知人にばったり会いました。本当に久しぶり、何年ぶりでしょうか。
Aさん「最近はどうしてるの? 忙しいんでしょう?」
小生「全然忙しくないですよ。無職をしています。ほら(名刺を出して)ここに何の肩書きもないでしょ」
Aさん「でも、何かをしているんでしょ」
ここでマジメに答えるのも場の空気が固くなるし。かといって話をはぐらかすのも失礼だし。
小生「ええ、少し遊んでいますよ。でもゴルフは元々下手で、数年前にやめちゃいました」
話は喫茶店でということになって。
小生「実は畑を少しやっているし、他に篆刻とか円空仏制作などをやっていますよ」
Aさん「篆刻ってどういうものなの? ああ、ハンコみたいなものね。根気があるねえ」
(根気とは関係ないんだけど・・・でも話の腰を折ってもいけないし)
小生「確かにカンタンに言うとハンコみたいなものね。篆刻について説明しようとすると半日はかかるよ。
ほら、ここに千円札、1万円札あるでしょ。ここに印が押してあるじゃない。
篆刻の書体はこのお札の印と同じような時代のものでねえ。
でもハンコは銀行印・認印などお金の取引に使うものでしょ。
篆刻作品は書体は同じようなものだけど、例えていえば方寸の世界の芸術とも言われ、ほんと小宇宙なんだ。
(と、小生、だんだん話に熱が入る。これはまずい、話題をAさんの方に持っていかなくては)
以下、略。
話代わって円空仏。
たまたま円空仏教室を覗きましたら「見てないで、ほら彫ってみて」って具合で引きずりこまれ、嵌り込みました。
いわゆる仏像は基礎的修行や勉強も必要ですが、円空仏は一気に彫って生命力を表現するものですから血液がB型の
小生にピッタリとマッチいたしました。
円空さんもB型だったと何かの本で読んだことがあります。
日本人は自然を崇拝し、石にも木にも神が存在すると古くから崇められてきました。
まさしく「天地人」で「天」が全てを支配しています。
畑仕事も座禅の中で立禅という言葉がありますが、天の力をお借りして同じような心境になります。
種を播いて芽が出たときの喜び、収穫があれば嬉しく、不作でもこれも自然です。
最近特に火山の噴火、風水害、地震など頻発していますが、人間の力ではどうにもなりません。
小生も季節に例えて申せば、春に誕生し、やがて夏や秋が過ぎ、今では冬の季節ということになるのでしょうか。
残りの時間は計算できるほどですが「何かある。多分ある。やり残した何かが]
そう思っても何しろ今までろくな努力もせず、今更努力ということばも心に響かず、脳力の低下一方で。
と考えていましたら大晦日になりました。