goo blog サービス終了のお知らせ 

伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

行政経営、地方政治、そのほか人生にプラスの楽しいこと eメールアドレスkucctada@mail.goo.ne.jp

人類を取り巻く与件

2012-05-16 18:01:59 | 大きな時代の変革期


(文明の転換点)

「与件」とは、すでに与えられている条件のことです。
日本を含めた人類社会には、
現在いろいろな問題が現れており、
大きな文明の転換期に来ていると考えます。

例えば、下表のような問題があります。

環境汚染はもはや地球規模です。
例えば人工の毒物であるダイオキシンは
南極や北極でも検出されています。

現在主力のエネルギーである石油。
できるのには1億年以上の時間がかかります。
これをわずか200年ほどで枯渇の恐れがあるほど消費しています。
200年の時間を2mの長さに例えると、
1億年は1000km。
使い果たしてしまえば、再生産はとても間に合いません。





(人類の与件)

下表のように人類に与えられた与件を再確認した上で、
今後進むべき方向を考えます。
この表では下にあるほど基礎的で包括的な要件です。


(多田作成資料)


(一番下)

まず一番下をご覧ください。
「宇宙」があります。



(下から2番目)

宇宙には、「時間」が流れています。



(下から3番目)

宇宙の中に、時間の流れに包まれながら
私達の住む「地球」があります。
このあたりまでは、
みなさん納得いただけると思います。



(下から4番目)

「環境」です。
環境には命のあるものも、ないものも含みます。
ここでは人間にとって有用な「資源」も含みます。



(下から5番目)
「生態系」。人間を取り巻く環境のうち、
命あるものの連鎖です。






(下から6番目)

いよいよ「ヒト」の登場です。
まず、生き物としての側面に注目しました。
最低限、空気、水、食べ物は必要です。

環境が破壊されれば、水の供給も危うくなります。
環境の悪化は、生態系の崩壊につながります。
酸素や食物は生態系が破壊されると、
供給されなくなります。
つまり、環境や生態系が破壊されると、
ヒトは生きていけません。


そしてヒトは生き物ですので、
毎年年をとります。
総体で考えれば、総人口は変化しますし、
老若男女の割合も変化します。
現在の日本では、少子高齢化が進行しています。



(下から7番目)

ヒトの精神面に注目しました。
世界観・人生観などです。
世界とヒトとの関係をどのように考えるのか。
その制約の中でどのように生きようとするのか。
言い換えれば、限りある時間や資源を
どのように配分し消費するのか。

最近まで、いえ今でも、
地球の資源は無限で、環境汚染は気にすることはない、
と考えている国やヒトもいます。
まるで地球は無限であるかにように。

しかし地球は有限で、もしだめになったら
代わりはありません。



(一番上)

ヒトの社会生活や経済活動です。
人間をとりまく、さまざまな条件の上に、
生き物として、そして精神を持つ存在として人間がいて、
その上で国などの社会を作り、経済活動を行っています。

現在の世界経済は資本主義が主流です。
資本主義の本質は、限りない利潤の追求であると
私は考えています。

人が活動している地球が有限である以上、
無限を追求する資本主義経済体制は限界が来ます。
資源も有限、取引相手の人間も有限です。






(時間の問題)

これまで人間は、
その資源ができるまでに必要な時間など考慮せず
使いたいだけ資源を使ってきました。
資源の使い捨て方式では、持続可能な文明ではありません。

石油や石炭などの化石燃料をエネルギー源としてますが、
再び化石燃料ができる時間は、人間の寿命や歴史と比べると
1億年以上という、とてつもなく長い時間です。

化石燃料ができる時間と比べると、
森林資源は、比較にならないほど短時間で再生します。
わずか40~50年で大きな木になります。
100年かかったとしても、十分人間が消費し再生産するのに
間に合います。

森林資源は家を作ることもできますし、
燃料にもなります。
私は持続可能な社会を築く上で、もっとも有望な
エネルギー源ではないかと考えています。

また、核燃料は
その廃棄物の処理に膨大な時間を要します。
ヨーロッパでは10万年、アメリカでは100万年を
見込んでいるようです

人が管理・コントロールできる時間の長さなのでしょうか?






(環境と人間)

これまで人間の歴史では、開発の名の下に
環境に働きかけて、人間が望むように変えてきました。
「環境」を「人間」に合わせてきたのです。

しかし人間の力が大きくなった現代では、
地球規模での資源の枯渇や、
地球規模での環境破壊が起こりつつあります。
もはや「環境」を「人間」に合わせることは、
地球が耐えられないほどです。

先の与件で検討しましたように、
もし環境や生態系が大きなダメージを受けると、
人間も地球で生きていられなくなります。

これから人間が存続し続けるためには、
「人間」を「環境」に合わせていくことが
もっとも基本的な要件と考えます。

この検討を下敷きにして、
新しい世界観、人生観を考え、
それにそった新しい社会や経済体制を
検討しています。





コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 事業仕分け 海外へ | トップ | 人口減少 と 成長戦略 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

大きな時代の変革期」カテゴリの最新記事