畑を掘り、木を彫り、石を刻り、の自然人!

退職後、自分に気ままな課題をちょっと与えて遊んでいます。

熊本大地震

2016-04-18 09:07:55 | 日記



この度の熊本大地震に対する被災者の方々へ心からの同情、一刻も早い復旧への想いはどなたも同じと存じます。
緊急の避難生活、そして早期自宅での住まいの確保と地震以前の生活への見通し、そして観光産業・農業・畜産業
などへの打撃、交通網や各種生産業など以前の通常の姿へいつ戻れるのかを思いますと、当然のことですが政治によって
全力を上げて思い切ったスピード感ある政策しかありません。
与党、野党一緒になって早期に実現できること、そして今後の復旧政策についてスピード重視でやって欲しいと思います。
全国民からどういう形で支援できるのか、寄付やボランテイアだけでなく国民一丸となって協力できる抜本的な政策が必要と
思われます。

コーヒーフレッシュはフレッシュでない!

2016-04-15 10:36:41 | 日記


「コーヒーフレッシュ」はコーヒーに付き物ですが、牛乳と思いきや、何とサラダ油が主成分とは!
まさにびっくりポンです。

本はいろんなことを教えてくれます。
藤田紘一郎氏(NPO自然免疫健康研究会理事長・東京医科歯科大学名誉教授)によればコーヒーフレッシュがトランス脂肪酸の
かたまりで、生クリームや牛乳は一滴も入っておらず、主成分はサラダ油で、そのほか乳化剤、増粘多糖類、カラメル色素などで
作られているそうです。「えッ、牛乳じゃないの?!」
 
コーヒーフレッシュは喫茶店では常温で置いてあり長期保存に耐えるため利用されていますが、とてもフレッシュとは言えません。
トランス脂肪酸とは心臓病やガン誘発成分で、欧米では非常に問題になっておりその危険性は周知らしいのですが、小生は
全く無知でした。

いわゆるジャンクフードにはトランス脂肪酸が多く含まれ、上記の病気や肥満の要因になっています。
トランス脂肪酸を多く含む食品は「マーガリン」で100gあたり13.6g含まれています。
他にケーキや揚げ物に使われている「ショートニング」もトランス脂肪酸が多く含まれています。
「ショートニング」は鶏の唐揚げ、製菓材料としてカリッと仕上げるため使用されています。
そういえば、鶏の唐揚げはどこで食べてもカリッとしています。
ファーストフード店のフライドポテトやレトルトカレー、ケーキなどの「ショートニング」は使用されています。
マーガリンは食べられる形にしたプラスティックと云われているそうです!

以前からオリーブオイルを使用していますが、これにはトランス脂肪酸はほんの微量です。
マーガリンも止めて、これからは価格は高くてもバターを購入せねばなりません。
「トランス脂肪酸」の詳しいことはパソコンで簡単に検索できます。

実は藤田博士によれば免疫力を高めるには腸内細菌が住みやすい環境が重要で、腸内細菌の多少によって人の性格にも大きな
影響を及ぼすとされています。
「腸は第2の脳」で、脳で作用するドーパミンの前駆体のほとんどすべては腸の内で腸内細菌が作り出している。
セロトニンなど脳内で幸せを感じる物質の前駆体の95%は腸で作られている。
最近、うつ病など患者が急増しているそうですが、その原因の多くは腸内細菌が減少しつつあることが原因としています。
心の病気は脳だけでなく食べ物や腸内細菌を含め躰全体の問題として捉えるべきと説いておられます。

小生は藤田博士の本などを読み、問題提起するのみですが普段、普通の食事を採っているつもりが結構危険が存在している
ことを感じました。

三重県の「磨崖仏」

2016-04-13 20:19:50 | 円空



名古屋から路線バスで約1時間、三重県津市芸濃町の名阪国道の関I.C.のバス停で下車、
(芸濃町は市町村合併で津市に)徒歩15分ほどで石山観音に到着、ウオークを兼ねて拝観してまいりました。
路線バスは名鉄名古屋バスセンターより関I.C.まで片道1,200円、本数は1-2時間に1本。
丁度、桜祭りが開催中で野点のお抹茶を饅頭付きで一服頂戴いたしました。青空の下、屋外で頂くお抹茶は格別。
その野点が何と無料! 無料では恐縮と、幹事の藤原希美さんが寸志の気配りされました。

磨崖仏は自然の岸壁や露岩などに造立された仏像ですが、長年の風雪に耐えた姿に何とも言えない風情を感じます。
「石山観音公園」には33観音や阿弥陀如来などが残っています。
写真で最初の桜の横の仏像は「地蔵菩薩立像」で台座を含めて高さ3m、室町時代初期までの作(県指定文化財)。
7番目の写真は「聖観音菩薩立像」で浄蓮寺の僧・覚順が嘉永元年(1848年)に唐招提寺の聖観音を模したもの。
最後よりすぐ前の写真は「阿弥陀如来立像」で鎌倉時代の作。

風雪により欠落した像もあるため10余体は大正から昭和初期に別石を彫像して新しく補われたものです。
説明書によりますと石山は標高約160m、花崗岩の白く荒い粒が固まってできた花崗岩帯石山層といわれ、
層の厚さは200mほどとあります。

この石山には一部写真掲載の三重県指定文化財の「阿弥陀如来立像」「聖観音立像」「地蔵菩薩立像」と西国33ケ所
などの石仏が40体ほど彫られています。
結構、彫るのには厳しい場所もあり、自然に頭が下がって手を合わせたくなります。

石山観音は鈴鹿カントリー(ゴルフ場)のすぐ近くで、現役時代に数回プレーいたしましたが石山観音のことは全く
知らず、興味の対称が年齢を重ねることにより変化していくことを実感しています。

円空さんはこの石山観音をご覧になったのでしょうか。
基本的には造仏の形は円空仏と磨崖仏も同じです。
弘法大師の像もここ石山にもありました。

ウイキペデイアによりますと磨崖仏で国宝は大分県臼杵のもので4群60余体の1ケ所のみです。
重要文化財は大谷磨崖仏など5ケ所、その内中部地方では富山県の日石寺の1ケ所のみ、史跡は全国で20ケ所ですが
中部地方では石山観音のみで大分県に7ケ所あります。

石山観音は江戸時代17世紀中ごろから真言宗の浄蓮寺があり、一帯を管理してきたといわれていますが、この寺は
現在は別の場所です。
写真は一部を掲載しています。
全国各地の磨崖仏は資料も無く、どういう経緯があって造仏されたのか分かりませんが、磨崖仏を造仏された方は
恐らく無心になって自然の石と向き会われたことでしょう。
素材の対象が石でも木でも造仏の時間は恐らく同じ気持ちだと想像します。

「世界一貧しい大統領」

2016-04-11 19:44:49 | 日記


南米・ウルグアイのムヒカ前・大統領の来日で「世界一貧しい大統領」として脚光を浴びています。
ウルグアイは人口約342万人、国土面積は日本の半分ほど。

ムヒカ氏曰く
「現代に至っては人類が作ったこの大きな勢力をコントロールできていません。
 逆に、人類がこの消費社会にコントロールされているのです。
 残酷な競争で成り立つ消費主義社会で、みんなの世界をよくして行こうというような共存共栄な議論はできるのでしょうか。
 私達は発展するために生れてきている訳ではありません。
 幸せになるためにこの地球にやってきたのです」

「消費社会」とは時々耳にしますが人間にとってある意味、嫌な言葉です。
 生産社会とことなり、ただひたすら消費するだけですから。

 どの国でもお金持ちになればフェラリーや豪邸を購入する、ほぼ同じようなパターンが多いです。
 お金持ちになるとどうしてこういうパターンが多いのでしょう。
 お金は日々の生活に大切ですがお金が全てを支配している訳ではありません。

中野孝次氏著「清貧の思想」には西行たちの生き方を紹介し、以下のような言葉が記されています。
 「生活を極限にまで簡素化し、心のゆたかさを求めた我らの先達。
 西行・兼好・光悦・芭蕉・大雅・良寛など現世の富貴や栄達を追求するのではなく心の世界を重んじる伝統文化。
 思想は言葉によってのみ伝えられるとは限りませんが、言葉無しには残らない。
 もし、清貧の思想が一部の文人たちだけに限られるものであったら、それは一国の精神文化の伝統と呼ぶに値しない
 でしょう。
  
 富んで慳貧である者を軽蔑し、貧しくても清く美しく生きる者を愛する気風は、つい先ごろまで我々の国において
 一般的でした。
 (中略)
 日本映画で最も多く描かれ愛されてきたのは、例えば戦後映画に一番のヒット作品だった「二十四の瞳」の女教師の
 ように、清く貧しく美しく生きる人間のタイプです。」
 (以下略)

 
 しかし、現代ではモノが溢れ、デジタル社会となってスマートフォンなどを片時も離さず、マイカー社会となり、
 買い物ブームやグルメ時代となって清貧の時代に戻ることは容易ではありません。
 マイカーなどなければ通勤などに支障を来し、車は物流にも必須であり、足の代りにもなっています。
 今やライフスタイルは西行たちの時代と大きく変わってきています。
 しかしこうした時代でも過度な物欲に囚われない生き方は選択できます。
「清貧」という言葉自体が死語になっていまが、この意味を問い直す時代かも知れません。

 貧乏と清貧とは異なると思いますが、本当の貧乏は辛く人生を楽しむ余裕はないでしょう。
 ムヒカ氏は「利他」の精神を説き、中野孝次氏は物欲に囚われない先人たちの生き方を紹介して、物欲で得られない
 精神面の充実が心の充実感に繋がることを説いて居られます。
 消費における「適度な欲」は好しとしても「強欲」は慎むべしということでしょう。
 人間の欲にはある意味、限界はありませんから。

「祖父祖母」の役割

2016-04-08 20:34:15 | 日記


[成人不自在、自在父成人]

最近、スポーツ界で誠に残念な事件が続いています。
現代の青年は非常に素直な性格の持ち主が多いと思いますが、若いため経験が少なく本人たちが特に意識せずに
予想もしない落とし穴に入り込むことがあります。
最近の事件は自分の行動がどういう結果や影響力を及ぼすのか、そこまで考えていないのかもしれません。
特に悪気も持たず、ちょっとした遊び程度の感覚だったのではないでしょうか。

目標に向かって苦しいトレーニングをし、厳しい戦いにも耐えてきたのです。
その結果・・・あまりにも残念至極です。

単に彼らを批判することで終わるのではなく、こうした機会に今後の再発防止に向けて若い青年が全ての面で順調に
成長するようバックアップすることが重要と思います。
小生は一般論でしか申し上げることが出来ませんが、「高齢者である祖父祖母」の役割があると思っています。

教育の3本柱は知育・体育・徳育です。
知育・体育は高齢者である謂わば祖父・祖母では今や出来ません。
しかし長年に亘り様々な経験を経て学んできたのは、いわば高齢者です。
こうした経験から学んだことを生かし彼ら若い青年が道から外れないように導く役割は非常に重要と思います。

両親や周囲の方々のアドバイスは勿論あったことでしょう。
しかし両親や周囲の方々とは異なり、若干ながらより一層冷静な立場で青年たちにアドバイスできます。
その場合、心が通じ合い、彼らが受け入れやすい言葉で丁寧に教導する必要があります。
更に、彼らから日頃から尊敬される人望が必要です。

ある行動がどういう結果を生み彼らにどういう影響を与えるのか、そしてより良い人格形成や性格形成になるには
どうしたら良いのか指導する役割、いわば「徳育」は高齢者である祖父祖母の大切な仕事でもあると思っています。

世の中、おじいちゃん・おばあちゃんはともすれば甘いことばを乱発し、甘えの構造をつくりがちです。
我ら高齢者は毅然としてあるべき姿のお年寄りを目指したいものです。