて最後は、バブル遺産として紹介するの躊躇するような貴重品で、むしろ今後人気が出そうな気もします。それはストリートオルガンの楽譜。オルガン自体はヨーロッパ製ですが、メンテや日本の曲をオルガン用の楽譜に直す工房は、国内に3ヶ所しかないとのこと。かの地では オルガンの音色が「祭り囃子」になっていると云うことで、一層の呼び込み効果を期待したいと思います。
まだまだ探せば遺産がたくさんありそうなので、次回以降 目を皿にして廻ってみます。