本日市長から市議会議員に対して
来年度予算案の概要説明がありました。
その中から新規に設置される
不登校児童・生徒の支援施設について報告します。
元豊受幼稚園は平成29年度の休園から
何も活用されないまま5年以上経過しました。
有効活用について私は市議会でなんども取り上げてきました。
本日示された予算案と、教育委員会の説明によれば、
伊勢崎南部地域の不登校児童・生徒の支援施設として
改修・整備を行う案がまとまりました。
市議会で来年度予算案として議決後に、
地元区長会へ説明を行う予定だそうです。
令和5年度中に施設整備し、6年度から業務開始。
現在境地区にある「ほっとるーむ」(適応指導教室)が
こちらに移転してくる計画。
旧豊受幼稚園は敷地も広く、
運動場や野菜を作れるスペースもあります。
教室などの部屋数も多く、講堂など室内運動も可能。
子どもたちのための施設としてとても適しています。
のびのびと過ごせると思います。
伊勢崎市は不登校の児童・生徒がとても多いので、
支援施設ができることはとても嬉しいです。
先日、地元の伊勢崎第4中学校を首相補佐官が
同校には14カ国80人の外国籍生徒が在籍(全体の15%)。
日本語教室などを通じて教育環境の充実に取り組んでいます。
このような地域なので、不登校児童・生徒の支援にあたっても
外国籍の子どもたちへの配慮をお願いしました。
あわせて民間の教育支援団体との連携もお願いしました。
外国籍の子どもたちの教育支援を行うNPOは、
かつては共同募金などの助成金が頼りでした。
しかしそれらは何回かもらうと打ち切られます。
私は市が公的に予算措置し、確実に行えるようにすべきと
伊勢崎市の外国籍児童への教育への取り組みは
首相補佐官も視察に訪れたほど高く評価されています。
広い庭とたくさんの部屋のある施設ですから、
不登校の子どもたちがぜひ来たくなるような
すばらしい教育を展開してほしいと思います。
伊勢崎市でも「東京シューレ葛飾中学校」のような教育が
できるかもしれないと感じました。
東京シューレが大切にしているもの。
1 安心して居られる場所
2 子どもたちがやりたいことを応援する
3 子どもの自己決定を尊重する
4 社会性
5 他者の自由の尊重
こどもたちは、ありのままの自分を受け入れ、
認めてくれる場が無ければ安心できません。
かつての不登校対策は、
「再登校できるようにすること」が唯一の解決であり、目標でした。
しかし、東京シューレでは、
再登校を指導目標にはしていません。
従来の学校以外での、子ども達の成長する場、
成長する機会の保障を目指しています。
これは、東京シューレだけの考え方ではなく、
世界的に見れば、アメリカやヨーロッパで行われている
オルタナティブ教育なのです。
シューレの子どもたちは生き生きと活動しています。
自分たちで学校の行事を企画し、実行。
2000年には、フリースクールの世界大会を東京へ招致して
やりとげました。
山にログハウスを建てたり、
ユーラシア大陸横断旅行を実行したり、
むしろ、普通の中学校の生徒よりも
自発性、企画力、実行力があります。
卒業後の進路も、
普通の高校や大学へ行く生徒や、専門学校へ進むもの、
就職など多彩です。
(参考ブログ)